消石灰の悲喜劇
私のずぼらな性格が悲劇を生みました。
消石灰は確かに虫を追い払いました。カメムシに液を吸われてしんなり首を垂れていたナスも生き返り、アブラムシも姿を消したようです。
そこまではよかったのです。それくらい、消石灰って強力なのです。何せ、益虫のはずのミミズが苦しんで出てきます。
それで、新しく植え替えや種蒔きの土壌改良にも使おうと欲を出して、二回までは手袋をしてやっていたのですが、三回目、外出から帰ってきてそのまますぐに、完全防備の話なんかすっかり忘れていて、素手で、マスクもせずに消石灰を蒔いてしまいました。
腕はすぐに洗ったのですが、夜になって、あちこちかゆくなりました。最初は蚊にやられたのかなと思いましたが、その兆候はなく、面で赤くなっていました。そこで遅まきながら気づいたのです、『やってしまった』と。
その夜、食欲もあまりなく、『そういえば、少し舞い上がったのを吸ってしまったかもしれない』と。『目も花粉じゃないかも』
私のようなぼけた人は、痛い目にあってみないとわからないのです。いつもそう思います。
次回からは完全防備です。葉っぱや土に残っている白い粉も要注意です。消石灰は便利ですけど、これからは使い方にも注意しましょう。
そういえば、ひろちゃんはいつも完全防備でした。78歳になられた新しい動画では、新しい倉庫の基礎のコンサート打設を自分でしていました。その知識と技術にも感心しましたが、ずっと動き通しで完成させる体力にも脱帽です。私もボケっとなんかしていられません。