2023年10月26日木曜日

 くず鉄屋さん

  以前にも書いたことがあるんですが、亡夫はコレクターでなんでもかんでも家へもってきて、わが家は倉庫と化していたのですが、亡くなってから三年、整理はまだまだ続いていて、その中には鉄製品も結構ありました。一番先に捨てたのが、江戸時代の釘、バケツに3、4杯ありました。これは小さいので、燃えないゴミで出せましたが、それらを入れておく大きいロッカーは市の粗大ごみ引き取りを頼むと、一個800円ほどとられます。なので小さめのロッカーは何とか我が家の軽自動車に押し込んでゴミ焼却場に持って行ったのですが、それでも重いと500円くらい取られます。

 そんなある日、田んぼの真ん中に、鉄などの金属を買い取りますという看板を見つけて、そこへ持って行きました。最初は1000円弱になって大喜びした話をしたと思います。そこにいた日本語の上手な中国人のきれいなお姉さんの話もしたと思います。

 今回、減築するために片付けていた際に出た鉄くず類もそこに持って行かなくてはと思っていたのですが、なんとなく気乗りがしませんでした。もうあのきれいなお姉さんは辞めちゃって、別の女性が二人で、片言の日本語で応対をしていました。それが全く不愛想なのです。多分親子だと思いますが、似た顔で似た態度です。多分オーナーの一族なのでしょう。

 それでも持って行かないと片付かないので、意を決して出発しました。今回は縁の下に放り込んであった金属も引っ張り出してきて、一緒に持って行きました。

 途中まで行くと、同じような屑鉄屋さんの看板が見えました。違うお店に行くのはちょっと怖かったのですが、あの不愛想さに比べればどこも同じです。それに近いからガソリン代がお得です。

 すぐに見つけて中に入ったのですが、受付に誰もいません。離れたところで作業をしている人たちに声をかけたのですが、振り向いてもかかわってはくれません。多分中国系の人たちで言葉がわからないのだと思います。やがてトイレと思わしき場所から出てきた男性が、持って行った金属を見て計ってくれて値段を算定してくれました。手も洗わずに缶入りのお茶も出してくれました。でも彼はそれこそ片言の日本語でしたが、人の好さが見て取れて、本当にこっちに来てよかったと思いました。日本語が上手、下手の問題じゃないです。人柄の良さは誰が見てもわかるものです。また持ってこようと思いました。

 ユーチューブで見ていると、中国経済の破綻が言われていて、職がない若者が多いと連日ニュースになっています。確かに私が持ち込むようになったこの一年でも、鉄くず屋さんは雨後の筍のようにあちこちにできています。受付のおじさんは日本語は下手ですが、数字はしっかりした経理のできる人の書き方でした。ドラマによく出てくるようなトラブルに巻き込まれないで、有意義な仕事なのですから楽しく働いてほしいと願ってしまいました。

2023年10月14日土曜日

 歳をとると時間の流れが速い

  そんな話を昔何度か聞いたことがありました。『そおかなあ、時間の流れなんて、みんな同じはずなのに』と、一応科学的な若者は思っていました。

 でも、その若者は『早く大人になりたい、なんでこんなに時間が経たないんだろう』とも思っていました。大人びた服を着て、ぼんやりした未来がやってくるのを心待ちにしながら、毎日鏡を見ていたような気がします。

 今になってみると、『もっとやることがあっただろうに』と思うのですが、その頃は好奇心はあっても、いざ踏み出す勇気がなかったのです。親の庇護に甘えてぬくぬくとしているほうが楽ですし、好奇心もさほどでもなかったのかもしれません。

  確かに、歳をとってみると、どんどん時間が流れ去ります。この間正月だと思っていたのに、四月、五月はあっという間に暑い八月になり、九月も暑いなどと言っていると突然、衣替えのシーズンになってしまいました。また正月です。

 ウクライナの侵攻ももう一年半です。

 それで、考えたのです。なんでこんなに速いのかなと。

 思うに、この歳になれば、なんでも自分で決めて実行しなければなりません。好奇心が微弱でも、勇気があまりなくってもやらなければならないことはやらなければならないのです。そうすると、やることがいっぱいあるのです。

 先日のドアのDIYも、とうとうそのままにしておけなくって、ドアを外すことから始めてしまったのです。ネットで散々どれにしようかと悩んで、色違いの同じものを注文して、十日してやっと届いて、一昨日娘と二人で付けました。減築も入れると、この間半月から一か月、あっという間に過ぎてしまいました。過ぎてみれば速いです。

 年の功と言いますが、歳をとると、知識が豊富になり、やり方がわかり、やることが多くなるのです。夢中になっている分、時間の流れが速く、あっという間に過ぎてしまうのでしょう。例えば、芸能生活五十年とかおっしゃるベテランは、「あっという間でした」とよく言われますが、『好き』とか『楽しい』とか思って夢中でやっていると、時間のことなど考えることもないのでしょう。

 この『夢中』ということが、時の流れを早くしているのではないでしょうか。退屈している人は、きっと時の流れが遅いですよ。

2023年10月10日火曜日

 近頃のユーチューブ、狭くなった世界

 私と娘が減築で大騒ぎをしていた間にも、世界はどんどん変わっていきました。

 ウクライナは多くの犠牲を出しながら、少しずつ取られたものを取り返しています。毎日ユーチューブを見ながら、『どこまで行ったか』と戦況図を睨み、専門家の解説を聞きながら、どうなるのだろうと案じ、どうしてこんなことをするのだろうと憤っています。

 思えば、ウクライナ侵攻が始まる前は、世界中がグレタさんやアル・ゴア元アメリカ副大統領とともに『地球の温暖化をどう止めるか』と地球規模で心配し、努力していたのに、コロナが始まったら、地球規模で消毒やワクチンに苦しめられ、自粛させられ、おかげで温暖化が止まったかのように見えたのに、すべてをぶち壊すようにロシアが砲撃を始めてしまったのです。

 そして、昨日今日、ハマスがイスラエルに攻撃を仕掛け、イスラエルが戦争宣言をしたようです。何百人もの人が亡くなったようです。

 アフガンの地震の報道もありました。現時点で死者は2445人だそうです。

 日本でも鳥島近海で、火山噴火らしき海底爆発があり、津波が押し寄せたとニュースになりました。

 私たちには手も足も出せませんが、まるで地球が終末に向かっているように見えます。

 これでプーチンさんが核の脅しを続け、間違って誰かが発射してしまったら、人類は滅亡ですね。

 意図しなくても、中国の野天堀の石炭鉱山で、放射能汚染が発生して、多くの人が犠牲になっているというのに、わざわざまき散らさなくってもいいと誰もが思っているのに、プーチンさんは自分一人だけ豪華な宮殿のシェルターで生き残ってどうしようというのでしょう。みんな死んでしまうのに。

 ユーチューブ社会では、多くの人の目と知識をもって、まるでその場にいるように世界の出来事を感じることができます。『できるだけ偏見を持たずに自分の心の立ち位置を決めていかないと』と思います。

2023年10月9日月曜日

 物置減築、ついでにドア交換

 ずっと何とかしなくてはと思っていたんです。つぶすか減築するか。でないと、塀との間の雑草に手が届かないのです。詰まりに詰まった夫の荷物を少しずつ捨てていき、できるものは活用し、何とか半分以下に減らして、どうしようかと娘に言ったら、自分でやるというのです。

 まあ、壊してもいい物置だから、失敗してもいいと思ってゴーサインを出しました。ついでに壊れかけたドアは私がやろうと、二人で減築を始めたのです。

 最初にドアをはずしてしまって、それから代わりのドアを探し始めました。ガラス窓のついたのにしたかったのですが、今どきのドアはみな本体プラス枠なのです。うちのは枠はついたまま、はずせません。そこで一回目の挫折。結局同じ型のドア本体だけをネットで見つけて注文しました。

 注文して来るまでの間に、周りを囲ってあるトタン板のくぎをはずして内側に新しく敷いたブロックまで移動させて縮めました。重いのなんの。それでもまっすぐに移動できずに釘を打ってしまってから、斜めになっているのを発見。さてどうするか。釘をはずしてもう一度やるか、そのまま、収まりの悪い板を外すか。

 さあ、娘の判断です。

 結局、まるっきりそのままにして、あちこち釘で補強して完成ということにしました。

 ドアはまだ来ませんが、まず、減築は出来上がりました。DIY大好きな娘の能力と自信に頭が下がりました。