2023年7月29日土曜日

 自学 自己実現、よき祖先とは

 同じくとっさんTVに、『オードリー・タンさんに対する質問とその答え』というのが出ていました。オードリー・タンさんは台湾のデジタル相でLGBT『《lesbian, gay, bisexual, transgender》性的マイノリティーのうち、レスビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの総称』で、私にとっては自学の先達の一人です。何せ、息子の登校拒否に付き合ったお母さんが、自学のための学校を開いてしまったくらいです。

 とっさんTVの中で、紹介されたのは、ある僧侶がした「未来では、自分たちも祖先と言われる立場になるのですが、よき祖先とはどんなものでしょうか」という質問に対して、「未来世代により多くの選択肢を残すこと」と答えたようです。

 彼こそまさに台湾の多様性と自己実現のシンボルだと思うのです。

 この頃、この自己実現という言葉が好きになって、ちょこちょこ考えていますが、goo辞書で引くと『《self-realization》自己が本来もっている真の絶対的な自我を完全に実現すること。』『 転じて、自分の目的、理想の実現に向けて努力し、成し遂げること』

 まさに、自学を貫いて、IT大臣になり、LGBTの自分を世間に認めさせた過程は自己実現の過程そのものであると思うのです。そして、より多くの選択肢とは、より多くの自己実現の可能性ということもできるのではないでしょうか。

 先日読んだジェイソンさん。アメリカのIT会社の役員であり、日本のピン芸人、家庭人であり、投資家、などなど、いろんな顔を持つ彼は、そのすべてが自分という人間だと言っていたようです。彼も飛び級をするくらい頭がよく、興味を持ったことにとことん挑戦して実現していったようです。

 これって、これからの教育改革の指針になりませんか。上から決めるのではなく、下から多様に考えて変化させていく。まるで、ロシアの戦術とウクライナの戦術の違いのようです。

 もちろん、これがすべて成功するとは限りません。今の私は、まさに自学をしながら自己実現を目指して、つまり好きなことをして頑張っていますが、ほとんどお金にはなりません。でも、こころから、自分がしたいと思ったことをしていると、身体が自然に動いて、労働が苦になりません。これが生きるということだとさえ思います。自学ばんざい!

2023年7月25日火曜日

 近頃のユーチューブ、とっさんTV

 TVというのが英語なので、今までずっと「とっさんズTV」だと思っていました。日本語の題名は「とっさんTV」です。

 コメントを書かれている視聴者さんと同じで、私も毎朝この「とっさんTV」を見てから出かけます。ウクライナはどうなっているかしらと気になって、とっさんの国際政治の分析を聞いて、「ああそうか」とちょっと安心して、車で乗り出すのです。

 大東文化大学大学院で、国際政治を勉強した方だから、当然ながら、腑に落ちる説明をしてくださるのです。

 そのとっさんが先日、「どうしても」聞いてほしいという動画を出しました。何事だろうと開けてみたのです。そしたら、いつものTシャツ姿ではなく、改まった背広姿で、ユーチューブの盾を抱いて、「視聴者が10万人を突破した」と涙ながらにお礼の報告をしているのです。涙もろいのは前にも何回か見ていたし、言葉がまるっきり政治家のそれなので、『この人政治家になれるわ』と前にも思ったのですが、その経歴の説明を聞いて納得しました。

 この人はいわゆるロストジェネレーションの人たちと同じなのです。年齢はわかりませんが、多分、その年代だと思います。

 名古屋出身で、大東文化大学の政治学科に入学、もともとそういう方面の勉強がしたかったのでしょう。弁が立つのも、政治を志す人がよく入るという弁論部にいたのかもしれません。でも、この年代の人たちはなかなか職に就けなかったのです。アルバイトや契約社員をしながらお金を貯めて28歳で大学院で国際政治を勉強、ジャーナリストになろうとあちこち原稿を送ったけれどご縁がなかった。

 この頃、結婚、起業してみたけど、収入は二か月で一万円にしかならなかった。妻が背中をさすってくれたそうです。また泣いたのでしょう。なんとか獲得した長期の仕事が、コロナで流され、やっとアマゾンの配送の仕事を見つけ、しかし、それもコロナでダメになってしまう。その時、奥様が言われたそうです。「『今は動くな』という暗示かも知れないよ」と。この言葉、私も知り合いに言った覚えがあります。この頃、私の周りにも仕事を無くした人や仕事が減った人がたくさんいました。

 それで、『何かをしなくては』と思い、始めたのがユーチューブだったそうです。はじめは政治の話は怖くてできなかったと言っていました。が、ウクライナ戦争がはじまり、まさに専門の分野をテーマにできるようになり、まさに突き進む勇気と自己実現で、精進したようです。そして10万人突破。苦節20年でしょうか。うちの娘もロストジェネレーションの年代ですから、ましてや彼は男の人ですから、涙の訳もよくわかります。

 がんばれ、とっさん。説明もよくわかるし、努力のあともあるし、頭もいいし、人柄もいいし、自己実現が政治家なら、きっといつかいい政治家になれますよ。

2023年7月16日日曜日

 専制国家

 私たち、団塊の世代の学生時代はデモをする友人たちが目立っていて、私は我ながら『なぜ私はいかないのだろう』と思っていました。その頃もベトナム戦争があって、ベ平連のデモなんかもありました。結構悲惨と言われていましたが、それでも行く気にはならずに目を背けていた感じです。

 でも、今ウクライナの戦争をネットで追いかけるように見ていると、日本があのような侵攻をされたら、『私も戦う』と本気で考えています。何が違うのでしょう。

 一つには年齢のせいだと思います。老人はいつどこで死んでも同じですから。

 二つ目は、ウクライナの兵隊さんたちも言っていましたが、未来を生きる子供達の為です。あんな人権をないがしろにする国家に未来を蹂躙されたくはないと思います。

 私が学生だった頃、デモに参加する人たちは、マルクスレーニン主義を信奉している人たちがほとんどでした。その共産主義の国家はソビエト連邦と中華人民共和国でした。そのいずれも今は、富を分配するなんてことをしていません。一部の人たちが大金持ちになり、資本主義国家と何も変わらないし、その上、専制国家です。ロシアの場合は選挙はしても、意のままに不正をしますから、民主主義国家ではありません。

 資本主義の弊害も言われていますが、それでも、民意を尊重して、人権を大事にしてくれる国家のほうが、専制的にあれをしろ、これをしろと言われるより、いいに決まっています。家庭内を考えても、威張っているお母さんは嫌われます。嫌われているのに意のままにしようとするのです。

 今、私は自学によってこういう内情を知り得ました。学生時代の私は何も知らなかったし、知る努力もせずに、与えられた学業に追いまくられていました。自分が考えないおバカだったのか、追いまくる教育システムが悪かったのか、今となってはわかりませんが、子供たちの教育システムにも、台湾のオードリー・タンさんのお母さんが開いたような自学を重んじる教育もあるんだよと教えてくれるような多様なシステムが欲しいです。私のようにとろい子供には特にそうしてくれたら、ありがたかったかなあと思います。そしたら、興味の全く感じられない物理のために、時間を取り、不正までして単位を取らなくってもよかったはずです。

 それは一時不評を買った学業を遅らせるゆとり教育とは違うものと思います。自分の興味を自由に追いかけさせる教育です。

 私の子供時代の教育システムを考えたとき、戦後日本がまだ貧しかったあの時代は、日本も専制的だったのだろうと思います。今は違うかもしれません。

2023年7月8日土曜日

 梅雨

 ボケっと生きているというか、人生を受け身で生きているというか、そうゆうもんかと受け止めて生きている私でも、この頃の気候の変化には、『何かが違う』と思うことが多々あります。

 確かに昔と違って情報も多いのです。世界中から気候変動の情報が流れてきますし、太陽フレアのニュースも、衛星打ち上げや宇宙空間を飛ぶミサイルの話も、みんな気候に影響を与えているだろうなと思えてしまいます。

 でもそれとは別に、体感で感じることもあります。それは気温です。私は田舎で育ったのですが、子供のころの最高気温は『暑いなあ』と思う時でも 三十三度くらいでした。でも今はゆうに体温を超える温度になることもあります。山の北側から、山の南側に嫁いできたせいかしらと思っていましたが、あちこちで最高記録を更新と言っているので、そればかりでもなさそうです。

 梅雨になって、ある時、気づいたこともありました。なんで夏休みは7月の下旬からなのか。そう言えば昔、梅雨明けが遅くって7月の下旬頃になったことがありました。夏休みに入ってすぐに猛暑になったので、梅雨って気温の調整をしてくれていたんだと気が付いたのです。この頃は梅雨明けが早くって、北回帰線に上ってきた太陽の直撃を受けることも多くなった気がします。

 また、昔は、カビが出やすい梅雨の季節を想像していましたが、この頃は意外とからっとした晴れの日も多い梅雨の季節という感じです。時々布団が干せるのはありがたいのですが、梅雨前線の偏りも見られ、大雨になりがちです。

 環境汚染のせいで、自分たちの未来を心配するグレタさんたちの運動も、気候がこんなにも変動してくると、無視するわけにはいきません。

 さらに、今年はラニーニャとエルニーニョが同時に起こったそうですからどんなことになりますか。

2023年7月6日木曜日

 消石灰の悲喜劇

 私のずぼらな性格が悲劇を生みました。

 消石灰は確かに虫を追い払いました。カメムシに液を吸われてしんなり首を垂れていたナスも生き返り、アブラムシも姿を消したようです。

 そこまではよかったのです。それくらい、消石灰って強力なのです。何せ、益虫のはずのミミズが苦しんで出てきます。

 それで、新しく植え替えや種蒔きの土壌改良にも使おうと欲を出して、二回までは手袋をしてやっていたのですが、三回目、外出から帰ってきてそのまますぐに、完全防備の話なんかすっかり忘れていて、素手で、マスクもせずに消石灰を蒔いてしまいました。

 腕はすぐに洗ったのですが、夜になって、あちこちかゆくなりました。最初は蚊にやられたのかなと思いましたが、その兆候はなく、面で赤くなっていました。そこで遅まきながら気づいたのです、『やってしまった』と。

 その夜、食欲もあまりなく、『そういえば、少し舞い上がったのを吸ってしまったかもしれない』と。『目も花粉じゃないかも』

 私のようなぼけた人は、痛い目にあってみないとわからないのです。いつもそう思います。

 次回からは完全防備です。葉っぱや土に残っている白い粉も要注意です。消石灰は便利ですけど、これからは使い方にも注意しましょう。

 そういえば、ひろちゃんはいつも完全防備でした。78歳になられた新しい動画では、新しい倉庫の基礎のコンサート打設を自分でしていました。その知識と技術にも感心しましたが、ずっと動き通しで完成させる体力にも脱帽です。私もボケっとなんかしていられません。

2023年7月1日土曜日

 近頃のユーチューブ、ひろちゃん農園

 『やよいのやさい』と違って、こちらはお孫さんが撮っているのかしらと思うくらい、軽い会話がポンポン飛び交います。ひろちゃんは77歳だそうですが、お元気で、広い畑を長靴を履いて飛び回っています。

 で、なぜ、チャンネル登録をするようになったかというと、梅雨に入り、気温も上昇した我が家の鉢植え菜園にも胡瓜と豆がなり出したころ、ダンゴムシが根元を食いちぎり、ナスの葉っぱにはハダニかアブラムシのような小さな虫がびっしりつき、葉がしなしなにやわらかくなっていました。すわ、水不足かと水をたっぷりやり、三倍に薄めたお酢をシュウシュウかけましたが、なかなか治りません。

 そこで見つけたのがひろちゃん農園のユーチューブ。ひろちゃんは消石灰を根元にかけると虫よけになるとアドバイスしています。

 早速ホームセンターに行きました。見ると、消石灰、苦土石灰、貝殻(有機)石灰など種類が豊富で、不遜な私は正直迷いました。でも、ここは素直に消石灰を買って来て、完全防備で根元に撒きました。後でもう一度ひろちゃん農園を見てみると、消石灰が一番pHが高いのだそうです。つまり土壌をアルカリにするのです。これが虫よけに適しているようで、確かにミミズが逃げ出していきました。

 アブラムシにもいいようで、スイカやカボチャなど地を這うものには頭からかけるといいようで、他の方法でアブラムシ退治をしたはずのピーマンにアブラムシが付いているのを発見したひろちゃんが、心外の様子で畑中のピーマンに頭から消石灰を振りかけて回っている場面があり、「結果は後でご報告します」と言っていました。

 もちろん、大丈夫だったようです。それを見て、私も雨が止んだら、もう一度完全防備をして消石灰を振りかけて回ろうと思いました。ナスは特に虫に弱そうです。というか、昔は、土壌改良のために、畑にはいつも白い石灰を蒔いていたような気がします。

 これで、私の農作業もだんだん本格化して、野菜の肥料とペレット鶏糞、お酢の虫よけ、今度の消石灰とだんだん道具立てもそろってきました。しめて3000円也、これに植木鉢や支柱などもろもろ。買った方が安いかもと思いながら、六本採れたキュウリは柔らかくて甘くって、豆も柔らかくて美味しかった。年を取ると食べものが美味しくなくなるので、これはいいことかもしれません。

 でも、今ちょっと思ったんですけど、家の土壌が酸性で、虫も食べたくなるほど柔らかい植物が育つから、美味しかったのかもしれません。アルカリ性になって虫も近寄らなくなった野菜が美味しいのかは今からの実験です。