2023年1月29日日曜日

 格言、金言

 いわゆる自学をしながら、ずいぶん世の中のことが分かったような気になっていましたら、先日、ガンと頭をたたかれるような発見をしてしまいました。

 それは物置というか、作業部屋というか、そんな片隅の部屋にずっとかかったままになっていた古いカレンダーでした。それは格言が書かれたカレンダーだったので、片隅の部屋だったこともあり、5月のままになって放置されていたのです。

 で、五月は『言い訳をする心を捨てないと、何度でも同じ失敗を繰り返す』というもので、そこを通るたびに何度も目にしていました。ある日、『あれ、これは私が自学で学んだことと同じことだ』と気が付きました。私が『やせ我慢』の中に書いた『自分中心でいつも言い訳をしてその場で踏ん張れない『私』のことです。神父さんのお母さんだけではなく、昔の人は知っていたんだと思いました。

 釣られて、六月も見てみました。『他人のために役に立つ喜びの中に、人としての生きがいがある』。これは執事西園寺一の生き方です。私も娘や孫のために毎日ドライブをしていますが、このために自分自身を健康に保ち、生きがいになっていると思います。

 七月は『自分の都合だけを考えていると、他人の迷惑には気が付かない』。これは私が対人恐怖症気味になっている原因です。いつも自分中心で動いてしまうのです。そして後になって、迷惑をかけてしまったかなあと後悔ばかりしているのです。

 八月は夫婦の話なのでもうパス。

 九月は『忍耐とは自分を抑える事ではない、希望をもって耐えることである』。これも

老人には向いていないような気がしますが、あえて言えば、ウクライナの戦争が終わって、人々がこの寒さから解放されるように、私たちも今希望をもって耐えるということでしょうか。

 十月は『今できない事にとらわれていると、できることまでその機会を失う』。これも私のことです。いつも夢遊病者のように夢ばかり追いかけているのです。今できるチャンスがあってもしり込みして身体が動かない。スポーツ選手のように瞬発的にとは言いませんが、身体も頭ももっと動けるようにしておかないと、現実に生きていることにはならないと、この頃少しわかってきました。

 十一月、『自らを律する厳しさがないと、物事の判断が甘くなる』。これも自分中心で自分に甘い私のことです。ボケっとしているからです。

 十二月『金銭は人の心の器量のままにその真価を発揮する』これは私のことではありません。金銭には縁のないミニマリストなので。

痩せるには  『私の祖母はこれを食べてひと月で10キロやせました』

 ある日ネットを見ていたら、『ジーナ・ロロブリジータさん死去、95歳』という記事がありました。この方の映画は一つぐらいしか見ていないと思いますし、それも何だったか覚えてもいないのですが、写真を見たときのショックは忘れられなくって、名前だけはずっと憶えていたのです。つまり、この方、私の中での世界一の美女だったのです。

 その時以来、私は美しくなることを諦めたような気がします。つまり、太ってもなんとも思わなくなったのです。どうせかなわないから。

 それが、この歳になって、高血圧、足腰の痛み、弱さなどを経験してくると、やっぱり、『太っていちゃダメなんだ』という思いが強くなります。結構運動もしているのですが、ドカ食いが収まらず、よく食べて、ダイエットは失敗の連続です。

 これもある日、件の『私の祖母はこれを食べてひと月で10キロやせました』というネット動画を見つけまして、早速作ってみました。これは外国の人の動画で、調味料などあまりよくわかりません。でも、見ていると、どう見ても野菜たっぷり、粉少なめのお好み焼きです。

 見ていくと、他にも『私の祖母はこれを食べて10キロやせました』関連の同じような動画があって、野菜の種類が違うだけで、タンパク質として、卵二個を入れるところも同じようでした。で、これを作って冷凍しておいて、毎日食べています。これはたっぷり食べてもやせられるという触れ込みなのですが、そう毎日たっぷりも食べられません。

 動画を見ていると、痩せる動画って、結構あります。今までは痛いところ対策の運動や整体、ストレッチなどを見ていましたが、この頃食べものも見るようになりました。

 例えば、便秘対策の動画、お腹をもむヨガなどは何度もしましたが、ダメでした。この頃、オリーブオイルを小さじいっぱい食べるとか、朝晩水分を取るとか、この野菜たっぷりお焼きもそうですが、いろいろやって、やっとこのごろ毎日出るようになりました。

 他にも、果物を含めて、同じ食品は一日一回、大好きなせんべいも一日最大二枚。そうすると、いろんな食品が食べられます。いわゆる、自然に一日30食品が可能になる感じです。

 で、10キロ痩せられたかというと、私の場合はひと月1キロがせいぜいです。このおばあさんは元々の体重が多かったのでしょう。ひと月10キロはきっと一回だけですよ。

 そういえば、食物繊維とタンパク質を大目にとれば、空腹感が抑えられるという研究結果の動画もありました。つまり野菜たっぷり、卵二個、粉少しです。このおばあさんのレシピは理にかなっているみたいです。

2023年1月28日土曜日

 ミニマリスト、71歳・紫苑さんのこと

 『2020年3月から月5万円の年金のみで暮らす生活を始め、日々あれこれ工夫する様子をブログにアップしています。ひっそり更新していた記事を新聞社の方に見つけていただいたのがきっかけで、思いがけず本も出版できました。』という記事を見つけて読みました。

 記事からわかる状況を見ると、若くして離婚して二人の息子を育て、今は一人暮らしということでした。賃貸住宅ではお金がかかるので、築40年の戸建てを買って、貯金を使い果たし、それから月5万円で暮らす工夫を始めたようです。

 もともとの精神の強さは別にして、私とどこが違うのかなという興味津々で読んでいきました。

  『節約を始めるにあたり、無駄だと思われるものはすべてやめることにしました』は私と同じです。シャンプーや基礎化粧品などもやめたというのも同じです。代わりにオイルを使っているのも同じ。それで、『水道・光熱費に約1万円。固定資産税、健康保険、介護保険、NHK受信料といった特別出費積立費の月割が約1万円。そして、スマホやネットなどにかかる通信費が約1万円』『残った2万円のうち1万円を食費に充てて、安くて栄養価の高い食材を探そうと考えました』『残りはわずか1万円。その予算内で生活するためには、お金を使わずに楽しむ工夫が必要です。そこで、家にあるものをできるだけ再利用することにしました』

 私もこの服のリメイクやDIYやっています。この方も昔は浪費家だったと書いてありましたから、材料はたくさんあるのでしょう。私も幸い、捨てられない母の遺品などがたくさんあって古いですが材料には事欠きません。

 違いは何かというと、私は厚生年金が少し入っているので少し多めです。下の娘と二人暮らしなのですが、一人に換算すれば固定費は同じくらいでしょうか。でも、体調の悪い上の娘に代わって、孫の送り迎えをしているので、車は必需品で、彼らが週に一、二回食事に来るので食費も倍。値上がりしているガソリン代や維持費、やっぱり古い家の暖冷房費、すべてにわたって、夫の遺族年金がありがたく思えます。

 このすべてが値上がりしていて、私もわずかでも国や市の支援に感謝している時期に彼女はどんな対策をしているのだろうかと気になっていたら、新しい記事がありました。

 それには、食費は何とか為替の影響を受けない国内産のものなどにするようにして維持していると書いてありましたが、私と同じで、電気ガスなど、どうすればという感じでした。暖冷房は図書館などでシェアリングするといいと書いてありました。私も考えて、まだ実行していませんが、ウクライナの人たちと同じです。彼らも暖房を一か所に集まってシェアしていました。私たちも連帯したっていいのです。

 二つ目の記事にはご本人の写真がありました。とても若々しくてきれいで小さくて細い方でした。この方なら、私のようにドカ食いしないだろうし、お料理も繊細できれいに盛り付けしているのがうなづけました。

 頑張って痩せましょう。これも節約に通じるような気がします。

2023年1月21日土曜日

 ギャオが無くなる

 この表示が出たときは、一時パニックになりました。どうしようと思いました。

 確かに近所にも閉店しているお店はいっぱいあるのですから、永遠に続けてドラマを見せてくれると思っていたのは間違いなのでしょうが、それでも私はどこでドラマを見ればいいのかと、ドラマのない世界なんて考えられなかったのです。

 かといって、今更テレビには戻れません。途中で止められる、ネットのドラマはこの上なく便利ですし、時間に関係なく、自分で選んで見出すことができて、ドラマはいつも自分のそばにあるような感じでした。

 確かに不満もありました。皆さんレビューでも書いていましたが、はじめの方のシーズンだけ見せて、後のシーズンは有料で見てくださいみたいな感じがあって、ミニマリストの、つまり節約主義の私は最後まで見られないのです。まあ、それでも、ここまで見れたんだからいいやと思っていましたし、『重大犯罪課』は最後まで見せていただいて本当に感謝しています。私のような視聴者が多くって採算が取れなかったのでしょうね。かつ円安ですし。

 さて、これで閉店ですと言われて、しばし考えてしまいましたが、確か、図書館に視聴できるコーナーがあったから、避寒や避暑も兼ねて、時々通おうかと思いました。

 そんな計画を立てていた時、娘が、TVerとABEMAというのを教えてくれました。今まで通りにはいかないかもしれませんが、終わってしまったら、見てみようと思います。

2023年1月11日水曜日

 冬の体操

 こんなに一生懸命体操しているのに、足は痛いし、血圧は上がりっぱなしだし、大丈夫かしらと不安に思っていたのですが、ある日、娘にそのことを愚痴ると、運動部の経験のある娘が言いました。「ウォーミングアップとクールダウンをしてる?」と。

 確かに。このところ、ますます寒くなって、朝など氷点下です。電気代は上がる一方ですが、ウクライナの人たちのことを考えると文句は言えない。せめて節約しようといっぱい着込んではいるのですが、やっぱり寒いのです。

 そんな中、ルーティンだけはしなくっちゃと、いきなり体操を始めるから、固くなった筋肉が悲鳴をあげるのでしょう。また、寒いと血圧は上がるので、運動をすると、更に上がってしまうのでしょう。

 これが、ひざ痛と高血圧の原因ではないかと、そこで反省をして、まず寒さ対策として、体操は朝起きぬけの電気毛布でまだぬくぬくしている時間に。夜はお風呂に入った後、少しくらい。あとは簡単なマッサージくらいにしました。

 高血圧の対策としては、深呼吸をすると血圧が下がることから、体操の一つ一つに時間を取って、深呼吸を入れていくことにしました。今まで寒いことから急いで終わらそうと必死に体操をしていた気がします。有酸素運動にしていかないといけないのです。

 これで、一週間くらいですが、ひざ痛が収まっている感じがしますし、血圧は上がり下がりはありますが、低くなる時も出てきました。人生と同じで運動も常に修正が必要のようです。

 物語の時間

 ドラマはミステリー、この頃はウクライナのニュースばかり見ている私が、ある日、ウクライナのユーチューブニュースを『最新のはどれか』と漁っていた時に、ふと見つけたのです。

 「言葉の話せないホームレスが遺言状を書いて、公証役場に持って行ったら、信じられないことが起こった」という説明。『ホームレスだったら、遺言状に書くようなことはないだろうに』とミステリードラマばかり見ている私はすぐに思いました。何を残すつもりだったのだろうという欲の皮の突っ張った疑問に引かれてついつい開いてしまったのです。

 この男性は生まれつき言葉が話せなくって、両親にも捨てられ、養護施設で育ちました。ある程度の読み書きはできるようになりましたが、卒業するとなかなか職はなく、それでも真面目に働いて、自分で食べていくことができるようになりました。しかし、ある日、恋人と思っていた相手に騙されて、唯一持っていた家をだまし取られてしまい、40代でホームレスになってしまいました。それからも、一生懸命小銭をかき集めるような生活をしていましたが、ある日、絶望感を感じて、件の遺言書を書いて公証役場へ持って行ったということです。

 この遺言書には彼の生きてきた軌跡が事細かに書かれていたようです。

 こうして奇跡が起きるのです。公証人は同年代の女性でした。彼女は心を動かされて、口のきけない彼のために仕事を探してあげ、住むところを見つけてあげ、いろいろと手助けしてあげました。やがて二人は結婚し、40代半ばにして子供を授かったようです。

 名前が欧米風でしたので、アメリカの話でしょうか。物語は雑でしたが、ミステリーやウクライナばかり見ていた私は、人が本来持っているに違いないやさしさがこころを打つ物語に何かほっとしました。

 しばらくすると、また、そんな物語が目に留まりました。今度は『感動サプライズ』というチャンネルで「亡くなった親友の子を引き取って育てていた俺。過労で倒れてしまった俺を見舞いに来た同僚女性が、その子の名前を聞いて・・・」といういかにも嘘っぽい話です。この人たち、みんな施設で育ちました。天涯孤独の身から物語は出発していくのです。

 もう一つ、「仕事で立ち寄ったガソリンスタンドで妊婦さんを助けて」という話もありました。話を端折ると、偶然にもそれは施設で生き別れになった双子の兄弟の妻で、双子の彼を見た共同経営者は夫を殺したと白状したという落ちまでついていました。

 物語はありえないような奇跡と粗っぽさで構成されていますが、それでもこういう物語は心の浄化にあってほしいと願う要素でいっぱいです。

2023年1月7日土曜日

 民間人

 先日ガソリンを入れたとき、ものぐさをして、タオルを借りて窓を拭くことをしませんでした。ずっと晴れていたので、きれいに見えたのです。翌朝霜が降りてフロントガラスにこびりつきました。取ろうとして暖房をかけ、ゆるんだところをワイパーで拭いたのですが、筋が何本も残ってしまいました。晴れていたという事は埃がいっぱいついていたという事だと気付きました。昨日、まじめにいつも通り、タオルを借りて拭いていれば、こんな汚いフロントガラスにはならなかっただろうと痛く後悔しました。

 この一つ一つを手抜きしないで真面目にやっていくということが、生きるということ、生活するということなんだと、この頃切に思います。

 それでも人間は、なまけ心の他にも、興味に流されるとか、夢を見るとか、生活とはかけ離れた厄介な代物に時々突き動かされてしまいます。

 私も、このところ、毎日ウクライナの戦況をネットで調べています。最初は、どうなっただろうかと、気が気ではなくって、こころを傷めたり、憤たりしていましたが、この頃は「まるでゲームのような」とどなたかが指摘していましたが、そんな感覚で見ている自分に気が付きました。

 あんなに痛めつけられても、頑張っているウクライナに、平和が訪れてくれるようにとは心から願っているのですが、まだ先は長いだろうなといっぱしの識者のように、ため息をついています。

 でも、一人の民間人としては、プーチンさんの心が読めません。普通の人なら、『大変なことをしてしまった』と恐れおののくと思うのですが、『国手』となった人はそうは思わないのでしょうか。『自分がやらねば』と思っているのでしょうか。それとも、『罪』は誰かのところにうまいこと投げて、自分は『責任はない』と心軽くいられるのでしょうか。頭のいい方が、自分の語る論理を本当に信じているとも思えませんし、どこまで自分にも人にも嘘をつき通すのでしょう。

 生活をしている民間人にはわからないところです。彼はゲームをしているのでしょう。