2019年3月26日火曜日

自然農法

 『イタリアの小さな村』で、自然農法を営んでいるご夫婦の話をしていました。土の中に空気を送るようにすれば野菜は病気にもならないし、無農薬でも虫にも食べられない、その農法の本も書いたと言っていました。
 『本当?』と思ってしまいますよね。どうやって地中に空気を送り込むんだろうと最初に思いました。草も取らないし耕したりしないと言っていましたから。
 そういえば、ベニシアさんの庭で、ベニシアさんが草の中からニンジンを掘り出しているのを見たことがありましたが、あれが自然農法だったんだと今になって思います。
 ネットで調べてみると、日本にも実践している方たちはいるようで、沢山出ていました。
 ちょっと読んでみると、雑草取りはしないのだそうです。雑草は根を張って、土に空気を送り込み、それぞれのにおいや分泌物で虫を追いやったりするのだそうです。また、寄ってくる虫は害虫かもしれないけれども、ほかの害虫をやっつけてくれるかもしれない。
 その辺になると勉強不足であいまいですが、確かにこの冬の間、強い雑草の陰に隠れて、わが畑の豆の苗は温かく過ごせたような気がします。
 全く雑草を取らずに夏も過ごせるとは思いませんが、これらの記事を読んで、少しずつ多くの種類を密生させるという自然農法の最初の一歩をやってみたくなりました。どんな野菜を隣に植えるといいのですかね。
 これって、高価で美しい野菜の概念を変えるのだそうです。つまり、形は悪くても安価で無農薬でおいしい野菜ができるのだそうです。

2019年3月21日木曜日

オートファジー

 『がんを克服した医師がみずから実践している「素朴な食事術」を明かす』というネット記事に誘われて読んでしまいました。
 青木 厚さんというお医者さんが若くしてがんの手術を受けて再発を恐れながら、『なんとかしなくっては』と懸命に探した食事法のようです。
 『「①細胞の質の劣化を食い止める方法」と「②NK細胞の活性を上げる方法」をテーマに研究を重ねました。

 その中で、Autophagy(オートファジー)や”intermittent fasting(間歇的断食)”というキーワードに出合いました。

 オートファジーとは、簡単にいうと人体の古くなった細胞を新しく生まれ変わらせる仕組みのことです。細胞が新しく生まれ変われば、NK細胞の活性も高まります。つまり、オートファジーを誘導させることは、がんの再発を防ぐのに効果を発揮するのです。

 ちなみにオートファジーは2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授の研究テーマで、今世界中で注目が集まっています。

 では、どうすればこのオートファジーを誘導することができるのでしょうか。そのために有効とされるのが、間歇的断食です。

 間歇的断食とは1日のうちに16時間程度はものを食べない時間、すなわち「空腹時間」をつくる食事法です。16時間というのがポイントで、16時間の空腹時間を作るとオートファジーが誘導されることが、昨今の研究でわかっています。』

 『これならできるかも』と、トンと膝を打ちました。何せほとんどすべての時間を自分の意のままに過ごせる年金生活者です。
 16時間というと、アナログ時計をイメージしながら考えました。夕方四時に夕食を食べて、翌朝八時に朝食を食べればいいわけです。これでいいなら簡単です。
 私たちは幸いにがんではありませんが、まごうことなき成人病で、今、目いっぱい花粉症です。風邪かなと思うくらい鼻水が出て、頭痛がし、くしゃみが出て、のどが渇き、それもこんな簡単なことで体調がよくなり治る期待が持てるなら、こんな幸せなことはありません。
 8時に朝食を食べて、9時半からヨガ、12時頃に食事、今日は1時から野球を見ながら体操、4時に夕食を食べて、7時からフィギアスケートを見ます。その合間を見つけて家事。毎日テレビに合わせて結構忙しいのですが、忙しいことが楽しいのです。

2019年3月14日木曜日

レビー小体

 夫の付き添いで行っていた大学病院の壁にこの病名が張り出されていましたから、私は名前だけは知っていたのです。その時の名前は『レビー小体型認知症』というものでした。「ま、認知症だから、まだいいや」と思って、あまり気にも留めませんでした。それをまた、あの『がってん』で見てしまったのです。今度の名前は『レビー小体病』だそうです。
 神経細胞にたまるゴミの事だそうです。
『神経細胞にレビー小体がたくさんたまるような状態になると、周りの神経細胞にも障害が出て、本来の働きができなくなってしまうんです。レビー小体は全身の神経にたまる可能性があり、自律神経の失調によりさまざまな症状が出てくることも。例えば、頭痛や立ちくらみ、また、長引く便秘や排尿障害、嗅覚障害など。さらに、大脳にたまれば幻視などを引き起こす「レビー小体型認知症」に、運動機能をつかさどる脳幹という部分にたまれば「パーキンソン病」になってしまうと考えられています。老化に伴って神経細胞の中にたまるとされ、東京都健康長寿医療センターの調査では、平均82歳の段階で3人に1人の割合で見つかっているとの報告も。』
 そりゃ、歳をとってくればゴミくらいたまりますよね。次の指摘も、70歳の私でも半分ぐらいは当てはまります。
 『「レビー小体型認知症」に特徴的な症状をまとめたので、気づくためのチェックポイントにしてください。
1、実際にはそこに居ない、人や動物、虫などがはっきり見える「幻視」の症状
2、手足が無意識にふるえたり、身体の動きが遅くなるといった症状
3、これまで当たり前のようにできていた「着替え」や「歯磨き」ができないときがある
4、一日中ボーッしている日があるなど、日によって体調が激しく変わる。
5、隣の部屋まで聞こえるような大きな寝言や殴る蹴るといった激しい寝相がある。』
 テレビに出ていた女性は若いときに、この幻視の症状が現れ、長い間苦しんだそうです。私と夫はこの幻視こそありませんが、あとは多かれ少なかれあります。私は白昼夢みたいなものを見ます。脳が昔の事に集中してしまって、「いやだ」と大声を出している事がよくあります。若い頃からありましたね。
 夫はこの頃、独り言が特に多くなりました。
 歳をとれば、みんなゴミがたまって来るのでしょう。でも、私達の場合はまだ大丈夫、めげずにがんばりましょう。

2019年3月7日木曜日

村上加奈子さん

 フィギアスケートの村上加奈子さんが競技を引退して、バラエティ番組に出るようになりました。そこで先輩のスケーター達が、「選手でいるより今の方がずっと向いてる」と口々に言っていました。『確かに美人だし、タレントさんの方が向いているだろう』と私も思いました。
 でも、それが理由ではなかったようです。あの有名な山田満知子コーチにも「あなたは向いていない」と言われたそうです。
 つまり闘争心がないという事のようです。本人も言っていましたが、一つジャンプが成功すると、「やった」と感動してその後の演技を忘れてしまうという事でした。つまり、感情が豊かで感動しやすい人柄という事でしょうか。
 ここで黒田選手の話に行ってしまうのですが、お父さんは元野球選手、お母さんは元オリンピック選手だったらしい黒田選手は両親からとても厳しく鍛錬させられたようでした。高校生のとき、何かうまく行かないで、友人と二人、「グランドをいいというまで走っていろ」と監督にいわれて、走っていたら監督が忘れて帰ってしまったそうです。心配した友人のお母さんが二人を連れて帰って風呂に入れ、夕ご飯を食べさせ、黒田選手のお母さんに電話をしたそうです。黒田選手のお母さんはお礼の言葉とともに、「食べ終わったら、博樹だけはグランドに戻して欲しい」と言ったそうです。 
 『闘争心って、そうやって培って行くんだろうな』と思った事を思い出します。そうやって培われた闘争心と努力と人より少し多めの才能と運が人生を成功に導いて行くのだろうなとは,今はわかるのですが。
 もう一つ、黒田選手とお母さんのエピソードを。お母さんはガンで割り方早くに亡くなったのですが、病院のベッドで,黒田選手がジャイアンツを一対0で完封したのを見届けて、『博樹にありがとうと伝えて欲しい』と言ったそうです。それはそれで幸せだったと思うのですが。
 結局、『すぐあきらめてしまう』性格で、何者にもなれなかった私が、終わりの時を意識するようになるこの歳で感じる生きるという事は『楽しく生きられればいい』なのです。
 『イタリアの小さな村』では、町で働いて定年を迎えた人たちが村に帰って来たり、牧場や農場をやりたいという若い人たちが協力して村の生活を成り立たせていたり,家族が昼ご飯に集まって来たり、みんな楽しく生きているのです。何者にもなれないけれども、この幸せなら私にも手が届くと思って、この頃、毎週日曜日に家族を招集して夕ご飯を作っています。
 一つの道での成功者にはなれなくっても、きっと、それぞれに幸せはあるんですよね、加奈子さん。