2016年3月28日月曜日

テロについて思うこと

 この頃、テロのニュースがひっきりなしです。ISやタリバン、その他、あちこちの武装勢力、富の分配がうまくいっていないとは言え、彼らもそれなりの資金を稼いでいるのに、やはり、うまく分配できないのですね。
 昔の日本の特攻があんなに批判されて、私達、戦後育ちはしてはいけないことと教えられました。
 そうなんです、小学校で習いました。人は人に支えられて生きているんだって。世の中にたくさんの人がいて、働いてくれて、みんなのおかげさまで今の生活が出来ているんだと。その時は理論的にはわかった気がしていましたが、実感ではあまりわかっていなかったと思います。
 今、歳を取って、年金生活になり、今まで人を支えてきたとはいえ、我が身が人に支えられるようになって見ると、よくわかります。おかげさまでなのです。
 そして、これも平和で、世の中が安定しているからなのだと、戦場の映像を見るたびに思います。
 私は、守りに入ることは悪いことではないと思います。攻めはスポーツの世界だけでいいと思います。昔、皇后様のテニスは守りのテニスだと聞いたことがありましたが、リターンを繰り返し、相手がミスをするまで、待つのです。こういうことをわかっていらしたのかなと今になって思います。

2016年3月18日金曜日

英国ミステリー噂話、最後のフロストを見てしまいました

 あんなに繰り返してフロスト警部を見ていたのに、最終話は初めて見ました。前編後編四時間の大作で、すばらしかったです。
 最終話ともなると、みんなそれぞれ歳を取るのですよね。悲しくなります。でもです。英国ミステリーは皆さんそれぞれがんばっていて、特徴が有ってすばらしいと思いますが、私はこのフロストが物語的に一番好きです。原作者のR・D・ウイングフィールドはテレビのフロストは自分の書いたフロストではないと言ったそうですが、原作のフロストも見たい気分にさせてくれます。
 第一話は、奥さんが死の病で、看病しながら、事件に向き合っているところから始まるのです。別れようとしていたのに、病気になって別れられなくなってしまったのです。
 パートナーの最後を看取ったというデビッド•ジェイソンの現実に似ているのでしょうか。でも、彼は名優です。
 そうして、独り身になり、恋人達とも出会ったり別れたり、家が火事になり、あっちに住んだり、こっちに住んだり、保険で立て直したり。そうして、災難にもめげず、いろいろな種類の人たちと出会って行くのです。それが事件の解決につながったりしますが、そんなフロストがいつも逃げ込むのは警察なのです。自分でも最後にそう認識していました。警察が自分の居場所だったと。何があっても帰る場所がそこだと思っていたと。
 この四時間のドラマには、たくさんの人々の違うドラマが内包されています。最後にそんなフロストを哀れがっていたという相棒のジョージが亡くなり、果たしてフロストは、とハラハラ心配のしどうしでした。
 これ以上は言わないことにします。見る楽しみを奪ってしまうでしょうから。
 でもこれは、個々の殺人事件の解決の物語だけではなく、フロストの人生の物語だったのです

2016年3月9日水曜日


支出見直しパート2、車の話

 前に支出見直しで自動車保険を安いのにした話をしましたが、そのパート2です。
 ガソリン代は、一時期に比べ月に3000円も安くなって随分と助かっていますが、税金は動きません。わが家のは1300CCですので、年に34500円の税金がかかります。それが、11年目になりますので、従来の計算だと一割(3450円)増の、37950円になる予定で、戦々恐々です。
 それで考えたのです、「軽自動車ならば10000円くらいじゃないか」と。
 中古車を買う予算はうちの場合、50万円です。それで、6年乗る計画で、まだ、4年なので、支出は痛いですけれども、二年毎の車検代、15万円、この税金の二年分の差額、5万円を合わせて、20万円はどうせかかる費用です。「軽自動車ならば、ガソリン代も保険料ももっと安くなるはず。あと30万円は私のへそくりから」などと頭を回転させていました。
 で、今の車を買ったディーラーさんにメールをして軽自動車を探してくださいと頼んでおきました。
 所がです、予算に合う出物があったと知らされたのは、家の1300CCと近い年式で、走行距離もほとんど変わらない軽自動車でした。そこで初めて、軽自動車は高いんだと認識しました。みなさん、同じ事を考えていたんですね。
 同時期に、ほとんど毎日通っているイオンモールの駐車場にガレージなるものがオープンしました。中古車部門もあるようなので、覗いてみましたら、「今は無いけど探してあげますよ」と言われ、「もうすぐ車検なので時間がない」と言ったら、車検コーナーを紹介され、それが、今までの車検より5万円も安いのです。
 で、故障箇所は直してあるし、タイヤも取り替えたし、エンジンもまあまあだし、当初の予定通り、6年乗ってもいいのじゃないかと考えを変えて、軽自動車は二年先に延ばすことにしました。
 騒ぎ回って、皆さんにご迷惑をおかけしましたが、それでも、少なくとも、5万円は節約できました。ちょっと騒いで調べてみるものですね。
 二年後、はたして軽自動車は安くなっているでしょうか。高いようなら、1300CCでも、今まで気になっていた車種があるので、それにしようかな等と、楽しみが増え、ちょっと調べてみましたが、これも高かったです。デフレの頃が懐かしい。

2016年3月3日木曜日

なぜ野球を見るのか

 朝の連続テレビ小説、『あさが来た』のあささんが、『あきないをしていると、汚いことも見なければならない。それに比べたら、教育はひたすらに高い人間性を追求できる』というようなことを言っていたと思います。
 これよくわかります。商いだけでは有りません、人生だって、70近くまで生きて来ると、いくらかまととぶって見ないふりをしているつもりでも、いくら死んだふりをして知らないような顔をしていても、見るものは見、やらなければ生きて行けないようなことはやってしまっているのです。
 毎朝、あささんの見識にうなずきながら、この人は本当に頭のいい人だったんだと思わずにはいられません。
 で、表題と何の関係があるのかと思われるでしょうが、私は今まで、私が野球を見るのは現実逃避なんだとネガティブに考えていました。でも、彼女の生き方の理論でいけば、野球選手は最高のパフォーマンスを追求し、ジャッジはあくまでも公平に、勝負は終わってしまったら取り返しの利かない、崇高な芸術作品のようなものなのだと思えてきました。それを見ることで、自分の心が洗われるのです。
 大好きな黒田選手が、命をかけてということをいいますが、あささんもこの間言っていました。『いつも命がけでお商売に取り組んでいる』と。
 私には、そういう覚悟が無いから、いつも中途半端で、のんびりしたい、ゆっくりしたいと思いながら逃れるように生きているような気がします。
 命がけとは言いませんが、何かを、それがちいさいことでも、成し遂げるという気持ちでやると、人生、もっと違って来るかもしれません。
 70近くになって、それがわかるなんて、私はなんて愚か者なんだろうと思います。