2021年4月25日日曜日

 英国ミステリー噂話 イミテーションゲーム エニグマ ベネディクト・カンバーバッチ

 これもミステリーではなく英国映画でもないのですが、英国の実話だそうです。

 『第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英国政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは――!?』

 これを見て、見ないわけにはいかなくなりましたが、長い人生を生きてきたものには一つ一つがうなずける真実だと思いました。ネタばれになってはいけないので、これ以上は書きませんが、他の人の評価コメントも5満点で4・9。ほとんど満点です。

 主演は英国俳優ベネディクト・カンバーバッチ。たくさんの作品に出ていますが、私は、あまり好きではなく、ほとんど見ていません。ただ一つ見たのは、ジュリア・マッケンジーがミス・マープルを演じた「殺人は容易だ」での、青年役だったと思います。顔は長いし、背は高いし、ちっともハンサムには見えなかったのです。その後、「シャーロック」などに主演して、有名になりましたが、一度も見たことはありませんでした。

 今回、カンバーバッチさんのウキペディアを見てみると、両親とも俳優さんだそうです。才能もあったのでしょう。ご先祖は政治家、軍人、王様にまで関係しているようです。

 この作品に関しては『2014年、米『タイム』誌が選ぶ「2014年俳優による演技トップ10」で、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』が第1位に選ばれた』とありました。この作品で、主人公のアラン・チューリングは40代半ばで死ぬのですが、演じた方は37歳くらいだった計算になります。だいたい同じ年代の役だったわけです。

 見ようかなと思った作品もあったんですよ。カンバーバッチさんのリストには載っていませんでしたが、オーストラリアに移住する貴族の話だったような気がします。

 この出演作品リストを見ると、多岐にわたって活躍している、才能のある役者さんだなと思えます。ちょっと私には頭の追いつかない役者さんのような気がします。

2021年4月24日土曜日

 ナバリヌイ氏

 ナバリヌイ氏の刑務所でのハンガーストライキの話しがニュースになっています。手足がマヒする、体調不良で医師の診断を求めていたのだそうです。

 『どうしてロシアにもどったんだろう』とみんながコメントしています。毒殺されかけたのですから、今回も食事に何か仕込まれていたのではないかと思うのは私一人ではないと思います。本人も気づいてのハンガーストライキだったのではないかと。

 それに対する抗議デモがロシア全土で起こっているみたいです。

 著名人の抗議署名もあったそうで、あのJ・K・ローリングさんも署名しているみたいです。

 私としては、悪を倒す柔道黒帯のプーチンさんがこれほど悪だとは思いませんでしたが、まさにハリーポッターの世界が現れてくるようです。自分を終身大統領にし、反対者はノビチョクという毒薬で抹殺する。この毒薬、ロシアが敵対者に使うので有名になってしまいました。これが使われれば、ロシア政府の犯罪とゆうことです。

 プーチンさんの奥さんが早々に離婚したのは、やっぱり見抜いていたのでしょうね。隣にいて止めてほしかったなと思いますが、そんなことをしたら、奥さんだって殺されかねなかったでしょう。

 どなたかのコメントにあるように、ロシアと中国という大国は、昔から王が必要だったのでしょう。それが、共産主義という手段を得て、同じように発展してしまった。果たして、また革命がおこるのでしょうか。

 でも、現代は昔と違って、武器が強力になってしまいましたから、よっぽど平和的にやらないと地球が吹っ飛ぶでしょうね。まさに武力は抑止力です。私たちには魔法はないのですから。

 中国製の服

 今、衣類はほとんどが中国製です。イタリアのファッションブランドでもそうだったから、中国との交流が多く、コロナが突然イタリアで拡散したと言われています。

 この間、テレビかネットかで見ていたら、北朝鮮にも中国の工場があるということでした。そこである段階まで作って、中国側の会社に渡し、タグをつけて輸出するのだそうです。その北朝鮮の工場で働く人たちは家にも帰れず、奴隷のような生活を強いられているということでした。

 これって、有名なウイグル綿の話しと同じですよね。細かいことはよくわかりませんが、批判をしたℍ&Мというファッションブランドが中国で不買運動にあっているという話でした。私も中国製以外の衣類を探したのですが、やっぱり安い中国製に手が行ってしまいます。私はなるべくリフォームをして抵抗しましょう。

 こういう人権問題、本当になくなればいいと思います。みんなが楽しく働ける社会であってほしいと思います。

 こういう労働の仕方は日本でも、明治期発展の過程で、または貧しい時代にはどこでも起こったことだと思います。貧しいということは罪だと思います。でも、豊かになったら、心も豊かになってほしいですし、なりたいものだと思います。

 我が家の血圧計

 毎朝、血圧を測るのですが、だいたい180-80です。弟が「間が大きいのは血管が柔軟だからだ」と言っていたので、『血管が柔らかいんだ。下が低いから大丈夫だろう』と思っていました。『あとは痩せれば低くなる』と。

 けれども、今回の疲労困憊ひざ痛では、『血圧が高くって血管が傷ついたのかしら』と思ったりもしました。

 ある日、娘たちが来た時、頭が痛いと言っていた娘が計ったら、「180ある」とびっくりして叫びました。いつも120くらいだという娘婿が計ったら150。で、「これ壊れてるんじゃない」という話になりました。

 翌日、娘の家に行ったので、計ってみたら、160くらいでした。どうやら、家の血圧計は上が20から30くらい高く出るのではないかという結論に達しました。

 そう言われてみればです。夫の生前の血圧も測って記録していたのですが、いつも高く出て、お医者さんで測る血圧と大差がありました。で、我が家の血圧計を信頼していた私は、お医者さんにご注進したことがあり、今となっては赤っ恥です。実は『こういう性格だからお医者さんには行けない』と思う事情もあるんです。

 で、その差を計算すれば、私の毎朝の血圧は150-80くらいになり、『ちょっとたかい』という範囲になるはずです。

 『血圧計、買い替えなくっちゃ』と当然思いました。

 でもです。『もし買い替えたやつが、またちょっと能天気なやつだったらどうしよう』と思いました。確かめて買えるわけでもなく、店頭に並んだやつを買ってくるわけですから、家に帰って開けてみて、計ってみて、どうしてそれが正確だと言えるでしょう。

 『今のでいいや』とすぐに思いました。ちょっと上が高く出るだけで、充分に作動はするのです。上の血圧を20-30低く見ればいいわけです。

 こういう計器類って、時々点検が必要ですね。点検の話は聞いたこともないし、「買い替えなさい」と言われるのが落ちだろうと思うので、行動には起こしませんが、あまり信頼しすぎるのも危険のような気がしました。

 山―足が痛い

 今思ってみると、夫の死って、結構大変でした。

 最初のころはコロナ下での弔い。世間一般と同じようにできなかったのは、私には幸いでしたが、皆さん善男善女ですから、どうしても気持ちが収まらない義理固さがあって、いろいろ送ってくださいました。その都度お返しを探して送って、二、三か月。その間、書類的な後始末と並行して、喪失感など感じないほど忙殺されていました。

 やっと終わったと思って次の段階に入りましたが、それが、『断捨離』でした。夫は歴史家でコレクターだったのでそれこそ大変な話は何度もしましたが、ごみ出しの日になると、大きなごみ袋を何個も、ごみ置き場にカートに乗せて持って行きました。二、三回になることもありましたし、時には車に積み込んで持って行かなければならないこともありました。

 捨てると場所が空くので、掃除をして、今度は出しっぱなしのモノの移動です。重いので、外のカートを家の中に持ち込んで引っ張っていき、棚やロッカーに収めました。大きな棚の上の方には脚立を使いました。そこで、多分足腰に負担がかかっていたのでしょうが、その時は夢中であまり感じませんで、5年もヨガを続けてきた体力があると、自画自賛していました。

 もうここは倉庫にして、引っ越しまで考えていたのに、本当に愛すべき我が家になった話はしましたが、その頃、まだ体力に自信のあった私は、コロナでどこへも行けない孫たちに、山に行こうと提案しました。私は田舎育ちですから、山には慣れていたのです。で、十二月ごろから週に一、二回、近くの楽しい山登りが始まりました。

 そのあと、二月ころに、ネズミの姿を発見したのです。昔にも二回ほど発見して、粘着式のネズミ捕りで捕まえた経験があったので、仕掛けて待っていたのですが、このネズミ、時間が経つうちにどんどん太って行って、一度かかった形跡はあるのですが、そのあとは一切引っ掛かりません。ネズミ捕りの枚数を増やしても同じです。ある時、古い冷房機の横から出入りしているのを目撃して、脚立を持ってきて、乗って隙間をふさぎました。そしたら、今度は上の隙間から出てくるので、網戸の網でカバーをしました。そしたら今度はその網を破って穴をあけて出てくるのです。今度は金網を買ってきて、また脚立に乗って金網をねじ止めしました。

 このころから足が痛いと気付きはじめました。一度、脚立から一段足を踏み外したことがあって、そのせいかなと思いもしました。それでも山には杖をつけば行くことができました。いよいよダメだと思ったのは長く歩くと、翌日痛くて歩けなくなったこと、脚立に乗ると翌日痛くて歩けなくなること、孫たちに付き合って一日出かけたときに、後半はほとんど歩けなかったこと。

 中国だか韓国だかで、配送員の過労死が報告されていましたが、これかなと思いました。配達しているとき、働いているときは疲労にさほど気が付かないのです。ある日突然来るのでしょう。

 私の場合、休むことにしました。休んだら、あちこち体中が痛むことに気が付きました。前太もも、大腿四頭筋というらしいです。膝、カクカクして力を入れると痛いのです。ぷっくりしていて張るので、水が溜まっているかもしれません。膝の裏。腿の裏の凝り。背中、特に左肩から上腕にかけての張り、心臓かな、動かすと痛いのです。休むとよくなってくるのですが、安心してちょっとでも動き回るとまた痛くなります。後になって分かったのですが、股関節と背中に粒状の内出血がありました。

 で、周りに言うとお医者に行けと言われるので、「ちょっと休みにするわ」と言って、湿布薬をしこたま買い込み、毎日マッサージ機にかかり、お風呂でマッサージをし、疲れたら横になります。オートファジーの食事法も取り入れ、水分もできるだけ1500㏄くらいまでにして、あとは実行あるのみです。また山に行けるようになるまで。

 本『葬式は要らない』島田裕巳著

 以前にも書いた、夫が生前読んでいたという本です。夫は得度して仏具一式を大事そうにしまい込んでいた人でした。まさか、ベストセラーとはいえ買って読んでいるとは思いもしませんでした。

 夫の家は古い家で、お墓も広く、そのうえ夫は四人兄弟の末っ子でしたから、お姑さんは四人男の子みんなにお墓を大事に守っていくようにと教えたのです。ところが、家と長兄のところは女の子が二人ずつ。嫁に行ったらそれまでです。それに加えて、姑さんと反りの合わなかった私は、子供たちの負担にならないようにと、まさに『お墓は要らない』と散骨を主張し始めていました。

 そういうわけで、亡くなった姑の遺産も、男の子のいる家だけで主に分け、私たちは肩の荷を下ろしていたのです。その頃から夫も少しずつ『無用論』に傾いて行ったのかもしれません。

 著者の島田裕巳氏は1953年生まれ、私よりちょっと若い年代の宗教学者だそうです。学者さんですから、内容には葬式の歴史的なことから、心理的なこと、未来の展望まで、いろいろなことが網羅されていて、納得すると同時に安心も与えてもらえます。

 そういうわけで、私の『お墓、葬式無用論』は理論と安心を与えられた感じがしました。最後の『お骨をどうするか』は、今は、将来私の骨と一緒に海に散骨と思っていますが、家墓という言葉もあるようです。ちょっとまだどういうことかはっきりとは分かりませんが、これから考えていく下地にはなった感じがします。

2021年4月8日木曜日

 英国ミステリー噂話 ストーリー展開

 『ハッピーヴァリー』も、最近見た『警視バンクロフト』も三話でストーリーが完結するみたいです。

 昔見ていたシェトランド諸島を舞台にした、アン・クリーブスによる警察小説シリーズも三話くらいの1シーズンを見ないと犯人が分からなくって、毎回更新されるまでイライラしてみていましたが、これって良し悪しですよね。次のシーズンに入った時、「どうせ初回は、人物紹介と説明で終わっちゃうんだろうな」と思うと、とっかかりの興味がうせてしまう時もありました。

 かといって、バーナビー警部や、ポアロ、シャーロックホームズのように一話完結だと、よっぽど魅力ある人物や設定でないと、やはり長続きしません。

 メジャークライムズは複数の個性ある人物の魅力で、いろんな角度から人間観察ができますので、飽きずの見続けられますが、これはそれだけではないとこの頃気が付きました。登場人物の物語が、数話にわたって続くのです。例えば、シャロンの離婚問題、ラスティの薬中の母親、養子問題、などなど。私はシーズン2の途中から見始めたのですが、シーズン2は重大犯罪課によるラスティの証人保護から、それを狙う殺人者、そしていよいよ最後はラスティが証言台に立って、殺人者を有罪にするという大きなストーリーと、その途中に起こる一話完結の事件解決のストーリーが巧妙に組み合わさるのです。

 これだと犯人も捕まるし、次の展開への興味も残って、次も見なければならなくなります。このストーリー展開のやり方を、日本の『警視庁何でも相談室、ゼロ係』が取り入れているなと思いました。一話完結の犯人の他に、シーズンを通しての犯人がいるのです。

 メジャークライムズはアメリカワーナーブラザーズの作品のようですが、さすがにハリウッドの脚本力は違うなと思うのはその二つのストーリーの展開がいかにも自然で、重大犯罪と人それぞれの個性や苦労、生き方などが描き出されています。

 以前にもこういうミステリーはありましたが、これはなかなか難しい脚本だと思います。どちらかのストーリーが魅力のないものだったり、印象が強すぎたりすると、両方とも陳腐になってしまって、見なくなってしまいます。バランスが非常に難しいと思います。

 古いですが、フロスト警部はその成功例かもしれません。一話完結のストーリーの他にフロストの人生のストーリーがありました。愛情の冷めていた妻の死、恋人、住まい、毎回違う相棒の人生、最後はついに伴侶を得て幸せになるのです。

 そういえば、ニュートリックスも一話完結のストーリーの他に四人の個性的な親父たちの人生のストーリーがありました。これは好みの問題かもしれませんが、私は、こういうミステリーが好きなのです。

2021年4月7日水曜日

 金持ちはますます金持ちに、貧乏人はますます貧乏に

 これがコロナ後の世界だったようです。

 ずっとコロナ後の世界ってどんなだろうなと考えていたのです。

 我が家のように儀礼的なことは全部止めて、人間関係も整理して、すごくシンプルな世界になるだろうなと思っていたのですが、私がそんなことを考えている間にシンプルにお金を稼ぐ方法を考えていた人たちもいたんですね。負けました。

 今更、どうやったらお金が稼げるのか考えても遅いですよね。株は最高値で、あとは下がるだけ。仕事はない。でも、いったいどうやったらお金が稼げるのでしょう。私には節約くらいしか思いつかないのですが。

 ワクチン接種に思うこと

 我々高齢者は四月中旬から打ち始めるようです。

 『でもね』と思うのです。春になって温かくなったせいか、体調良くないですよね。いわゆる季節の変わり目です。更には、『私って、無症状感染したんじゃないかな、つまり抗体がすでにあるんじゃないかな』という不安があるんです。『そうだったら、危険を冒してワクチン接種しなくてもいいんじゃない』と思いませんか。

 あちこちでこれだけ症状の出る感染者が増えているのは、無症状感染者があちこちに出没しているせいですよね。

 『どうして抗体検査をしてからワクチン接種してくれないんだろうな』と思いませんか。この抗体検査、自分で申し込むと一万円かかるらしいです。

 この間、私のところに市から手紙が届いて、「一万円かかる検診を無料でしてやるのだから受けなさい」と書いてありました。私はその時は体調がよかったし、どうせ「血圧が高い、少し動脈硬化があります」と言われるのが分かっていたので、痛い注射を受けるくらいなら、『一万円寄付』と思っていたのですが、同じ血液を採るなら、『この抗体検査の一万円を出してもらいたいな』と思います。

 高須院長は、「接種機会を若い人に譲りたい」と言っていましたが、私は『私が感染してアレルギー体質の家族に移してしまっても困るので、私は黙って受けるしかないのかな』とも思います。

 周りに感染者がいないということは、私も感染経験はないということだろうとは思いますが、それでも注射いやですよね。

2021年4月1日木曜日

 自分の終活も一緒に

 夫の荷物の片づけをしていると、自分にも捨てられないでとってあるものがいっぱいあることに気づかされます。

 例えば辞書。今はコンピューターで調べられるので、辞書は必要ありません。専攻が英文学なので、それこそいっぱいありますが、今は誰も使いません。

 ごく一般的な辞書は捨てましたが、思い入れの深いものはなかなか捨てられません。特に、「親が買ってくれたのに」とか、「外国でわざわざ買ってきたのに」とか思うと、ますます捨てられないのです。

 これでは夫の大荷物を笑うことはできません。

 夫は末っ子の甘えん坊だったから、断捨離のような身をきるような仕事はもともとしなかったのです。自分ではできなかったろうなと捨てながら思います。 

 私たちの友人のやはり、捨てられないある人は、「死んだら家ごとつぶして捨ててくれ」と息子に言ってあると言っていました。

 でも私は、少しずつ身を切るように自分で捨てていこうと思います。一日一か所、整理整頓をして、いらないものをより分けて捨てていけば、きっと荷物を減らすことができると思います。

 そういえば、昔、まだ若いころに読んだ、吉沢久子さんの老い支度の本に、自分で写真も捨てると書いてあったときに、違和感を感じましたが、今はわかります。