2016年6月29日水曜日


貧しくても豊かな時代とは

 私も歳を取ったせいか、昔はよかったなと思うことが多々あります。
 例えば農薬。わが家では娘と孫が化学物質過敏症なのです。ナノで、いつか中古住宅が安くなったら買おうかと予備知識を入れている私としては、ああ、これもダメだと思う事が多いのです。
 例えば、山が見えると書いてあった築17年のきれいなお家が結構安く売り出されていました。田舎なせいか敷地も広く、菜園なんか何枚でもできそうでしたが、ネットの地図で見ると、前に田んぼが広がっていました。田んぼには今は草取りをしなくていいように、一発除草剤というのを蒔くのだそうですか。それを蒔いたと思われる6月頃、近くの公園に行った孫が火がついたように泣き叫んだのを思い出します。だから、田んぼの近くはダメなんです。その家はもう売れてしまいましたが。
 また、田舎の方に、広い敷地で、築41年と書かれた和風の堅牢な住宅がフルリフォームでそれでも割り方安く売りに出されていました。庭に菜園も作られていて他はあまり草取りなどしなくていいように砂とか蒔かれているようでした。築41年というと、今のわが家より古いのですが、その頃にしては、二階にトイレがあるのです。後付けのようではありましたが。とにかく、堅牢で、赤いレンガの塀などもうつっていました。良さそうですよね。でも、やっぱりネットの地図で見ると前に畑のような土地が広がっていました。そう言えばと思いました。あの辺りは芝畑が多いのです。あの辺りの道を車で通った時に孫が突然泣き出しました。そこは見渡す限り芝畑でした。ゴルフ場の芝には強い除草剤を使うので健康に悪いと昔、何かで読んだような気がします。それが、パワーウインドウのボタンのわずかな隙間から入って来たようでした。で、あの辺りもダメ。
 昔は田畑の風景は、心癒すものと思われていましたが、今は空気汚染されていると思われます。カエルもドジョウも蛍もいつの間にかいなくなってしまいました。
 昔もあったのですよ。私は田舎育ちでしたから、子供の頃、白い布を立てたところは農薬の空中散布をするから近づかないように言われました。あれはイナゴ対策だったと思います。夫が昔食べたというイナゴもいなくなりましたが、蚊もいなくなったと喜んでいました。田の草取りは大変でした。母が苦労していたのを馬鹿な私は横目で見ていました。広い屋敷の草取りをする母を気遣って、父が蒔いた除草剤が台風の雨で池に入って食用の鯉が何匹も浮いていた話はしましたし、農薬自殺をする人の話もしました。
 ちょうどあの頃が境目だったのですよね。大変な生活を助けるために農薬が使われ出したのです。環境的には昔はよかったと思いますが、母達の苦労を考えると、どちらがとも言えません。
 どちらにもいいように、大々的にお金をかけるということではなく、工夫して行く事が大事という事でしょうか。

2016年6月19日日曜日


中古住宅

 地震に強い掘建て小屋のわが家ですが、古くなって、リフォームできないものかと思い、ガレージセールもどきのネットショップを始めたのです。もちろん、私のぼけ防止もありますが。
 でもね、テレビのビフォーアフターを見ていると、ものすごいお金がかかるのですよね。更にリフォームした友人んが言うには、とてもあの値段ではできないという事でした。それに比べてネットショップの売り上げは微々たるもの。
 そこで、二千十九年には家が余ると言われている、今話題の中古住宅のサイトを見てみました。デモです。結構高いのです。時々新築の家も混じるのですが、そっちの方が安いくらいです。今、材料も工法も新しくなって、昔のように時間をかけずに一棟建てられるという事でしょうか。同じ図面で何棟か建てられたなら、材料が大量に安く調達できるという事でしょうか。
 と言う事で、昔の家は結構高いのです。
 それに、昔の家は土地が広いのです。今の家は駐車場と家だけ。それで十分のようです。ずっと家にいる年寄りは庭が欲しいとか言いますが、忙しい共働きの夫婦は、草取りなんかしていられません。
 だから、昔の家は元が高いのです。
 中に、再生住宅というのがあります。古い家をリフォームして不動産屋さんが売る訳ですが、結構安く、結構売れているようで、サイトに出たと思ったらすぐに売れてしまうようです。
 そんなとき、チバリーヒルズと呼ばれた高級住宅地の中の一軒が、競売で一千万円で売れたというニュースが流れまして、今度は競売というのを調べてみました。確かに安いんです。中古住宅のサイトに四千万円台で出ていた同じものが、競売のサイトに二千万円台で出ているのを発見しました。これはオークションなので二千万円台で買えるという事ではありませんが、少し安くは買えるのでしょう。
 しかし、難問があるのです。競売物件は事故物件と呼ばれ、抵当流れな訳で、占有者と呼ばれる元の所有者がまだ住んでいるのです。競売で落としたら、元の所有者に出て行ってもらわなければ、住めないのです。ここがネックなのでしょう、競売物件を買う人は、ほとんどが不動産屋さんのようです。
 これでわかりました。不動産屋さんはこの競売物件を安く買って、リフォームして売るのです。だから安く売れるのです。
 あのチバリーヒルズと呼ばれた高級住宅地の中の一軒が安かったのは、本当の事故物件、一人暮らしの老人の殺人現場だったからのようです。普通に買ったら五千万円くらいと書いてありました。でも、少なくとも占有者を追い出す必要はない訳ですから、その意味では安い買い物、心安らぐ物件と言えるのではないでしょうか。
 後、二年くらい,わが家も保たせて、その間にいろいろ調べてみようと思います。

2016年6月13日月曜日


運動で汗をかく事

 前回、風邪が長引いたと書きましたが、花粉の季節の頃の話です。
 花粉も終わり、野球も始まり、テレビでヨガ講座も始まりましたら、俄然元気になりました。
 まるで嘘のようにすごく動けるのです。例えばヨガ講座、昨年までは毎日あっても、週に、二、三回しか参加できませんでした。気持ちが乗らないのです。その時間になっても『今日はいいや』と、無視する日が多かったのです。今は週に五日、十一時半になるとヨガマットを敷いて待っています。これを逃すと一時半にも放送されるので、どちらかには必ず参加しています。もちろん慣れたせいもあると思います。
 その他にも、今別の局で流している、ピラティスヨガや、ダイエット王子、以前は八の字体操とかバランスボールを使ったものとか、見て、自分ができそうなものには参加しています。
 いずれも30分の体操なのですが、びっしり汗をかきます。この頃特に頭に汗をかいて髪の毛を伝わってしたたって来ますので、後ろを刈り上げにしました。終わったら着替えもします。一日二回参加する事もあるので、二回着替えます。若い頃、運動苦手の私は、汗をかくのが嫌いで、汗は夏にかくものだと思っていましたが、今は体を動かすとかくものだと思い始めました。
 それで、今回、なぜこんなに動けるようになったのか考えてみました。前にもお話ししましたが、冬の間と花粉の季節は体調が悪くって、市の福祉センターのマッサージ機とヘルストロンに一日おきくらいに通っていました。でも、花粉もなくなり、季節もよくなり、庭仕事も忙しくなって来たので、止めて、散歩や庭仕事やお家体操に切り替えたのです。そうしたら、体が結構動いて、体操も億劫にならずにできるようになったのです。
 これって、冬の間のマッサージ機がよかったのか、それとも、亡き父が言っていたように、暖かくなって農作業の季節になると、動きすぎて病気になるほど体が動くようになるという現象なのでしょうか。
 今、家中が体調を崩していますが、私だけは大丈夫のようです。これって、毎日汗をかくほど体を動かしているせいでしょうか。

2016年6月1日水曜日


老人の生活

 齢六十七歳になると、さすがにやる事が無くなります。
 苦手な家事は、エイヤッと気合いをかけなければ動き出せないし、苦手な運動も、テレビの番組にリードされなければやる気になれない。
 私の場合は、二つネットショップを張っているのですが、注文が月平均一、二件ですから、全く忙しくない。それはそれで幸せなのですが。
 持て余した時間でブログを書いているのですが、この頃ネタ切れで、週一を飛ばしてしまったりしています。そうして時間があまり出すと、いろいろな物忘れが気になり出し、更にはこの間のように、風邪が長引き体調も不良になると、運転していて、大丈夫なんだろうかとか、不安になって来ます。
 人間て、あまり考えずに夢中で走っていないとダメなのかも知れませんね。
 一応、毎日の予定は書いてあるのです。
 午前中、朝食を食べて、朝ドラを見、ネットのチェックをし、その日にしなければならない仕事、これには庭仕事も入ります。それからテレビのヨガ講座。
 午後は、家事をして昼と夜の食事の用意、番組があればテレビの体操講座、買い物とかの外回り。外回りがない時はテレビか昼寝。
 そうして夜はテレビの前に陣取って、広島カープを応援しながら、ストレッチをしたり買い物リストをつくったり。野球のない冬はこれが英国ミステリーに変わります。でもこれって、カープの試合がなかった日とか、カープが負けた日とかは悲惨なのです。次の日一日落ち込んでしまいます。軽い鬱ですね。他の人の野球ブログを見ながら立て直すのに必死です。
 この生活、それなりに自由で楽しいからやっていられるのですが、時々、体調不良とかが出て来ると、物忘れの恐怖なんかも感じてしまうのですよね。
 肉体的にも精神的にも健康でないと、毎日楽しく、主体性を持って生活するというのは難しい事のように思います。これは、老人だけでなく、若い人にもいえる事かも知れません。