2016年10月3日月曜日


人生は変えられる

 そんな言葉を何かで見たか聞いたかして、本当かなと自問自答していました。
 つらつら思うに、人生が変えられるとは、それによって、経済的によくなる事だと思いますよね。
 あるとき、しくじり先生で、先生役をした会社社長が、大損失を出してホームレスにまでなり、それまで、冷徹の虎と呼ばれていたくらい自分だけを信じて頑張って来たのが、間違いだったと反省し、人を信じるようになり、人に仕事を任せるようになって、V字回復を果たしたという人生を告白していましたが、まさにあれが、「人生は変えられる」だと思っていました。
 そんな事できるはず無いと思いました。人と関わりたくない対人恐怖症の私に。
 しかし、更に考えてみると、なぜ人が怖いんだろうというところに行き着きました。それは人を信じていないからなんですよね。社長と同じです。勘ぐるんです。あの人はああ言ったけど、裏では違う事を言っているんじゃないか、軽蔑しているんじゃないかとか。
 それは、何遍もそういう場面に出くわしたせいもありますが、きっと自分もそういう人間だからなのだろうと思います。何せ、小説家になりたかったくらいですから、きっとそうだという思い込みが激しいのです。疑心暗鬼になって、関わりたくないと思ってしまう、まさに人を信用していない状態です。
 でも、この頃、これを経済活動と切り離して考えてみると、人の好意を疑う必要がないという事に気がつきました。人の言った事、もちろん面と向かって悪い事をいう人は少ないのですが、それをそのまま受け止めていいんだと考えると、気が楽になりました。人を信じるという事ですね。
 実は「人生は変えられる」という言葉をどこで聞いたのだろうと、考えていたのです。二度同じ場面を見た気がしまして、ああ、ここで聞いたんだとその時は思いましたが、また忘れてしまいました。メモしておかないとダメですね。そんな歳になって、人生が変えられたとしてもあまり役には立たないような気もしますが。
 経済的に豊かで、お金のある人は、どうしても経済活動に関わってしまいそうなので、用心も大事ですが、幸いにも家には騙されるようなお金がありません。ちょっとした車検の払い過ぎでさえ引き締めているくらいですから。まあ、高い車検くらいなら、会社の方針程度で、悪意でもないのでしょう。経済活動って、それ自体が人から利益を得るという行為なのですから。