2016年2月29日月曜日


今年(2016)のインフルエンザ

 いつもは素通りしていたインフルエンザが、今年はわが家に舞い降りてしまったのです。
 今まで毎年、予防接種を受けていても、インフルエンザが近づく気配もなかったので、今年は受けなかったのです。隣人が「受けたけどかかった」と言っていた事もありました。
 それがです。最初に夫が具合が悪くなり、脳梗塞持ちの夫ですので、私と娘は大慌ててかかりつけの救急病院に連れて行きました。診断は脳梗塞ではなく、熱があり、菌も陽性なのでインフルエンザだと言われました。付き添っているうちに、私も怪しくなってきました。咳が出て、体もだるくなって来たのです。
 やがて、別に暮らしている上の娘の一家にも波及し、娘婿は予防接種を受けたにもかかわらず、罹患したと言っていました。だいたい一週間で熱が出たりという症状は治まるのですが、歳のせいか、寒さのせいか、咳がなかなか収まりませんで、夫も私もその後、二、三週間は、重い体調を抱えたままの毎日になってしまいました。
 当然、ブログを書くのも億劫で、ついつい間が伸びてしまいました。
 やっと今日、雨が降って南風が吹くらしく、気温も上がって来て、血管が開いたのか、書く気になりましたが、文章がなかなか先に進みません。その間にも運動はしていたし、ヘルストロンにも座っていたのですが、やっぱり寒さのせいですかね。
 その間、お医者さんには行きませんでした。考えてみれば、夫がうつって来たのは、内科のお医者さんに行った時です。今までうつった事も無いので無防備に、マスクもせずに長時間待合室で座っていたのです。せっかく治りかけたのに、またうつってしまっては大変です。
 今日、夫は内科受診の日でお医者に行きましたが、厳重に防備をして行きました。これって、免疫ができているのでしょうか。
 とにかく、今年のインフルエンザは強烈でした。
 今見たら、天皇陛下のインフルエンザのニュースが出ていました。

2016年2月18日木曜日


英国ミステリー噂話、ブレンダ・ブレッシン

 女警部ベェラ役の女優さんです。女警部ベェラでは貫禄のある、熟年女性というイメージですが、ある時、彼女が比較的若い頃の映画を見たのです。歌の物まねが上手な、大人しい娘をなんとか売り出そうとしている、芸達者な売れない女芸人役を、それこそ芸達者に演じていました。その動きが本当に見事だったのです。女警部ベェラでは、ほとんど動きませんが、彼女は踊って歌えるのです。
 日本語のウキペディアもあって、それが、『リトル・ヴォイス』というタイトルだと知りました。『高慢と偏見』も見たのですが、それは気がつきませんでした。「ブレンダ・ブレッシン,OBE(Brenda Blethyn, 本名: Brenda Ann Bottle, 1946年2月20日 - )は、イギリスの女優。ケント州ラムズゲート出身。イギリスで演技派と称される女優の一人。」と書いてありました。
 英語の方は大変詳しくて、長そうです。
 代表作は『秘密と嘘』というドラマのようです。賞取りレースにはたくさん参加していて受けているようです。
 労働者階級の家に生まれて、三十代前半までは管理職を目指していたようです。1973年、離婚でごたごたしたのを機に、演劇学校に入り、劇団に参加し、頭角を現して行ったようです。1980年に、テレビデビューを果たし、(34歳ですね)、小さい役をやりながら、80年代の中頃に、主要な役につき、その頃、映画でも小さい役をやりながら、1996年、先に書いた代表作に巡り会ったようです。
 励まされますね。これと思った事をまじめにやり通せばって。いくつになっても。
 ブレッシンはそれ以来、ずっと活躍しているようです。
 生い立ちはイギリスの南部、ケント州の海沿いの町、ラムズゲイト、家はローマンカソリックの労働者階級で9人兄弟の末っ子だったと書いてあります。だから離婚でごたごたしたんですね。
 お母さんはメイドをしていて、同じ家で働いていたお父さんと知り合ったようです。まるでダウントン・アビーの世界です。お父さんは軍隊でインドに行っていた後、その家で運転手をしていて、後に第二次世界大戦の前に自動車工場の技術者になったようです。あまり、豊かな生活とは書いてありませんでした。
 ブレッシンは専門学校で学び、銀行で働いていましたが、離婚の前に趣味の演劇を仕事にしようと決心したようです。こうして快進撃が始まったのです。
 その辺は英語のウキペディアに表になって載っています。
 個人の生活では、1964年、英国鉄道会社で働いていた時に知り合った、グラフィックデザイナーのアラン・ジェイムズ・ブレッシンと結婚しました。結婚は1973年に破綻しましたが、彼女は夫の名前をそのまま芸名にしたようです。英国人のアートディレクター、マイケル・メイヒューとは、30年間、一緒に暮らして来て、2010年の6月に結婚したようです。
 現在は南ロンドンでの生活とケント州での生活を分けて楽しんでいて、映画を見たり、料理をしたり、クロスワードなども楽しんでいるようです。例のOBEにも2003年の新年に選ばれているようです。
 頑張りましたね。

2016年2月6日土曜日


英国ミステリー噂話、アン・クリーブス

 このところ、ペレス警部の出て来る『シェトランド』の荒涼とした景色にインパクトを受けて、そう言えば、前にもこんな景色を見たなと思い出したら、それが、『女警部ベェラ』でした。それがアン・クリーブスという同じ作者だったのです。という事は作者はこの景色を日常的に見ていてとても愛しているのだなあと思って、アン・クリーブスをウキペディアを見たのです。日本語のウキペディアもあり、作品リストが載っていましたが、日本語に翻訳されたのも多いみたいです。
 「アン・クリーヴス(Ann Cleeves、1954年 - )は、イギリスの小説家。イングランド西部ヘレフォードシャー、ヘレフォード生まれ。」これは日本語のウキペディアからですが、英語の方にはこの場所は載っていませんでした。つまり彼女が生まれたのは、イギリスの真ん中頃の西海岸あたりです。スコットランドの更に北に石ころのように横たわるシェトランド諸島とは、この記述を信じるならばあまり縁がなさそうです。
 でも、英語の方には彼女の厳しい作家人生が書いてありました。彼女はサセックス大学で英語を学びましたが、落ちこぼれたんだそうです。ちなみにサセックスは南東部の州です。それからいろんな職業を経験したようです。コックや沿岸警備隊の助手(この時、シェトランドに行ったのかも知れません)、保護観察官、図書館の出先機関の仕事、児童福祉の仕事など。
 彼女は今、現在形でしたので、元々はノースアンバーランドランドに属していたウエイトリー・ベイに住んでいるらしいのですが、そこはあのケビン・ウエイトリーが生まれたあのスコットランドのすぐ下のあたりです。地名を名前にしているなんて、ウエイトリーさんは名家の出なんですね。と、ここで関心。
 で、アン・クリーブスはそれ以上の事は書いてありませんでした。以下は日本語のウキペディアに書いてあった事です。
 「1986年、『A BIRD IN THE HAND』でデビュー。2002年、「運転代行人」が英国推理作家協会主催のCWA賞で最優秀短編賞の候補となる。2006年、『大鴉の啼く冬』で同賞ゴールド・ダガー賞(最優秀長編賞)を受賞。」
 英語のウキペディアではダンカン・ローリー・ダガーと書いてあって、世界で最も権威ある推理作家賞だと書いてありました。
 これが今から10年ほど前ですから、彼女は私より6歳ほど若いので、50歳頃ですかね。皆さんそのくらいに努力が報われるのでしょうね。
 2014年には文学の名誉博士号も得て、ますますご活躍のようです。落ちこぼれていろんな職業を経験した事は作品に生かされているのでしょうし、人生に無駄な事なんて無いんだなと改めて思います。
 作品リストは日本語のウキペディアからです。
ジョージ&モリー シリーズ
A Bird in the Hand (1986)
Come Death and High Water (1987)
Murder in Paradise (1988)
A Prey to Murder (1989)
Another Man's Poison (1992)
Sea Fever (1993)
The Mill on the Shore (1994)
High Island Blues (1996)
ラムゼイ捜査官シリーズ
A Lesson in Dying (1990)
Murder in My Backyard (1991)
A Day in the Death of Dorothea Cassidy (1992)
Killjoy (1993)
The Healers (1995)
The Baby Snatcher (1997)
ヴェラ・スタンホープ シリーズ
The Crow Trap (1999)
Telling Tales (2005)
Hidden Depths (2007)
Silent Voices (2011)
The Glass Room (2012)
Harbour Street (2014)
The Moth Catcher (2015)
シェットランド島シリーズ(創元推理文庫より玉木亨の訳で刊行)
Raven Black (2006)
大鴉の啼く冬(2007年7月、ISBN 978-4-488-24505-4)
White Nights (2008)
白夜に惑う夏(2009年7月、ISBN 978-4-488-24506-1)
Red Bones (2009)
野兎を悼む春(2011年7月、ISBN 978-4-488-24507-8)
Blue Lightning (2010)
青雷の光る秋(2013年3月、ISBN 978-4-488-24508-5)
Dead Water (2013)
水の葬送(2015年7月、ISBN 978-4-488-24509-2)
Thin Air (2014)
その他
The Sleeping and the Dead (2001)
Burial of Ghosts (2003)