2018年5月30日水曜日

お金の若者離れ

 先日、ガソリンを入れに行ったら、リッター145円でした。私の軽は月に一回か二回の給油ですので、前回は約ひと月前になります。あの時は確か、138円くらいで、その時でも随分高くなったなあと思ったものでした。
 ガソリンに限らず、すべてが値上がりしているのです。これで最近の値上がりを嘆くのは二回目ですが、月にリッターで10円近くも値上がりしたのには驚いてしまいました。昔はこんなに上がるとニュースになったのに、今はニュースにもならない。いいんですよ、私はリッター240円台も経験していますから。
 でも、やっぱり物価は上がっているのですよね。家計費を見るとそのギリギリとした上がり方がわかります。驚いたのは、昔十枚入りだった焼きのりが、7枚入りになっていたことです。実質的な値上げです。
 先日はコンビニチェーンが何品かの値下げを発表したようでした。同時に、若者の消費離れではなくって、お金の若者離れであるという見解を出した記事もあったように記憶しています。
 設備投資が大きくなって納期が間に合わないという景気のいい記事もありましたし、人手が足らないという統計もあったように記憶していますが、本当にお金はそんなに人の手に渡っているのでしょうか。本当に消費離れなのでしょうか。
 インフレ政策でお金をたくさん発行しているから、人の手に沢山渡っているように見えますが、物価が上がっているから、今まで通りに生活していたら人の手に残らないような仕組みになっているような気がします。確かそんな統計も出ていたように記憶しています。トントンだっていう。つまり人件費が上がる、それが商品に反映されて、物価が上がるという仕組みです。
 だったら若者だって節約しないと。
 物価に連動して年金を上げるなんて言っていましたけど、そんなこと出来るわけないと思います。だって、若者の給与から吸い上げているのですから。
 確かにデフレの時代のように、若者に職が無くって、ホームレスになってしまうのも困りますが、どこかで、軌道修正してほしい気がします。何か、政治家が気前よく使えるお金だけが増えているような気がします。余分に発行した分を気前よく使っているような。

2018年5月25日金曜日

フリマのせい?

 実をいうと、ここ何か月か、私のネットショップにお客さんが来ていません。いや、来てくださってはいるようなのですが、前のように、それがお買い上げに繋がることはないようです。
 これって、やっぱり、フリーマーケットにみんなが参入したせいなのでしょうか。最初に『あれ』と思ったのは、メルカリがテレビで話題になりだした頃でした。『私と同じことを考えている』と思ったことを覚えています。つまり、家の不用品が、誰かの役に立って、かつ少しでも我が家の収入になればと思ったのです。つまり、私の副業ですし、我が家の終活です。。
 それを、大々的に、みんなが使えるものにしたのが、メルカリで、そのころ出資者を募っていました。それが、今度上場するというニュースがありましたが、今はこのフリマはメルカリだけじゃなくって、アマゾンは昔からあったようですが、楽天とかヤフーなんかもフリマのサイトを開いたようです。
 この間、テレビを見ていましたら、これらのサイトでいらないものを売って、十五年で1千万円くらい稼いだ女性が出ていました。どんなものを売るかというと、ペットボトルのキャップ、50個で500円、ワインのコルク栓、50個で500円、実際に彼女がコルク栓をアプリで申し込むと、ちょっと用事をしている間に、買いが入りました。
 驚きましたが、ちょっと私にはできそうもありません。
 私にできることは、私のショップの値段の改定くらいですね。多分、参入が多くなった分、値段が下がったのかもしれません。追々、暇を見つけてやっていこうと思います。あとは、商品を探し出すこと、まだ、不用品は我が家にもあるのではないかと思います。

2018年5月18日金曜日

白帝城

 この頃、テレビの英国ミステリーがほとんど『見たやつ』になってしまって、『起きていると食べちゃうし』、と、夜は寝床で本を読むことにしました。すぐ手近にあった岩波文庫の三国志を読み始めたのです。七巻くらいあって、先は長いです。
 これって、全編戦争の殺人の話ばっかりで、読み始めたころはミステリーのほうがまだましと思えました。とぎれとぎれに読み続けていくと、誰が誰だかわからなくなって、誰が正義で誰が極悪人だかわからなくなってきます。あるエピソードでは性格の悪い人だと思っても、次には度量の深いところが書かれていて、テレビドラマなどでは、いつも主人公の劉備も、三巻に入った今までのところではあっちを頼り、こっちに付きしているところで、いつの間にか、第二夫人まで登場してきました。
 これって、あちこちで語られていた戦国歴史絵巻をどなたかが一つにまとめたもののようです。だから、広い中国全土の地図を見ながら、歴史書を片手に読むのが正解なのだろうと思われます。
 で、「そういえば、劉備玄徳が、戦いに敗れて頼った先の城の大きな拓本をネットショップに出していたんだっけ」と思い出しました。それが「白帝城」です。ネットで見ると、幻想的な長江三峡にあって、今はダムができて、島になっていると書かれてありました。
 読書は、まだそこまで行っていませんが、いつか佳境に入ることがあったなら、ネットで中国の景色を見ながら、読んでいくと、迫力が違うだろうなと思います。
 その長江三峡だけでも感激しましたから。

2018年5月10日木曜日

小人閑居して不善をなす

 《「礼記」大学から》つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない。
 この言葉、昔から知っているのです。意味もよくわかりますが、これを、自分に当てはめて考えたことはありませんでした。自分が小人でないからと思っていたわけではありません。小人でないように努力しようとは思っていたのです。
 先日、つと考えるに、夫は、さんざん、不善をした、あれは、自分の好きなことを目いっぱいしようと仕事を辞めて、閑に飽かせて思いつくことを手当たり次第していたからじゃないかと思い至りました。
 『まさにこの言葉だ』と、いまだに恨みがましく言うほど、生活は、大変だったのです。
 でも、この頃、歳をとって私も暇になって、テレビの前で一日過ごしたりしていると、冷蔵庫の中が気になって仕方ありません。食べ物のことが頭を離れなくって、つまり、食べてしまうのです。
 でもです、暖かくなってきて、洋服の出し入れをするようになって、少し処分したり、リフォームしたりと、忙しく過ごしていると、おいしいもののことを忘れている自分に気が付きました。
 つまり、私が肥満から抜け出せなかったのは、私が小人で、暇を見つけては、過食という不善をなしていたのだということに気が付いたのです。
 以来、食間には、食卓の前を離れて、必ず、何かの仕事をするようにしました。そうすると、不思議と食への依存感は少なくなってきたように思えます。
 今の時期は、庭の水やり、草取り、野菜の収穫から調理、洋服の出し入れ、リフォーム、体操、買い物ウオーキング。老人にも、やるべき仕事はたくさんあります。冬が過ぎて、いい季節になりました。

2018年5月3日木曜日

お葬式の帰りに

 近所で亡くなられた方がいて、世話好きなお二人が声をかけてくれたので、「じゃ、私の車で」とお誘いしました。事故後に買った例の軽です。何せ、世間に疎い私のことですから、包むお金とか、斎場はどことか、彼らにいろいろ教えてもらわなければお葬式に行くのも、大変なのです。
 で、無事に、お葬式が終わって、外に出て車のところに来ましたら、前輪がぺちゃんこになっていました。パンクです。『どうしましょう』、『お誘いして、かえって悪いことをしてしまった』と悔いることばかり。
 男性の方は「スペアタイヤがあれば、替えられるよ」と言ってくれ、探したがない。今はスペアタイヤはないのだそうです。私のようにやらない人は、あってもどうしようもないけど。
 女性の方が、「近所に知り合いの自動車屋さんがあるから、聞いてこようか」と言ってくれて、お願いしました。
 自動車屋さんがタイヤを持って行って修理してくる間に、三人で話しながら待っていました。
 「このところ、ヒノキ花粉が大量に飛んで、せき込みが激しかったから、病人ならなおさらだったのじゃないかな」と、自分の経験から、亡くなった人の闘病を推し量ったつもりが、二人とも、「咳なんか全く出ないよ」「風邪もひかないもの」というのです。
 『ええ』ですよね。『そんな鉄人、隣に住んでいたんかい』という感じです。
 「じゃ、便秘もしないの」と、このところの我が家の悩みの種である症状も聞いてしまいました。「全く」と声をそろえて言われました。「よく食べるよ」「いっぱい食べる」という答え。それ以上言葉もありませんでした。
 実はお二人とも、家庭菜園をしていて、お料理上手なのです。男性は糠漬けを自分でつけているみたいですし、女性の方はやっぱりお漬物を自分で作っているようです。二人から前にもらったことがあったのを思い出しました。
 で、私は、彼らの元気は野菜と食事から来ていると結論付けましたが、夫は二人とも、仕事をしていながら、菜園もしている、その運動量じゃないかと言います。
 とにかく、彼らは私たちにはないものを、つまり、風邪もひかない元気と人の世話までしてしまう、頭の回転を持っているのです。見習わないわけにはいきません。
 『でも、』とも考えます。『私は、昔から切り替えがうまくいかない人だった、つまり、頭の回転が速くはなかった。これは生まれついてのものかもしれない』とも思いました。