2022年3月30日水曜日

 ミニマリスト、洗濯のウソ、ほんと

 毎日ウクライナが心配で、落ち着かない日々です。

 そんな中、ガスの値上げの通知がまた来ました。この前は全般的な燃料費の値上がりの時期で、その時はガソリンも徐々に上がってきていました。今回はロシアの侵攻一か月後で、短期間で二度目の値上がりです。

 ガソリンは何とか政府が抑えているようですが、高止まりです。灯油は一年前に比べたら、四割くらい上がっているようです。数字でいうと、670円くらいから1040円くらいです。当然のように電気料金も値上げです。

 これが、サイクルになって、配送料の値上げになり、製造費の値上げになり、円安も始まって、原料も高くなり、インフレーションの始まりでしょうか。政府が言っていたインフレ策とは別のかたちで、自然に来てしまいました。

 昔は、年金は物価にスライドして上下すると言われていましたが、今度それは改訂されて無くなったようです。なので、私たちも自衛しなければなりません。

 どんな自衛をするか、ミニマリストの腕の見せ所ですが、製品を買わないと今度は生産者が困ってしまうので、必要なものは、特に食料品は買わなければなりません。

 で、今、足りなくなっている石油については、ある程度、工夫できるのではないかと提案いたします。

 ニュースで見ましたが、あのマヨネーズの袋のようなポリ袋、あれも石油製品なのだそうです。で、原油が来なくなってポリ袋が足りなくなったとして、製造会社が独自に回収箱を置いているという話題を放送していました。

 だから、無駄な石油製品を買わなければいいのですよね。

 ここからが、本題の洗濯の話です。よく、石油系の洗剤という言葉を聞きますが、洗剤やシャンプーはどんどん進歩して、今やおちないものがないような宣伝がされていて、さらにはそれが強すぎるのか、柔軟剤とやらで、静電気を防ぎ、柔らかく仕上げるというのが定番のように言われています。私もそうでしたが、そう言われればそうだと思い込んで、お金もないのに、一通り揃えたりしていました。これ、洗脳というものじゃないですか。

 でもです、我が家で化学物質に過敏な人が出てしまい、洗剤もダメ、柔軟剤もダメ、になってしまいました。昔、夫のお仲間の人たちが湖に流れ込む界面活性剤の反対運動をしていて、その時我が家も自然由来の粉せっけんを使っていたことはありましたが、匂いがきつくって長続きしませんでした。でも、今は探せばそれなりの自然由来の洗剤が見つかります。

 それで、最初はそれを使っていたのですが、今は普通の化粧石鹸を溶かして使っています。つまり、小さくなった石鹸とか、ホテルでもらった石鹸とか、使い心地の悪い石鹸とかをネットに入れて水につけておいて洗濯水と一緒に洗濯槽に入れるのです。今はこれですべて間に合わせています。つまり、毛糸洗いもおしゃれ着洗いもです。アクロンとかモノゲンとかは当然石油系だと思いますし、クリーニングもダメなのです。

 一度お試しいただくとわかると思いますが、洗濯機のコースをおしゃれ着洗いにしておけば、そん色無く仕上がります。要は、私程度の働きでは、仕事に着ていてもそんなに汚れないのです。今どきのフリースなども静電気が起きません。それに、今どきはそんなに大事に洗って長持ちさせるというような衣類はありません。材質も形もどんどん変化していますし、むしろ、二、三年で廃棄出来たらちょうどいいのではないでしょうか。私は十年以上も長持ちさせていますが、よれよれでも全然破れませんし、私は修理ができるので、ちょっとくらいだったらたちどころに修理してしまいます。おしゃれだった私の母はポリエステルの服に対して「こういうのは古くならないから、捨てられなくて困る」と嘆いていました。

 こうしてプラごみのリサイクルと、石油系洗剤の不使用で、少しは石油の節約になるのではないでしょうか。そういえば、マイクロプラスチックが血液の中から見つかったという記事もありました。

2022年3月19日土曜日

 アメイジンググレイス

 このところ、車でCDを聞いているのです。娘に借りたもので、何枚かシリーズになっているものの一つです。

 最初は、鮫島有美子さんの『千の風になって』が入っているからという理由だったのですが、全曲聞いてみると、ある傾向が分かりまして、なんと言ったらいいのか、どうしようかという感じです。

 最初は『千の風になって』から聞き始めて、そのあとは『四季の歌』、『シューベルトの子守歌』、『涙そうそう』、『アメイジンググレイス』が12番目で最後です。それから1番目の『七里ガ浜』に行きます。これがダカーポさんの実にいい声で、いい歌だなと思っていると、「真白き富士の根、緑の江の島」って、どこかで聞いた歌だなと思ったのです。その歌詞をたどっていくと、これは、ここ七里ガ浜で12人の子供たちが亡くなって、それを悲しむ親の歌だと気が付いたのです。

 それから『大きな古時計』もおじいさんが亡くなった歌ですし、『赤いサラファン』は「若いときはすぐに過ぎてしまうよ」と諭す母親の歌のようです。そのあと『手のひらを太陽に』、『七つの子』、『船頭さん』は童謡ですが、『曼殊沙華』は意味も分からないし、陰気な曲だなあと思っただけでしたが、調べてみると、『「GONSHAN(ごんしゃん) GONSHAN 何処へゆく」が歌い出しの『曼珠沙華(ひがんばな)』は、北原白秋の詩集『思ひ出』に収録された詩に山田耕筰が作曲した日本の歌曲』だそうで、幼子を亡くした母がヒガンバナを摘みに来る悲しい歌のようです。それからまた『千の風になって』につながります。ここで『千の風になって』はお葬式ソングだと気が付きます。だからこのCDはお葬式ソングのCDだったんだと気が付いたわけです。

 考えてみれば、『手のひらを太陽に』、『七つの子』、『船頭さん』『四季の歌』、『シューベルトの子守歌』もどこか人生をうたっているような気がします。『涙そうそう』、『アメイジンググレイス』は死者を悼む歌です。この『アメイジンググレイス』が、外国の歌手かと思ってしまうほどの幸田浩子さんのソプラノで、非常に美しく歌い上げられているので、最初は気付かなかったのですが、メジャークライムで、お葬式のシーンで歌われているのを見て、確信してしまいました。

 このお葬式のシーンで歌われた歌は子供たち3人が歌う低音の歌で、こちらも胸にずしんと響く歌い方でした。歌い方でこんなにも違うんだと思ったものです。

 で、どうしたかというと、今もこのCDを毎日聞いています。よく考えたら、お葬式ソングって、鎮魂歌ですから、運転中の精神の安定にはいいんじゃないかと思ったのです。事故を起こさないように。

2022年3月6日日曜日

 映画の話 『2012』

 GYAOでドラマやミステリーを見始めてから、英国だけではなく、あちこちの英語のドラマや映画が見られるので、つまり、アメリカやオーストラリアやカナダ、もちろんイギリスも、タイトルを変えざるを得なくなってしまいました。

 で、ある日、テレビドラマ部門では目新しいのが無くなってしまって、映画のところを物色しているとこれがありました。二時間以上の長い、世界中が出てくる映画です。

 ウキペディアによると『『2012』は、2009年製作のアメリカ映画。監督はローランド・エメリッヒ。日本では2009年11月21日に公開。

古代マヤ人が2012年の冬至ごろに訪れると予想した人類滅亡に関する幾つかの仮説を元に製作された[3]。これはメソアメリカ文明の長期暦において、2012年12月21日に一つの区切りを迎えることから来ている。数人の登場人物らの行動を同時進行的に一度に描くグランドホテル方式である』

 地球の核が溶けだすという大惨事で、地球が壊れだし、大変精巧な映像描写で、まるで体感しているような感じでした。争いばかりの今の世の中にこんなことが起こるとしたら、人は反省するだろうなと思えました。

 東日本大震災が起きたのは2011年3月11日のことでしたが、なにか予言めいた作品になっている気がして、恐ろしさと謙虚な気持ちを持つべきだという覚悟じみた思いを感じさせられました。

 映画の話 黄金のアデーレ 名画の帰還

 これは正真正銘、イギリス映画だと思います。B B Cフィルムと最初に書いてありましたから。それに主演はあの『第一容疑者』のヘレン・ミレンでした。

 彼女について、最近記事を見たのです。『(2月)27日(日)にロサンゼルスで開催される全米映画俳優組合(SAG)賞で同賞(功労賞)を授与されるヘレンは、自身の輝かしいキャリアにもかかわらず、そのような栄誉に値するとは思っていないと明かしている。』と書いてあったので、この映画は彼女を称える意味で、gyaoが配信したんだと思っていました。

 でも、中身を見始めると、プーチンさんのウクライナ侵攻の恐怖を警鐘するためにgyaoが選んだのかなと思えてきました。

 ネタばれになってはいけないのですが、私がそう思うのは、彼女の演じるマリアの生い立ちからです。彼女はオーストリアに住んでいました。成功したユダヤ人の一家で豊かに暮らしていたのです。一家は音楽にも絵画にも造詣が深く、子供のいない叔父夫婦と両親、姉とみんな一緒に住んでいました。伯父は画家クリムトに、伯母のアデーレを描かせ、家に飾っていました。それが、「ウーマンインゴールド」という金箔張りの豪華な絵でした。

 時代は第二次世界大戦の時で、オーストリアはすぐにナチスドイツに併合されてしまい、ユダヤ人はすべてのものを略奪され、連れ去られました。

 彼女は運よく、声楽家の夫とともに逃れて、アメリカに住んだのです。

 核心の物語は、彼女が63年後にその絵を取り戻すというものです。どうも実際にあった話のようです。

 もう一つ、ソフィア・ローレンの『ひまわり』も、gyaoで配信していましたが、舞台はウクライナだそうです。ソ連侵攻に派遣されたイタリア軍の兵士が雪の中ふらふらになりながら撤収してくるところです。

 あの辺りにはひまわりの畑があるんです。ウクライナ侵攻の動画で、ロシア軍の兵士に「何しに来た」と詰問していたおばさんが、「ひまわりの種をやるよ。あんたが死んだらそこにひまわりの花が咲く」と言っていたのを思い出しました。

 プーチンさんもヒットラーも一度戦争を始めてしまうと、もう収められなくなってしまうのでしょうね。ウクライナの国連大使が言ったように、「自殺するなら、地下室でどうぞ」ですね。

2022年3月2日水曜日

 ウクライナ侵攻

 主に欧米のドラマを見続けているせいか、それとも、ロシアの動きが活発になってきていて、注意が喚起されていたせいか、24日に侵攻が始まった、どの国も助けに行かないと報道されると、ニュースから目が離せなくなってしまいました。

 確かにNATO軍が手出しをすると、バイデンさんの言うように第三次世界大戦になってしまうでしょう。それでも平和に暮らしている人たちが攻撃をされているのだから、と、気が気ではない思いです。

 2日、3日とウクライナが持ちこたえると、次々にロシアに対する制裁が始まり、全世界が結束してプーチンさんに立ち向かい始めました。バイデンさんは無能だとかトランプさんが言っていましたが、武力に頼らず、これだけの制裁をまとめたバイデンさんは実に有能な、生まれながらの政治家です。本当はもっとヨーロッパが動くべきです。太平洋側だって、知らん顔して中国もロシアも狙っているのですから。

 ウクライナの大統領のゼレンスキーさんも命がけの戦いを指揮しているわけで、コメディアンだったからなどと馬鹿にしている舛添さんたちが非難されるのは当たり前です。早く降参すれば、国民の犠牲も少なくて済んだのにという理論で行くと、舛添さんたちは自分はいち早く逃げると言っているようなものです。

 私は、まあ、老人ですし、大したことはできないと思いますが、タンクに詰めよっている住民たちのように、残って戦おうと思います。強権の独裁政治の下で暮らしていくのはもっと大変だろうと想像できますから。

 鳩山さんの投稿は、ウクライナ国内で、ウクライナ人に攻撃を受けているロシア系住民を守るために、プーチンさんは侵攻したという論理をそのまま信じているようです。そんなことないでしょう。もともとウクライナだったところにロシア系住民を移住させたのではないですか、日本人を追い出した北方四島にロシア人を移住させているように。

 プーチンさんがエリツィンさんを追い落とした時から、私もちょっと違和感を持っていたのです。その後も反対する人を次々に暗殺して、皆がやはりKGBだからやるんだなあと思っていたと思いますし、離婚して、ますますエスカレートしたように思いました。憲法を改正してまで大統領職にしがみつき始めました。

 今度のウクライナ侵攻では、私は最初老人ボケかと思いました。ひろみさんが「みんなが地球規模で未来を考えようとしている時代に」と言っていましたが、核兵器まで持ち出して脅しをかけるプーチンさんを、やはり、みんながおかしいと思っているようです。プーチンさんの精神状態を論ずる記事がいくつか見られるようになりました。中に、「プーチン氏は3年ほど前からカフェインを過剰摂取するようになり、性格が変わったといわれる。カフェインは男性ホルモンのひとつであるテストステロンを濃縮する効果があるが、恒常的に過剰摂取すると攻撃性が高まることで知られる。これによって元来持つ冷徹で攻撃的な部分が暴発し、ウクライナ侵攻に至った可能性は否定できない」という記事がありました。

 私も薄いけど一日に何杯もコーヒーを飲むので、コーヒーの飲みすぎかなと思って、よく読んでみたのですが、どうも違うようです。推測ですが、男性用の強壮剤でしょうね。薬はダメです。サプリだってダメだという事を実感したことがありますし、認知症の処方箋が怒気を誘発するのも見たことがあります。副作用があるんです。近くで注意する人を排除してしまった結果なのでしょう。

 今やプーチンさんは大変な大金持ちのようです。ロシアの初年兵が時給300円だというのを聞くと、ぼけて、しがみついているのかなと思えて仕方ありません。