2020年1月25日土曜日

洗剤で鼻血?

 ダボス会議でトランプさんが金持ちの支持者向けの発言をして、顰蹙を買っていました。
 そういえば、お肉や魚は生産コストがかかりすぎるということで、コオロギのパンを作って売っている話をしていましたが、結構美味しいそうです。私達が子供の頃は、イナゴをとって、駆除と食糧の両方に役立てていましたが、今、イナゴはいなくなりました。
 農薬のせいですよね。それで、駆除して、お米を量産して、高く売る。どっちがいいのかな。
 で、本題の洗剤で鼻血が出たという話ですが、娘が真っ白になるという強力な洗濯洗剤を買ってきて、使っていたのです。娘はいつも室内干しをするので、近くの部屋で寝ていた私が、ふた晩にわたって鼻血を出したのです。たらーりと音もなく。
 娘に文句を言ったところ、最初は抗弁していましたが、そのうち、『そういえば、この体調の悪さは』と思ったようです。ある日、「掃除に使うわ」と認めました。
 いつか、トランプさんも、認めて欲しいですね。環境に悪いものというのが有るということを。

2020年1月18日土曜日

広島の護摩業、私の移り気

 今年も、広島の選手たち四人が護摩業に行ったようです。
 『14回目の参加という石原慶は「もう一人の自分に勝つ、負けないようにやっていました』という記事に、なるほどなと思いました。
 私がこの歳になるまで、「何者にもなることができなかった」「何もできなかった」と思うのは、いつも、「もうダメだ」、「何とか楽になろう」、「逃げよう」と思う自分に負けてしまうからなんだと思いました。
 「ここで頑張ろう」「弱気の自分を乗り越えよう」とは思わなかったのです。
 だから、仕事もいろいろやって、「自分は移り気だなあ」と思っていました。
 でも、言い訳をさせて貰えば、もし私が我慢して続けていたら、私はストレスで、神経的にダウンしてしまっていたでしょう。
 結局のところ、自分が本当にやりたいと思うこと、面白いと思うことを見つけられなかったということでしょうか。いや、面白いと思うところまで、続けられなかったということかもしれません。
 もう人生も終盤ですから、今やっていること、ブログにしろ、ネット古本屋にしろ、家族の食事管理にしろ、私のダイエットにしろ、衣服のリフォームにしろ、あまりストレスもたまらないので、やりたくないと思った時でも、「やりたくないと思うもう一人の自分に勝って」、笑顔で続けようと思います。

2020年1月11日土曜日

辛いドラマ、辛い話

 歳のせいか、この頃シリアスなドラマは見なくなりました。それが現実かもしれないとは思うのですが、見たくないのです。
 ポアロでも、歳を取ったポアロの活躍劇は、寂しくって嫌ですね。同じ老人でも、「ニュートリックス」のはちゃめちゃの方が好きです。歳をとって、成功したポアロが有るべき姿だとは思うのですが。
 『ネトウヨになった』人の話というのをこの間ネットの記事で読みました。ネトウヨとは何だろうと興味に惹かれて読んでしまったのです。彼はいわゆる「ロストジェネレーション」と言われる世代の一人でした。
 失われた十年に入る人たちで、ウチの娘もこの世代です。世の中が不況だったために、正規の職につけずに、アルバイトを転々としなければならない世代です。年越しテント村が日比谷公園にできたのもこのときだったと思います。
 彼は結局、非正規雇用のまま、それでも技術習得にも努力し、自分なりに一生懸命やってきたのに、大企業の中では制度が変わるたびに弾き出されてしまいます。何も改善されないまま、ネットカフェなどを転々とする生活の中、お父さんが亡くなって、天涯孤独の身になり、ネトウヨになったのだそうです。ネトウヨとはネット右翼の短縮だそうです。最後に出てきました。
 ちょっと脱線しますが、この間、『「就職氷河期世代」とされる30代半ば~40代半ばの人を正規職員として採用する方針を明らかにしていた兵庫県宝塚市は30日、募集締め切りとなる同日までに計1816人の応募があったと発表した。』結局、この世代の人たちを四人採用してくれて、辞令の伝達式の模様をテレビで放送していましたが、この70代の女性市長さんのスーツが私の目を止めたのです。私が、よくする古い服のリフォームの形をしていました。思わず立派な市長さんだと思ってしまいました。IR誘致のどこかの大都市の市長さんとは全く違います。
 人手不足と言っているなら、外国人移民と言わずに、是非、辛い思いをしているこの世代を採用して欲しいものです。
 また、こういう記事も読みました。『2020年1月4日 - 9連休となった年末年始で追い詰められた人に温かい食事と生活・労働相談を無料で提供した「年越し大人食堂」に、2日間で102人もの人が訪れた。』連休になると、日給の人にはお金が入らなくなるから、年越しは大変なのだそうです。みんなが、食材や労力をだしあって、困っている大人を助けたのだそうです。例えば、料理研究家が集まった食材を使って、美味しい料理を作り、ボランティアが提供し、泊まるところの無い人にはNPO法人が数日の宿代を出してくれ、生活保護申請の手助けをしてくれ、就職の相談にも乗ってくれたようです。
 こんな記事を見ると、私もいつかは加わってみたいと思うのですが、なかなかできないですね。
 でも、人助けは辛い中にも暖かさと、喜びがありますよね。人助けできる人が幸せなのです。

2020年1月2日木曜日

才能と自覚

 暮れになると、その年に亡くなった著名人の追悼番組をしますよね。そのひとつ、NHKの『耳をすませば』という番組で、田辺聖子さんの何本かのインタビューが流されました。
 NHKの連ドラは見ていて、すごい人生を生きた人だとは思っていたのですが、実は本は読んだことがなかったのです。その頃も話を聞いていると、とても面白い、だからと思って、本も実は一冊買ったのですが、読まずじまいでした。
 この時の何本かのインタビューも面白かったですし、選ばれた部分だったからか、内容に思わず頷くような才能を感じました。
 今、私はその言葉を再現はできませんが、大阪弁の言葉ひとつ一つに、言っている人の心を解き明かして見せてくれるのです。「こんな気持ちが入っているんだよ」と、普通の人にはわからない細かな感情まで説明されると、聞いている人は「わかった」という気になって、いわゆる、ほっこりします。これがこの人が作家として幸せにやってこられた才能なんだなと思いました。
 もうひとつ、物故者ではないのですが、夏井いつきさんのドキュメンタリーも見ました。NHKのホームページによると、
『俳句の種まき”と呼ぶ普及活動を愛媛県松山市を拠点に続ける俳人の夏井いつきさんに密着。見えてきたのは、難病と闘う女性や社会になじめず「引きこもり」だった若者、 子育てに追われ自分の時間をもてない主婦など俳句に全く縁の無かっ』た人たちに、俳句を通じて生きる力を与えているエネルギッシュな俳人の姿がかい間見えました。
 実はこれにも驚かされたのです。私はこれまで、俳句を作ることも読むこともありましたが、この短い詩がどんな役に立っているのかしらと、疑問に思うこともありました。
 ちょっと甘めのサスペンスが好きな私ですから、見終えて現実逃避の別世界に入れたことの、開放感や満足感のようなものがあるのが、文学だと規定しているところがあって、そう考えると、俳句は短くって、なかなかその世界に入れないし、入ったと思っても一瞬で終わってしまいます。線香花火のようなものです。
 でも、このドキュメンタリーを見て気づかされたことがありました。難病の女性が、俳句を作ることで、辛い病気を耐え忍んでいけているという姿でした。みんな何かを吐露したいのです。わかって欲しいのです。これはきっと手紙のような文学なのでしょうと思いました。
 思えば、正岡子規も病に苦しみながら作っていたのでした。