2018年12月27日木曜日

春風のシークエンス

 いよいよ明日から寒波到来だそうです。でも、今日でも随分寒いです。冬になって、私の毎日ヨガも三年目を終えて四年目に突入です。
 思えば四年前の冬、FOXTVがカナダのポターさん監修のヨガ番組を冬の間も流し始めた時からです。それまでは夏の間だけ定時で流していたと思います。その夏は私も週に二、三回やっていたと思います。毎日ではありませんでした。
 それが冬に継続して流してくれるとなった時、なぜかやる気になってしまったのです。どうしても時間が合わないときは生活を優先して他のヨガ番組を探しました。そのころ、Jスポーツでも「お家でフィットネス」なる番組を流し始めてくれ、ヨガと筋トレ、ピラティスと太極拳の番組を毎日流してくれました。それにも間に合わないときは、趣味チャンネルのアクトオンTVの体操の番組を探しました。さらにこの頃は、オンデマンドの無料視聴の中にいくつかあるのを発見しました。探せばあるもんですね。
 それでも、やっぱりメインはポターさんの「ヒーリングヨガ」です。確かに夏の間は大汗を流して、体も随分動いたのですが、冬になると夏のようには動きません。それが昔、冬の間は放送しなかった理由かもしれません。何せ、「けがは自己責任」というテロップが出るくらいですから。
 で、表題の『春風のシークエンス』ですが、十二分間の連続ポーズの中で、後ろにひっくり返って足を上げるスキのポーズを、それこそ十二回かしらと思うほど何回もするのです。最初は一回できるのがやっとだったのに、だんだんできる回数が多くなり、今年の夏には不完全でも全部フォローすることができ、これ、進歩の目安になりました。
 でも、今日は、半分もできなかったのです。寒さでしょうね。寒い中で、この春風のシークエンスが巡ってくることを恐れてもいました。心理的なものもあったと思います。でも無理はしないことにしました。春になったら、きっとまたできるようになりますよ。ほかの運動も頑張って、お腹の筋肉をつけて、もっと軽々とできるようになることを期待しています。

2018年12月20日木曜日

コート地のワンピースのリフォーム

 大昔の服だったのです。でも捨てられなくって、いつかリフォームしたいと思いつつ45年が経ってしまいました。
 これはコートとワンピースのアンサンブルで、当時、お金のあっ両親が大きなデパートであつらえてくれたものです。コートは何回か着たのですが、厚地のワンピースは二、三回しか着る機会がないまま、体型もすっかり変わって、ずっと箱入りでした。今回出してみても、生地も滑らかで、コートよりずっときれいです。
 でも、ワンピースですから細身です。丈を短くしてもどれだけの布を集めてマチを入れられるかが勝負でしょう。私はもうマチを入れる大家になってしまいました。
 コート地ですから、コート状に前あきにしたかったのですが、とてもその余裕はありません、後ろファスナーのところに10センチほどのマチを入れ、両脇と袖に同じく10センチほどのマチを入れるので精一杯です。それでも布が足りなくて、コートの裾も切って足してしまいました。
 で、それまではいつもの作業で、いつも通り、あまりかっこよくはならないのもいつも通りでした。驚いたのはそのほどき作業中に、白糸と黒糸で縫われていることを発見した時でした。はじめは灰色と黒のグラデーションの生地だったので、気を使って縫ってくれていたんだと思いました。
 でも、よくよく見ると違うんです。黒の裏地にも白黒の糸が混在して使われていましたから。
 で、思い出しました。細身に見せたい私は、縫いなおしを要求していたのです。直した跡がその白糸のようでした。
 わかった時はハッとしました。私も金力に任せてパワハラをしていた時期があったのだなと。若くて世間知らずだったとはいえ、『ばかだったな』と思います。どうせ太くしようと布を足してこんなに苦労するのに。きっと言い返しもできない若い縫子さんにつらい思いをさせてしまったんだろうなと反省しました。
 それと、あまり慣れているとは思えない縫子さんのこれも一種の反撃だったのかもしれないと思ってほっとしたりもしました。もう、45年も前の話です。

2018年12月13日木曜日

ロシアからの便りエンド

 何回か『用もないのにロシアからのトラフィックが来て困る』という嘆きを書いたことがありましたが、このところ、ピタリと来なくなりました。
 あれはアメリカでグーグルの情報流出があって、グーグルが改善したと発表したあたりからです。『やっぱりロシアからの便りには何かあったんだ』と妙に納得したのもです。
 でも、です。そのころから私のショップに注文が入るのが、ガタリと減りました。
 あの頃、メルカリが出てきて、話題になっていましたから、お客さんはそっちへ行ってしまったのか、それとも品ぞろえに魅力がないのかと気を揉んでいましたが、忙しさにかまけて忘れて、いや、忘れたふりをしていました。
 そういえば、昔、気にして『トラフィック』という語を調べてみましたら、『交通量は多いほうがいい』という趣旨の話でした。よくわからないまま、ほっぽっておいたのですが、考えてみるに、私のショップは昔は交通量の多い通りにありましたが、その通りが今は人通りのまれな通りになったということですよね。
 まあ、訳のわからないロシアからのトラフィックも怖いですが、お客さんが減ってしまうのも困りものです。この前は注文が「迷惑メール」に振り分けられていてびっくりしました。『グーグル大丈夫かな』。何か、フランス政府が「政府間ではグーグルを使わないでくれ」と相手国に頼んだとか。
 私たちにはわからないことがいっぱいで、でもこれから勉強もできないし、これからの若い人たちは勉強することが、私たちの時代とは違ってくるでしょうね。得意な分野を持つことが大事になるのでしょうか。でも、私たちの時代も得意な分野を持つことは大事でした。もっと、広く深く、勉強量が増えてくるのでしょう。 

     

2018年12月6日木曜日

選手たちの日常

 カープ追っかけのオールドカープ女子もネットがあるせいで、シーズンオフにもかかわらず、いろんなニュースを仕入れることができて大満足です。
 というのも、広島カープには球団公式サイトがあって、あまり大した記事はないのですが、一つだけ、選手の練習風景やロッカーでの様子、食事風景などを写真とみじかい文章で追った『たかあきブログ』があるのです。昔、選手だった、多分松本高明さんだったと思うのですが、引退して広報になったのですね。
 その前は確か、比嘉さんが担当していたような気がします。
 で、選手に動きがあるときは、例えばこの前の秋季キャンプの時など、毎日何枚かの写真を載せてくれます。
 で、一人で見てニヤニヤしていればいいのに、なぜこんなことを書く気になったのかというと、『選手は8時前に来てウオーミングアップをしています』という記事に上本選手の写真が出ていたからです。
 あまり知られていないほとんど打てない選手ですが、みんなに愛されて、ほとんど一年間一軍にいました。
 ユーティリティプレイヤーなのです。打席は左右両打で足も速く、内野外野、ピッチャーとキャッチャー以外はどこでも守れます。試合が雨で中止になればヘッドスライディングで締めくくることもできます。彼に任せておけば安心という、まさにユーティリティプレイヤーなのです。
 どなたか解説者の方が言っていましたが、彼の練習はとても忙しいのだそうです。左右の打席に入って打撃練習、内野守備練習に外野守備練習、人の何倍も練習しなければならないと言っていました。昔、木村拓也選手はこれに捕手もできたそうですから、引退の時の「もう練習しなくていいんだと思った」という言葉は本音だったでしょうね。
 で、上本崇司選手は8時前に来て、片手、片足で体を支え、右手に重りを持って、体幹のトレーニングをしていましたが、それでも時間が足りないのだろうなと思ったのです。
 そういえば、上本選手の背番号0は木村選手の背番号だったような気がします。

2018年11月29日木曜日

人間力

 先日、体操の白井健三氏の密着レポートを放送していました。若いわりにしっかりしているといつも思っていましたが、ああ、こうして成長してきたんだなと分かりました。
 その中で、「日体大に入って、人間力を身に着けることができました。」と言っていましたが、私が感心していたのはこの人間力なんだと思いました。
 その密着は、高校を卒業して日体大の寮に入ったところから始まっていました。日体大の寮って、四人部屋で、各学年一人ずついるみたいです。料理も自分たちでするのか、入寮のお祝いにみんなで鍋を囲み、お赤飯を食べているところでした。
 そんな中で、まだ新入生で、技術も完成されていない健三選手に、先輩方が、見ていてくれて、アドバイスを一言二言くれるのです。もちろん監督コーチもいるのでしょう、女子の選手のニュースでは監督がクローズアップされていましたから。
 で、健三君は自分が四年生になった時は、後輩たちにアドバイスを書いて渡していました。後輩の一人が冊子にできるほどの量の紙類を見せていました。
 これが人間力、人を思いやれる力なのだとしっかりわからせられました。
 で、いつものように自分に置き換えてみるのですが、私には無理といつものように思います。若いころの私は、本当に性格が悪かったのです。たとえ表に出なくっても、自分にはわかります。そうすると、人に好かれませんから、人の言ったことがいちいち自分に向けられた矢のように感じて、恐怖心になり、いつも一人で好きなことだけしていました。
 デモです。この歳になって、十分な考える時間ができて、わずかな年金でもなんとか食べていけるとなったら、人と競争したり、ねたんだりしなくてもよくなったら、自分の立ち位置がわかるようになりました。相変わらず、臆病で引きこもりっぽいですが、人の気持ちが思いやれるようになったと思うのです。この歳になってやっと少しずつ人間力がついてきたということでしょう。
 思えば、白井君が4年で体得したことを、私は50年かかって学んだのです。もう遅いかもしれませんが、それでも、学べてよかったと思います。自分自身が楽に息ができるような気がします。
 

2018年11月21日水曜日

野球は失敗のスポーツ

 広島カープは負けてしまいました。さみしい日々です。
 留学していた息子が帰ってきた、家出していた息子が帰ってきたと言われていた黒田さんも新井さんも引退してしまって、私が苦しい生活の慰めとして夢中で応援していた人たちは、もう監督とかコーチとかの年代になってしまいました。
 表題の言葉はどなたか解説者の方が言っていたのです。「失敗した」「次は成功するぞ」と悔し涙を反骨心に変えて頑張るのだそうです。この間負けた侍ジャパンの稲葉監督も「次につながる」と言っていました。諦めないのですね。
 でも、普通は失敗したら諦めてしまうのです。「もうダメ」という言葉は私が一番使う言葉ではないかと思います。
 若いころからスポーツなんかしたこともなかった私は、いつも安全圏ばかりを狙ってきました。やらなくていいことは極力しない。一番苦手なことは英語でチョアと呼ばれる毎日しなければならない決まりきった雑用でした。つまり毎日同じことをすることが怠け者には苦手なのです。
 失敗して翌年頑張ったのは、どうしても東京に行きたかった大学受験だけだったような気がします。
 でも、考えてみればスポーツってみんな失敗の連続なんでしょうね。半分以上は失敗なんです。それを克服するために頑張って毎日練習をするのでしょう。
 考えるに、私は人の目を気にするタイプだったような気もします。失敗したら人がどう思うかが気になって何にもできなかったのです。ある程度、自分が何がしたいかを知り、自分に集中し、新井さんのように人に笑われても気にしないような図太さが必要だったのでしょうね。でも、新井さんは図太くっても人の気持ちを思いやる繊細さを持ち合わせています。失敗の中で学んだのでしょうか。
 いまさらスポーツはできませんが、広島カープを応援することで少しでも諦めない気持ちを学んで、これからもヨガとストレッチ、毎日続けて行きたいと思います。それから苦手な家事もして、家族に喜ばれるとともに、自分自身のすっきりした体型にも寄与していきたいと思います。これがモチベーションと言われるものでしょうか。
 目標とか、夢とか、モチベーションとか、今思うと、そんなものが大切だったような気がします。

2018年11月15日木曜日

難民問題

 欧州に難民が流れ着く姿は、よくテレビで写されています。何年か前はシリアから、トルコやギリシャに来ていたようですが、そこを封鎖されたらしく、イタリア、フランスが悲鳴を上げだし、この間はモロッコ経由でスペインに来る、でも、モロッコ側で難民をバスに乗せて、砂漠の中に戻し、置き去りにしてくるというニュースもありました。
 みんながなんとかならないかと頭をひねっているらしく、あるお金持ちは無人島を一つ買って、そこに住まわせたらどうだろうかと提案したみたいでしたが、それも間に合わないのでしょうね。
 私も砂漠に置き去りにされた人たちの話を聞いて考えました。あの広いサハラ砂漠をなんとかできないのだろうかと。
 中央アジアのゴビ砂漠では、今、太陽光発電所が建設されていて、余った電力を近隣の諸国に輸出する計画まで立てられているとテレビで見たと思います。その太陽光パネルの下では強すぎない太陽光を利用して農業がおこなわれているのだそうです。電力があれば、水をくみ上げることができるのでしょう。
 どうして、豊かで技術力もあるヨーロッパ諸国はサハラ砂漠の緑化を考えないのでしょう。そこに人が住める環境ができればアフリカの人たちが難民にならなくて済む、豊かな生活を送れるに違いないのに。

2018年11月8日木曜日

台風被害

 この間二度日本列島を縦断した台風。関東地方も南風が吹き荒れて、我が家でさえ、塩害と思える現象で、葉っぱが茶色に縮んでいます。
 まあ、強風だけで、塩害だけでよかったと思っていて、半月くらいたったころ、裏の狭く細長い敷地の草取りは大丈夫かと、散歩がてらの買い物に行くときにちらちらと裏を見やったら、何かトタンのようなものが転がっているのが目に入りました。草除けに下に敷いてあったトタンがめくれ上がったのだろうと最初は思って、そのまま買い物に行ってしまいました。そのまま忘れていて、一週間後くらいにやっと見に行ってみたら、なんとそのトタンは屋根から落ちたもののようでした。
 「本当にうちのかしら」と言いながら、慌てて二階の娘の部屋から見てみると、平屋のほうのぐしが無くなっていました。
 幸いその日は娘の休業日だったので、二人で直すことにしました。築四十年ともなると、下の木材が老朽化して釘が効かなくなっていたのです。吹き飛んだ木材を新しいのに取り換えて、その上に下から運んできたトタン板をかぶせて、釘を打ち付けました。
 リフォーム好きの我が家には、半端な木材とか、釘とか工具とかがある程度はそろっているのです。やる気と体力さえあれば、まあ、なんとかなりそうだと、二人とも思ったのです。
 で、69歳の私が主に屋根の上を歩き回って、釘打ちをして直しましたが、この時ほど、この二年半のヨガ体操を誇りに思ったことはありません。この筋肉と安定感が無かったら、とても屋根の上で二時間ほどの作業はできませんでした。
 翌日から体、主に足腰ですが、痛くなってよたよたしていますが、ちょっとやり残しがある気がするので、次回の娘の休業日には、もう一度屋根に上って釘打ちとペンキ塗りをしてこようと思っています。これも二人いないとできないですよね。仲間に感謝です。

2018年11月1日木曜日

『何があっても大丈夫』

 この言葉、私の座右の銘になってしまいました。
 前にも書いたと思いますが、櫻井よしこさんの本のタイトルです。戦中戦後の厳しい時代をほとんど一人で子供を守りながら生きぬいたお母さんの言葉だそうです。きっと不安がる子供たちをなだめながら、自分自身にも言い聞かせて、心の平安を保っていたのだと思います。
 『言葉をいただく』ということを時々聞きますが、私は、まさにこの言葉を頂いたと思っています。
 年金生活になって、世間の変動に左右されることは少なくなりましたが、人間はいつも不安なものです。だからいつも自分に言い聞かせています。『何があっても大丈夫』

2018年10月24日水曜日

ソビエト抑留

 昔、ソビエト抑留を経験した人から本を頂いたことがあります。
 若い頃だったので、世間知らずの私は金も力もなかったけれども若さという武器を持って突っ張っていました。いわゆる偉そうにしていたのです。
 その方は、地域で河川の清掃などのボランティアをしていると聞いていました。でも、歳とって、何もすることがないんだろうくらいに思っていました。
 今考えると、大変不遜な話です。でも、夫のお仲間は、そういう有閑紳士淑女が多かったのです。
 その本を読んだ時、私は、「この本は私の宝物になりました」という趣旨のファンレターを書いて出しました。
 農家の、いわゆる次、三男だった彼は、志願して、戦争真っただ中の陸軍に入り、中国戦線にいたために、ソビエトに抑留されてしまいました。誰に聞いても厳しい経験だったと言われるソビエト抑留、どうやって生き抜いたかという経験が書かれていました。
 短く言えば、分けあって生き延びたのです。
 例えば、一人が仕事先で、食糧を少しでも貰ったら、独り占めにしないで、必ず仲間で分けたと書いてありました。みんながそうすると、少しずつでも体に食糧を入れられたのです。そうして生き延びたようです。
 なんとか帰国して家にたどり着いた彼は、長兄の亡くなった家の後を継ぎ、農業をしながら、仲間を集めて、社会貢献をしてきたようでした。
 今の世の中、なかなか人と分けるなんかしませんよね。権利意識が強くなってきているのです。
 この間、野生のクルミを取りに他人の敷地に入り込んだと訴えられた人の話がニュースになっていましたが、田舎育ちの私はびっくりしました。だって、私の時代の田舎では野生のキノコやワラビを取りに、他人の山に入るのを、誰も見とがめる人はいませんでした。それを誰かが訴えたのだそうです。まさに『木靴の樹』の世界です。木一本だって地主のものです。
 そういえば、私は一度熟して道に落ちていた梅を拾ってきたことがありました。道に落ちているものは拾ってもいいんだよと聞いたことがあったからです。でも、誰か見ていた人があったのでしょう、それ以後、その道に梅が落ちていることはありませんでした。この話をすると、若い人には「当たり前」だと言われますが、私は、寒気を感じました。豊かな時代になって、人はますます欲深になったような気がします。
 弟が言っていましたが、『金持ちはケチなんだよ、人に分けられる人は決して金持ちにはならない』そのとおりだと思います。
 私は、お祭りの寄付さえケチるような生活ですが、食べ物などはできるだけ分けようと思います。それがソビエト抑留を経験した彼の教えだと思っています。

2018年10月19日金曜日

『木靴の樹』

 (きぐつのき、L'Albero degli zoccoli)は、1978年製作のイタリア映画で、原作・監督はエルマンノ・オルミである。』『映画の題材は20世紀前半の農夫の生活である。イタリア・ネオレアリズモ(新写実主義)の流れをひいて貧しいものの暮らしに焦点を当て、いろいろな場面で本物の農夫や素人を起用した。カンヌ国際映画祭のパルムドールやセザール賞の最優秀外国映画賞をはじめ14の賞を受賞した。原作は東ロンバルディア方言を使用している。』

 この映画を見てしまいました。40年も前の映画だったんですね。どうりで、白黒だったし、Jコムオンデマンドで無料だったんです。それでも、どこかでこれがカンヌ国際映画祭のパルムドールを取ったと聞いて、見る価値があるのかなと思っていたのです。
 暗いし、はじめは状況がわからないし、でも、ロンバルディアの田舎の話だと説明がありました。ロンバルディアはミラノから船で三時間くらいで行けるところらしいと後でわかります。そこに4組だか、5組だかの家族が長屋のようなところに住んでいるのです。みんな小作人で、広い土地を持っている地主は大きな家に住んでいて、土地を耕させ、高額な小作料を取っていて、逃げ出せないようにしているのです。
 やがて、それぞれの家族の問題がゆっくりと説明されていき、ああ、これが寡婦家族とか、これがダメ家族とか、わかってくるのですが、夜の娯楽のために家族たちは一か所に集まって祈ったり、話したり、お茶を飲んだり、あまりに悠長で、途中で私は洗濯しに行ってしまいました。
 その中でも、メインのストーリーになるのは小さな子供のいる家族です。学校に行かせなさいと神父様に言われるのです。赤ん坊も生まれるのにと言いますが、それでも行かせる事になり、子供は毎日田舎道を学校に通います。
 ある日の帰り、木靴が割れてしまいます。そのまま縛って履いて帰ってくるのですが、足が傷ついてしまいます。父親は、赤ん坊を生んだばかりの母親には言うなよと言って、その夜、川岸の木を切って息子に木靴を作ってやります。これが大問題だとは、現代の私たちには思いもよりません。でも、ここは川岸の木一本も地主のものなのです。やがてばれて、家族は追い出されてしまうのです。「赤ん坊もいるのに死ねと言うのと同じだ」と憤りながらも、他の家族はどうすることもできずに、息をひそめて、少年が泣きながら馬車に乗り、去っていく家族の気配を感じ取っています。
 神父様、どうにもできなかったのかなと思ってしまいましたが。
 パワハラって、昔からあったんですね。
 今、サウジの皇太子のパワハラがジャーナリストの殺害にまで行ってしまった話が取りざたされていますが、お金と力を持っている人たちは何でもできる、自分の意に従わなければ、死ねということだってできると思ってしまうのですね。
 みんな、一度は貧乏を経験すべきですね。私が言うのもおかしなものですが。

2018年10月12日金曜日

選ばなかった道

 この間、『ブラウン神父』を見ていたら、もちろん前に見たやつでしたが、久しぶりにローデシアから帰ってきたという設定で、シドとレディ・フェリシアが出ていたので、ついつい最後まで見てしまいました。以前にも出てきたМI5のウィティカ氏に追いかけられるという設定です。
 その中でいつものように、お騒がせなレディ・フェリシアが何度目かの道ならぬ恋をして、それでも最後は「一緒に行こう」という男性と駅で涙ながらの別れをするというドタバタ物で、いつもと何も変わらないと思わせる悲喜劇でした。
 でも、その最後に、レディ・フェリシアがいうのです。「あなたは私が選ばなかった道なのよ。あなたと一緒に行ったら、きっと二人とも後悔するわ。」と。
 『ああ、これだ』といつものように思いました。
 人生長く生きていて、困難が降りかかってくると、私だけじゃないと思いますが、『ああ、あの時違う道を選んでおけばよかった。』『違う人と結婚するという選択もあったはず。』『劇団の募集に応募したのに行かなかった。あの時、ちょっと勇気を出して行ってみてもよかったはず。』とか。
 でも、みんな『私の選ばなかった道』だったんですね。考えてみれば、私はいつでも一番安全な道を選んできたのです。
 わがままで気が小さく、もてない私がやっとたどり着いた結婚。その時代一番安全と言われていて、親も望んでいた家庭と主婦業。それが波乱万丈で全く予想と違っていたとしても、私が選んだ道だったのです。
 そのあとは推して知るべし。流されながらもここまでたどりついて、やっと『人生とは』と考える時間ができて考えると、『私って本当にばかだったな』と思います。『考えなしにここまで生きてきてしまった。』
 やっぱり、『ゆとりの時間』て大切です。考える時間なのですから。これからは、常に『どう生きたいか』を考えながら、適切な選択をして生きていきたいと思います。

2018年10月5日金曜日

庭のなす

 娘が安い種を買ってきてほっぽっておいたナスを、種から育てて植えておいたのですが、この夏の暑さの中、ほとんど実がなりませんでした。ここにきて、涼しくなり、やっと実がなりだしたら、どうも細い長ナスでした。それでも、漬物にしたりして、この野菜高騰の中、重宝しています。
 で、草取りをして、少しはきれいになった空き庭に、また種を買ってきて一部に蒔きました。何度か育てたことのある水菜と春菊、これならずぼらの私でも、水さえやっていれば食べられると思うのです。
 今年の暑さと災害、それとインフレ傾向により、すべてが高騰している中、庭ともいえない空地の野菜は重宝しました。ほとんどが細いニラと小葱ですが、雑草のごときシソ、桑の葉や植えっぱなしのアスパラ、ハーブのミントまで天ぷらにしてみました。結構食べられました。
 こんなに野菜やモノが高騰して、家計が追い上げられているのは我が家だけでしょうか。よそ様は、株価の高騰とか、給与の上昇とかで恩恵があったのでしょうか。我が家の近くの空き地にもどんどん建売住宅が建っています。結構売れていくみたいです。安い金利でお金を借りているのでしょうかとバブルショックを体験している私としては心配です。
 特に、金持ち国に牛耳られて、破綻している国や、新しい植民地のように扱われている国をニュースで見ると、戦争ってこうして起こったんだなあと思われてきます。
 戦後の民主主義の高まりの中で育ってきた私たちには、その世代の人たちが亡くなりつつあるということで、世界が変わりつつあると感じられるのですが、変わりつつあるのは地球の気候だけでしょうか。
 気候の変動と戦うだけでも風水害や噴火、地震、津波と、こんなに大変なのに、これに人為的なものが加わったら、今度こそ消滅です。人は人がいなかったら、助け合わなかったら生活できないと、孤独趣味の私でさえわかるようになったのですから、みんなさんわかっているのでしょうね。
 地球の皆さんはいったい、どこに向かっているのでしょう。

2018年9月28日金曜日

断捨離
 
 知恵蔵mini
『モノへの執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のこと。』だそうです。
 今朝のテレビの勝間和代さんのようなわけには全く行きませんが、私も長い時間をかけて、少しずつやってきました。でも、三人いると誰かが何かを買ってくるためでしょうか、モノは一向に減りませんでした。
 ところがです、九月の市報で、10月1日からごみの収集が有料になると知りまして、それからが大変。何せ我が家はゴミだらけなのですから。しかも私は無料用のごみ袋を大量に買ってしまっていたのです。
 それから、その無料用のごみ袋を消費するためにも、家じゅうでごみを探し始めました。
 まず最初に詰め込み始めたのが草です。特にドクダミ。我が家のように穴を掘って生ごみを捨てている家は草や野菜の茎などは穴に捨ててもいいのですが、ドクダミはダメ。捨てるとそこからまた大量に増えてしまうのです。
 捨てようと思ってごみ袋に詰め込んだカーペット類を引っ張り出して、切って、草の生えそうなところに敷きましたら、見栄えは悪いですが、随分きれいになりました。木の枝は紐でくくれば無料らしいので後回し。紙類、衣類も資源ごみ。
 次に物置、そこにはコレクターっぽい夫が現場から集めてきた『建築の忘れ形見』が山ほどあるのです。バケツに入っていた三箱は何とか捨てましたが、釘類にはついに手が出ませんでした。昔の建築の釘、叩いて作ったような四角い釘が山ほどあるのです。これを捨てると、物忘れや独り言の多くなっている夫の精神状態に悪いかなと思ってしまいました。
 自分の物も、やっぱり捨てられないものはあるのです。描いた油絵とか、額、まだ使えそうな傘、灯油アレルギーの人がいて、石油ストーブは使えないのですが、もし、何かの災害があって、電気が使えなくなった時、と思うと、これも捨てられない。やっぱり使えるものは捨てられないのです。
 なかなか、勝間和代さんのようにはいかなかったというご報告になってなってしまいましたが、それでも、ごみ出しのたんびに、いつもは一袋くらいなのに、五袋くらいずつ出しました。
 明日が最終日です。さて、どこを探しましょうか。

2018年9月20日木曜日

我が家を支えるお店

 自然災害が多発して、野菜や乳製品やと、食糧品が品薄になり、
次々に値上げされ、ガソリンは高止まり、公共料金も値上げと書くと、また嘆き節かと笑われそうですが、でも、困っているのは、消費者だけではないような気がします。
 いつも行くイオンでは、品薄のせいか、バナナコーナーがいつもの場所から出張していて、二か所になっていました。よく見ると二か所に置いてある品目が多いのです。
 一般的に、値段は高いような気もしますが、輸入品や珍しい高級品があり、九州や北海道のものまで、独自のネットワークで品ぞろえしてあるので、モノによっては地元のものよりイオンのほうが安い時もあるのです。
 週に一度くらい行くタイヨーでは、安いという評判もあって、日曜日は朝10時の開店から大賑わいで、地元出荷の牛乳が品切れになっていました。私はここに主にカナダ産の肉を買いに来るのです。国内産の肉を買うべきなのはわかっているのですが、我が家の経済を考えると、この頃はもっぱら、外国産になってしまいました。
 食べてみると、そんなに甲乙ないし、安いし、何よりたくさん、けちけちしないで食べられます。これがうれしいですね。野菜も卵もパンも、定番の安売り品があります。ついつい予定以上に買ってしまいます。
 JAはそんなに安いというわけではありませんが、品物が新鮮ということ、それと地産の珍しい野菜が有るということで、月に一、二度は行きます。
 何せ、我が家の小さい経済ですから、そんなに使うわけではありませんが、この三店舗の真ん中くらいに家があって、それぞれに感謝しながら生活しています。

2018年9月14日金曜日

帰る場所

 『全身タツーモデルゾンビボーイさんが死去、自殺か』という記事をみました。この人は、行くところまで行ってしまって、引き返せなくなったんだろうなと思いました。
 私の感覚では、人間は、帰る場所を持っていて、常にそこから出てそこに帰ってくるような生活の拠点を持たないとつらいと思います。人生もそうなんだろうなと思います。
 この人は帰るところをなくしてしまったのでしょう。

2018年9月7日金曜日

消費者物価指数

 『二パーセントに上げる目標』ってどうゆうことと思いますよね。だって、こんなに物価が上がって困っているのに。今度、公共料金が値上げだそうですか。阿部さん、どこを見て仕事をしているのかなと思います。お金に余裕のある人たちが支持しているので強いのかな。
 こうなると、東京オリンピックの体育館の設計に50億円払って、結局モノにならなかった、あの50億円がだれの責任なのか、少しでも責任を追及すべきだったんじゃないかと思えてきます。
 テレビのニュースでやっていましたが、イージスアショアーをトランプさんの言い値で買うんですって。トランプさんは商売人で、相手の懐を見て商売をしているから、金持ち体質の阿部さんは手玉に取られてしまいます。もう、ダメでしょう、誰かがなんとかしないと。いよいよ庶民にも影響が出てきそうな気配です。
 「我が家はエンゲル係数が高いよね」と娘が言いましたが、エンゲル係数なる言葉しばらくぶりに聞きました。そうなんです、最近は旅行にも温泉にも行きませんし、出費の半分は食費です。家のDIYをしたり、服のリフォームをしたり、工夫も楽しいのですが、だんだん工夫だけでは間に合わなくなってきそうです。
 戦後を生き抜いた姑はやはり工夫をしながら『豊かです』と言っていましたが、『心頭滅却すれば』の心境だったのかもしれません。これで、この膨張経済のソフトランディングに失敗すれば、一気に不況が来そうです。オリンピックの後あたりに。みんなそう思っている、だから誰も総裁選に立たないんでしょうね。膨張経済のつけの責任を取らなければならないから。
 不況は怖いけど、物価が下がってくれるのではないかという期待もあります。そういう意味で、オリンピック、金メダル以上に興味があります。

2018年8月31日金曜日

手作りハウスのキッド

 例年にない暑さに、我が家の断熱の方法をいろいろ考えてしまいました。何せ、例年は年に一、二度しか使わない我が家の冷房機が、フル活動しているのです。
 考えるに、西に45度傾いているので、西日が当たります。そうすると、夜、外気温が下がっても、家の中は暑いままです。反対に午前中は外気温より2,3度低いのです。
 ここ数年は、農業用の黒い日よけをカーテン状にして下げていて、それで夜、結構涼しいなと思っていたのです。
 ところが今年は、全く効き目がありません。天井の熱気が抜けないせいだと思いますが、それはちょっと私の手には負えません。
 数年前屋根のペンキ塗りをしたことがありまして、その時はいつもより涼しいと感じたこともありましたが、この暑さに今は屋根はできません。
 それで、あの時のペンキがまだ残っていたことを思い出しました。築40年で、暑さ対策の掃き出しのガラス戸が多い我が家には、全く使われていない大きな木の雨戸がありまして、一、二枚は寒さ除けに閉めてあります。あれにペンキを塗って、壁代わりにしてみたらどうだろうと思い、全部で六枚、居間の三枚は裏表、塗ってみました。ガラス戸と交互に閉めておくと暗くはなりましたが、黒い日よけ程度には効いているかなと思います。寝室の一枚は裏に発泡スチロールを貼って、ちょっと厚めにしてみようかなと思っています。
 こんなことをしていると、私には、アカデミックなことよりも、こんな手仕事が向いていたんだと思いました。アカデミックって、あこがれでしたが、江戸時代に大工統領がいたという我が家の家系から、今更ながら、私は、クラフトマンになるべきだったと思いました。
 就職しても、仕事場で周りの気持ちを忖度してしまうと、居辛くなって長続きしない事が多かったのです。モノを作る職人になれば、仕事に集中すれば、周りが気にならなくなるかもしれません。
それでも経済の不安はついてくるとは思いますが。
 女性が仕事を辞めると一兆円超の損失になると試算されるとテレビのニュースでやっていました。でも、今になって、適性や社会進出をうたわれても、70歳にならんとする私の時代には、女性は働くことを想定して生きてこなかった人も多いはずです。適正なんて考えもしませんでした。当時の流行に従って大学の英文科を出たのです。入ってしまってから適性がないとわかり、四苦八苦だった経験もあります。
 今になって、クラフトマンに目覚めた私は、手作りハウスのキッドがあれば、家だって手作りできそうな気がしていますが、もちろん無理な話です。

2018年8月24日金曜日

人を恐怖に思うこと

 この間、テレビで、とはじまると、いかにテレビを見ている時間が長いかがわかるのですが、脳の病気をして、性格が変わってしまったという女性が出ていました。ちょっと横目で、一部を見ただけなので、正確なことはわからないのですが、何か、すごくゆっくり話していたような感じでした。それが医学が発達して、お医者さんに治るかもしれないと言われたけどどうしようかと悩んでいるという話だったと思います。
 というのも、彼女としては、以前の自分と全く違う今の性格が気に入っていると言っていました。想像ですが、きっと冷徹なバリバリのキャリアウーマンだったのかもしれません。元の自分に戻るのがいいのか、今の性格のままでいいのか、脳の手術ですから余計に怖いです。
 もう一つエピソードが紹介されていて、ちょっとうろ覚えなのですが、以前は人のことなどお構いなし、自分中心の性格だった人が、(原因は何か覚えていないのですが)、ある日、やはり何かの原因で、別の脳が働きだし、人の気持ちを忖度するようになった。そうすると、家族の中でさえ、「ああ思っているんじゃないだろうか、こう思っているんじゃないだろうか」と、恐怖を感じだし、人と付き合えなくなったというものでした。
 いつものように、ああ、私のことだと思ったわけです。私の対人恐怖症と同じだと思いました。
 思い返せば、子供のころ私もいわゆる自己中でした。(今でもそのけはありますが)、母はかわいがってくれましたが、よく批判もしていました。いつもまとわりついていて、邪魔と言われて近所の遊びの仲間に入れてもらえなかった仲良しの弟は、いつの間にか独り立ちして、私は友人もいないまま取り残されました。これは弟のせいと思っていましたが、今考えると、私の性格のせいだったのかもしれません。大学のころまで、人の気持ちなど考えませんでした。
 それが、結婚して、夫や子供、生活の面まで、いわゆる比較の世界に入ると、人の気持ちを考えるようになったんです。そうすると、やはり、恐怖を感じだし、あまり深入りしないほうが楽だなと考えるようになりました。
 これが私の対人恐怖症なのかと思ったのです。いわゆる成長の過程なのだろうと。脳が変わるのです。別の脳が働きだすのです。夫がいじめっ子の話をしていましたが、戦後すぐのころにはいじめっ子はたくさんいた。そういう子ほど大人になるとおとなしくなるそうです。まさにこれです。すべてが心臓に悪いような嫌な思い出になるのです。

2018年8月16日木曜日

古いドラマを見ていると

 さて何が起こるでしょうか。
 『それぞれの上に年月が流れているんだなあ』と感じます。
 つまり、私が楽しんで見ている英国ミステリーも日本のミステリーも出演者たちはほとんど亡くなっているのです。そうであれば、古い作品のほとんどの製作者たちもしかりでしょう。それでもこうして私の老後を癒し続けてくれている、そう考えると、これも彼らの『空即是色』だったような気がします。
 『クワイ河に虹をかけた男』永瀬さんの銅像がタイの有志の人たちによって建てられたそうです。それを見た人たちがこういう人がいたんだと心を暖かくするでしょうね。これも『空即是色』、しかも永瀬さんだけではない有志の人たちの『空即是色』でもあるのでしょう。
 考えてみると、『空即是色』って、見えるものは遺産として、見えないものは私のように心の中に、いっぱいあるのですね。
 でも、さらに考えてみると、森友学園も加計学園もみんなの『空即是色』の生み出したもの、おれおれ詐欺だってパワハラだって『空即是色』ですよね。
 そう考えると、何をするか考えることから始まると思うので、私のように心の中だけで終わってしまっても、それはそれでいいような気がします。

2018年8月9日木曜日

野球選手に学ぶこと 続

 猛暑の中、投げなければならない先発投手は、早い回に打たれて点を取られてしまいます。だから夏場は打者有利と言われているのだそうです。せっかく先制点を取ってもらったのに、逆転されてしまったり、逆転してもらったのに、再逆転を許したり、見ているほうもひやひやします。
 そんな中でも、右に左に切り抜けて抑えている先発投手はまさに鉄人です。それを今度は野手が援護しなければならないのですが、そう希望通りにはいきません。満塁で三振をしてしまったり、ノーアウトの打者が出たのに、併殺打を打ってしまったり。
 ここで、また、私なら、落ち込むだろうな、もう二度とやりたくないと思うかもしれないと思いを馳せてしまいます。こうして私は何物にもならなかったわけです。つまり、すぐに諦めて違うことを探し始めてしまうのです。
 つまり、やりたいことを決めて、失敗から学習して、次はどうしたらいいだろうかと考えて進んでいくのでなければ、道は開けないのです。本当に今になってわかるなんて、我ながら馬鹿だなあと思います。でも、カープの選手たちを長年ウォッチングしていて、今になってでもわかって良かったと思います。
 自分が失敗を何度も経験しているということも、人に対する礼儀や思いやりの気持ちを醸成するのかもしれません。選手たちは礼儀正しいし、エキサイトしているときでも、ほとんど態度が変わらないのです。もちろん悔しい思いで口をへの字にしていることはよく見かけますが。
 みんな生え抜きで、チームで育て上げている成果なのでしょうね。
 そこへ来ると、外国人選手たちはちょっと違います。みんな来たときはエクサイティングがいいと思っているようで、感情が表に出てくることがあります。それでも広島に長くいると、エルドレッド選手のように『フォーザチーム』になってくるようです。まあ、最初からそうだったから長くいられたのかもしれませんが。ジャクソン選手は最初からそうみたいですが、それゆえ気持ち的にちょっと弱いところがあるのか、今はファーム調整中。ジョンソン投手は繊細な分、神経質なところがあってハラハラしていましたが、来た当初から球場に応援に来る奥様に助けられて、また石原捕手の安定感に支えられて、随分変わったような気がします。アメリカではほとんど結果が出せなかったと聞いていますが、今年はこの安定感です。
 野手は、とにかく、2ストライクになっていても2アウトになっていても諦めない。諦めないだけでなく、研究熱心で二巡目、三巡目には結果を出していく。なかなか真似のできないことですが、見習いたいし、応援したいと思わせてくれます。

2018年8月2日木曜日

光化学スモッグ

 七月は異常気象とかで、暑い日が続きました。梅雨が早く開けてしまって、いつもは見えない太陽がしっかりと光を当てているのです。八月に入りましたが、気温はそんなに変わるはずもありません。何せ夏休みなくらいですから。
 そんな時、娘が下痢をした、便秘になった、また下痢をしたと言い、「熱中症の症状じゃないの」などと言っていましたら、ある朝、顔じゅう小さいぼつぼつではれ上がっていました。よく聞くと体もむくんでいるというのです。このぽつぽつ、娘は昔から時々起こしていたような気がします。
 「それも熱中症?」と聞く私に、ネット記事の知識の多い娘は「光化学スモッグだと思う」と言いました。
 光化学スモッグって、昔々、排気ガスや工場排出の大気汚染のひどかった大都会で、人が救急搬送されていた元凶のあの光化学スモッグですか。今、排ガスや工場の大気汚染は改善されていますが、PМ2.5がありますからね。
 そういえばです。先日弟をを訪ねた時、「昨日、なぜか調子が悪かったんだけどそういうことなかった?」と聞いた私に、弟が、「調子は悪くなかったけど、目がちかちかした。」と言いました。そういえば、私も目がちかちかしてUVカットの眼鏡をかけていましたが、私は白内障の気があるので、そのせいかと思っていました。今にして思えば、あれも光化学スモッグのせいではなかったかと思います。確かに、この暑さの中、目はちかちか、体調はいまいちです。
 で、光化学スモッグを検索してみましたので、抜粋してみます。
 原因は『汚れた大気に光が当たることで、大気中の炭水化物や窒素化合物が分解し、人体にも有害な光化学オキシダントなどの化合物を生み出してしまうのです。』
『光化学スモッグの危険性が高い日
 大気と光があれば、光化学反応は常に起きています。光化学反応自体がほとんど起きない雨の日に、光化学スモッグが発生することはありません。一方で、光が差す晴れた日は、常に何らかの光化学反応が起きていることになります。汚染物質によって有害物質が発生した場合も、風があれば有害物質は大気中で拡散され、人がいる地表での濃度は減少します。
 一番危ないのは、うす曇りであまり雲が移動しないような日です。雲があるので紫外線量は少しは減少しますが、大気が拡散しないため地表での光化学反応による物質の堆積は増加します。快晴ではないけど雨雲はなく、どんよりとした感じで風のない日が、最も光化学スモッグが起きやすい日ということになります。』
 症状は
『光化学スモッグの症状…目の痛み・咳・気分の悪さなど
光化学スモッグの影響を受けやすいのは、直接外気に触れる目と、空気が通る呼吸器。光化学スモッグでは目の痛みや咳、気分が悪さなどが主な症状として挙げられます。
 まれですが、重症化すると呼吸困難や嘔吐、頭痛や意識障害などの症状を引き起こすことがあると報告されています。
 特に注意が必要なのは、アレルギーを持っている人でしょう。アレルギー性の結膜炎や喘息などの持病がある場合は症状が悪化する可能性があるので、持病のない人よりも光化学スモッグ注意報にいっそう注意を払う必要があります。』
 そういえば、私は雨の日が好きです。
 娘の皮膚の症状とは関係がなさそうですが、直接外気に触れるという点では当てはまります。熱中症との相乗効果とも見えます。それとも、もともとのアレルギー、娘の場合は花粉症などとも関係しているのでしょうか。
 今、アレルギーのない人はいないくらいですから、それに光化学スモッグは見えないところで広がっているのですから、考えてみれば、熱中症だけで搬送されているわけではないかもしれませんし、これからも救急搬送される人は多いでしょうね。
 子供たちの未来は大丈夫でしょうか。

2018年7月26日木曜日

俳優さんの体型

 俳優さんたち、女性も含めて、皆さんいい体型していますよね。
 昔は『みんなに見られる商売だから、気を付けている』と言われていましたが、今は気を付けるを通り越して、皆さん鍛えていますね。吉永小百合さんが、平均で一日二千メートル泳ぐと聞いてびっくりしたのは昔のことです。数年前、米倉涼子さんのジムのトレーニング風景をテレビで密着取材していましたが、リポーターが真似できないようなハードさでした。
 俳優さんやタレントさんから、フィットネスやヨガのインストラクターに転身したり、兼業したりしている人はたくさんいます。
 テレビのミステリーを見ているとわかりますが、走る場面が多いのです。戦う場面も多くって、ジェシー・ストーンのトム・セレックならまだしも、フロスト警部のデビット・ジェイソンなんかを見ているとひやひやしてしまいます。あの可憐だった沢口靖子さんが、体型維持のみならず、気持ちまで切り替えて、いろんな役に取り組んでいるのを見ていると頭が下がる思いです。皆さん、必要な技術だったんでしょうね。
 ちょっと心配なのが、ブラウン神父の出演者の皆さん、マーク・ウイリアムズはもちろん、ソーチャ・キューザックやアレックス・プライス、ナンシー・キャロルは別にして、新しく加わった、フェリシアの姪役の女優さんまで、回を追うごとに太っていってしまうのには、幻滅を通り越して心配になってしまいます。
 何ですか、イギリスでは砂糖税が導入されると聞いたような気がします。肥満が深刻な問題なのがわかるような話ですが、体型を維持するということはそれほど大変なことなのでしょう。
 私はもちろん、ヨガのインストラクターさんたちの柔らかくって脂肪の少ない、筋肉のメリハリのきいた体が理想ですが、野球選手のような強靭な体も欲しいです。果たして何年やったらああなるんでしょうか。私はまだ二年です。

2018年7月19日木曜日

成功する法

 この間、今くるよさんと桂文枝さんの対談番組を見ていましたら、ああ、成功する人はこんな人なんだなと思いました。
 まず、人が好き。くるよさんは文枝さんにあこがれていて、最初にあった時の感激した話をしていました。そう言われれば、文枝さんだって悪い気はしないですよね、何かの時は面倒見ようと思ってしまいます。ようは人たらしでないと、この世の中は成功しないみたいです。太閤秀吉のように。
 それと、下積みに耐えられる体力、愚痴や泣き言を言わない気力。いくよくるよさんはソフトボール部で鍛えたみたいです。いくよさんが先に亡くなってしまいまいたが、彼女はソフトボール部のキャプテンで優勝したみたいでした。 
 社会的に成功して有名になるとお金は後からついてきますが、最初から経済的な成功を求める場合もあります。
 サラリーマンでさえ、お金を得ようとすると、お金のある所やお金のある人(このあいだ知りましたが、いわゆる富裕層)に近づかないとお金は入って来ません。うまく近づけたとして、さあ、お金を引き出そうという気持ちを感づかれてしまえば、相手も用心して引いてしまいます。これがうまくいかない例です。
 少しでも相手の利益のため、社会のためという大義名分があれば、一緒に仕事を分け合うことができるのでしょう。それは誰でもわかっていることなのですが、うまくいかないことも多々あるのです。
 じゃあ、どういう人が経済優先で成功するのでしょう。加計さんでしょうか。森友さんでしょうか。田中理事長でしょうか。なかなか普通の人にはできないことのように思えます。

2018年7月12日木曜日

船旅

 毎日テレビを見ていると、欲望をくすぐるコマーシャルの多いこと、多いこと。幸い化粧をしないので、美容系のお誘いには無関心でいられますが、目が悪くなってきているので、目のサプリメントにはついつい目を留めてしまい、何回か買いました。
 目のサプリメントとは言っても、口にするものですから、やっぱり副作用を感じます。かと言って、ないとますます悪くなるようで、何種類かトライして、体に合いそうなものを決めました。
 夫のボケも気になるので、ちょっとお高いサプリメントを続けることにしました。本当なら、食べ物から採って、高血圧と糖尿病を退治すればいいだけの話なんですが。
 ただのコマーシャルではなくって、ケーブルテレビには趣味のチャンネルというのがあるんです。そこで、ヨガや体操の番組をやるので時々チェックして見ています。
 お料理の番組やサイクリングの番組もあります。さすがに不動産投資の番組は見ても心を動かされることはないのですが、気になってチェックしてしまうのが、世界一周の船旅や家のリフォーム、寒暖差の少ない家の番組などです。
 年を取ると旅行は大変です。船旅なら楽かなと思ってしまうのです。百日で一人百五十万くらいから、食事込みというと、普通の海外旅行より安いかなと思ったり、でも、暇はあってもお金無いよねと思ったり。
 リフォームは夏暑く、冬寒い家に住む人間にはそれこそ最大の関心事です。この間はハウスインハウスという断熱工事の番組をしていました。でも、この家直すだけの価値があるのかなとか思ってしまいます。新しい家を建てるにはやっぱりお金が足りません。
 船旅は何回も参加している人もいるという話を聞くと、皆さんどうやってお金を貯めたのかなとか思ってしまいます。きっと一点豪華主義ですよね、庶民は。船旅に行くか、家を直すか。どっちかだけにするのです。
 いつか私も。

2018年7月5日木曜日

アノニマス(匿名の、無名の)

 テレビの前で一人でしている運動は気楽です。遅刻してもいいし、できなかったら、自分流にやり方を変えてもいい。教室で人と一緒にしていると、できないことが気になったり、やりたくない時も一人さぼっているわけにはいかない。誰がいるのかわからない、誰にも見られない、テレビストレッチ最高です。
 最近、これをビジネスに結び付けようとしているCMが時々でてきます。多分、申し込むと、一人のトレーナーが、一人の参加者に向き合って、トレーニングメニューを作り、オンデマンドかネットかを使って双方向のトレーニングをしていくらしいと想像しましたが、これ、ビジネスモデルとして成功するでしょうか。
 確かに、人は人と関わらないとお金にならない、生きていけない、人と関わることによって仕事もお金も生まれてくるのです。これが世の中なのです。
 日大の大幹部たちも、お互いにつながりあい、人を手足のように使って生活とお金を生み出していたようですね。企業も政治家もそうですが、やくざさんの世界と何ら変わりないと思ってしまいます。組織と組織の勢力争いです。
 しんどいですよね。どうやったら、こういう構図ではなくお金が稼げるようになるのでしょうか。対人恐怖症の私はいつも知りたいと思っていました。
 一人で人知れず仕事をして、お金がかせげれば、本当に気楽でしょうね。

2018年6月27日水曜日

空即是色

 『人生意義なし』と言って華厳の滝に飛び込んだ東大生の話、前にも書いたような気がしますが、この歳になると、時々頭に浮かびます。
 これを教えてくれたのは中学校の歴史の先生だったような気がします。先生はもちろん、子供たちに、バカな話として教えたのだと思います。肯定的に教えるはずはないですよね。
 でも、ここまで生きてくると、確かにそうかもしれないと思えてくるのです。そんなに大それた意義なんてないんだなと。まさに『色即是空』です。
 子供のころは、あれになりたい、あれもいい、こんなことをしたい、あそこにも行きたいと、夢ばかり見ていて、楽しく過ごしていたような気がします。だからこの『人生意義なし』も、確かに雲のかなたの宇宙のことを考えれば、そうかもしれないとは思いましたが、自分とは無関係のように思っていました。
 でも、歳を経るにしたがって、どの夢にも到達していない自分を振り返ると、真実かもしれないと思うことしばしばです。
 かといって、今更死ななくても、自然に死はやってくるのですから、その時までどうやって生きようかということですよね。
 で、いい人になって、余計なことは言わずに、自分も人も楽しく、できるだけ思いやり深く生きようと思ったのです。つまり、自分と自分の周りを心地よくして、この小宇宙の中に意義を見出したらどうだろうかと思ったのです。永瀬さんのように壮大ではなくっても、これも『空即是色』ということになるのではないだろうかと。
 先日、テレビで、アルゼンチンかどこかの街歩き番組を見て、こんな果ての国の川岸に、立派なタイルの道や護岸があるということに驚きました。誰かが、あるいは多くの市民がこの場所を愛し、みんなのために残した遺産です。 
 人は美しい自然にも感動しますが、人が作った街並みや建築に、より多くの感動を覚えるのではないでしょうか。それが強制的に作られた城やピラミッドより、敷石の道やレンガ造りや木造の庶民が一つ一つ積み上げて作った必需品のモノにこそ、感動します。
 これこそ、歴史というより、『空即是色』、人がそこに存在したということなのだろうと思います。私も頑張りましょう。

2018年6月21日木曜日

世界の裕福な国の番付

 こんな表題のネット記事がありました。
 (このランキングは、IMF(国際通貨基金)の統計から、1人あたりの購買力平価GDPを元に順位付けされています。購買力平価GDPは、USドルを基準に、各国の物価水準を考慮して計算されたGDPで、国の豊かさをより実質的に比較できるとされています。1人あたりで、この値が大きくなるほど、より豊かな生活を送れる人が多くいると言えます。)

世界で最も金持ちの国ランキング
15位 Bahrain :バーレーン:$51,845 GDP
14位 Iceland:アイスランド:$52,150 GDP
13位 Netherlands:オランダ: $53,581 GDP
12位 Saudi Arabia:サウジアラビア: $55,262 GDP
11位 United States:アメリカ: $59,495 GDP
10位 San Marino:サンマリノ: $60,358 GDP
9位 Switzerland:スイス:$61,359 GDP
8位 The United Arab Emirates:アラブ首長国連邦: $68,245 GDP
7位 Kuwait:クウェート: $69,669 GDP
6位 Norway:ノルウェー: $70,590 GDP
5位 Ireland:アイルランド: $72,632 GDP
4位 Brunei:ブルネイ: $76,743 GDP
3位 Singapore:シンガポール: $90,531 GDP
2位 Luxembourg:ルクセンブルク:  $109,191 GDP
1位 Qatar:カタール:$124,927 GDP

 こんなにあちこちにお金を出して、豊かだと思っていたわが日本は、15の番付に入っていなくって、果たして何番目やらと、50の番付を見ていましたら、28番目に入っていました。すぐ前にイギリスがいて、すぐ後ろに赤道ギニアと韓国がいました。
 「確かにね」と思いました。だって、私はこんなに節約をして暮らしていますものね。でも、貧しい国のランキングもあったのですから、豊かすぎて罪悪感を感じるよりはいいかもしれません。
 この間、ロバート・ケネディ氏の娘さんのインタビューを見ていましたら、彼の信条が語られていました。「自分は恵まれている。恵まれている人たちは、恵まれていない人たちを助けなければいけない」と常々言っていたと言っていました。彼の映画を作った女性も出ていて、こんな時代だからこそ、この映画を作ったのだと言っていました。
 若い国アメリカには昔は独特の価値観があったようです。つまり、みんなが貧しくて差別もあり、その苦労を味わって人々は助け合いを学び、成功し、豊かになっていった。その過程を心の中に遺産として持っていた。それがいつの間にか、資産家とそうでない人に分かれてしまって、お互いにお互いを見ないようにしているような感じが、この頃私にも感じ取れます。
 そんなアメリカに日本は戦後助けられたのでしょう。でも、日本はその後もずっと見習っているような気がします。

2018年6月14日木曜日

色即是空

 『この世にある一切の物質的なものは、そのまま空 (くう) であるということ。「般若心経」にある語。』辞書で引くとこうなるのですが、なんとなく、やはり昔から知っていたつもりの言葉でした。
 でも、なんとなくですが、わかったような気がしたのは、何か月か前、『地方発ドキュメンタリー『クワイ河に虹をかけた男』永瀬隆』というテレビ番組を見た時です。
 私は後半半分しか見ていないのですが、元陸軍の通訳だった永瀬さんが、タイとビルマを結ぶタイメン鉄道の建設で行われた日本軍の蛮行と、敗戦時、帰国する日本兵一人一人に、飯盒一杯の米と蓋一杯の砂糖をくれたというタイ政府への感謝と贖罪の戦後処理を奥さんと二人三脚でする、その20年間を満田康弘さんという方が撮影したドキュメンタリー映画だということです。
 戦争末期のこの出来事は、映画『戦場にかける橋』で語られていますし、何度も放映されていますが、戦後生まれの私は、怖くて一度も見たことはありませんでした。
 その中で、戦後、仏教の修業をしたという永瀬さんがこの言葉について語ったのです。『人間とは価値のないもの、その行動で初めて価値が生まれてくる』というような言葉でした。そのあとの『空即是色』という言葉がこれでわかったような気になりました。
 『その空であることが体得されると、その現象としての存在がそのまま実在であるとわかるということ』という国語辞典の説明ではわかりませんよね。
 戦争というものも一種のパワーハラスメントだなあ、とこの頃の日大アメフト部の騒動を見て思いました。徒党を組んでイジメをしたのです。どんな事情があれ、やらされてしまったほうがもちろん悪いのですが、それを反省して、どう贖罪するかが大事なのでしょう。それが生きるということだったのでしょう。 
  一度は聞いたことがあっても、全く意味のわからない言葉ってたくさんありますよね。それを英語で言われるとなんとなくわかるという経験もしました。ケネス田中さんという武蔵野大学の仏教学の教授のお話でした。テレビの宗教の時間だったかな。私がメモしたもので、正確さには自信がありませんが、
 諸行無常とは「エブリシング イズ チエンジング」、昨日はヒストリー、明日はミステリー、現在はプレゼントなのだそうで、人生は、でこぼこ道、皆、苦を体験する。「リブ ディープリイ」で、自分らしく今を生きるということが大事だそうです。
 涅槃寂静とは、やがて悟りを開く、幸せになるということらしいです。

2018年6月7日木曜日

ストレッチ、ストレッチ

 テレビの体操講座を見ながら、一日の間に、ちょっとずつ、15分から30分くらいずつ、二、三回しているストレッチの話は何度もしましたが、これも二冬が過ぎて、いよいよ、三年目の野球シーズンに突入です。広島の三連覇を応援しながら、私の三年目も順調にスタートです。
 で、「続けていると、必ず体が変わってきますからね」という殺し文句はどうだったかというと、確かに変わってきました。ここまで続けて変わらなかったら、意欲を失いますよね。
 体重はカロリー制限で5キロほど減らしましたが、その後、暖かくなってきて、お腹もすき、カロリーへの配慮が少なくなってしまって、変わらなくなってしまいました。
 でも、体型に変化が出ているのです。まず、足の筋肉、触っただけで着いたとわかります。以前から着ているぴっちりしたズボンをはくと、太ももや脛のあたりが一層ぴっちりした感があります。
 ウエストは細くなりました。ゴムベルトでない、留がね式のズボンをはくと緩くなったのがわかります。テレビでやっているような、こぶしが二個入るという程ではありませんが、平手一個くらいは入ってちょうどいいゆるさです。
 上半身はなかなか、感じづらいところですが、猫背が改善して、後ろ手に回した手を組むという動作がずっと楽にできるようになりました。上から回した手と下から回した手を組んで引っ張りあうというのはまだできません。今のところ触りもしません。あと何年かかるでしょうか。
 もちろん開脚もできませんし、膝を抱えても膝に額は尽きませんが、おなかが凹んだせいで、膝が確実に近づいてきました。昨年あと10センチと思っていたのが7センチになった気がします。
 一番目につくのが顔です。すっきりしました。顔の手入れなんてほとんどしないのですが、顔を洗う時、ハッとするのです。すぐ骨に触るのです。皮下脂肪が無くなっている。体のあちこちをストレッチすると、顔の筋肉も引っ張られて、血行が良くなり、痩せるのかなと思いました。確かにあごの下の弛みにはいいと以前から思っていましたが、顔までとは思いませんでした。
 その分、年相応の目の周りのしわは増えました。紫外線除けのスドウシ眼鏡をいつもしていますから、気にはなりませんが。
 あとは、骨折をしないように必要な栄養を摂ったうえでのカロリー計算が大事のような気がします。甘いものは一日一個。


2018年5月30日水曜日

お金の若者離れ

 先日、ガソリンを入れに行ったら、リッター145円でした。私の軽は月に一回か二回の給油ですので、前回は約ひと月前になります。あの時は確か、138円くらいで、その時でも随分高くなったなあと思ったものでした。
 ガソリンに限らず、すべてが値上がりしているのです。これで最近の値上がりを嘆くのは二回目ですが、月にリッターで10円近くも値上がりしたのには驚いてしまいました。昔はこんなに上がるとニュースになったのに、今はニュースにもならない。いいんですよ、私はリッター240円台も経験していますから。
 でも、やっぱり物価は上がっているのですよね。家計費を見るとそのギリギリとした上がり方がわかります。驚いたのは、昔十枚入りだった焼きのりが、7枚入りになっていたことです。実質的な値上げです。
 先日はコンビニチェーンが何品かの値下げを発表したようでした。同時に、若者の消費離れではなくって、お金の若者離れであるという見解を出した記事もあったように記憶しています。
 設備投資が大きくなって納期が間に合わないという景気のいい記事もありましたし、人手が足らないという統計もあったように記憶していますが、本当にお金はそんなに人の手に渡っているのでしょうか。本当に消費離れなのでしょうか。
 インフレ政策でお金をたくさん発行しているから、人の手に沢山渡っているように見えますが、物価が上がっているから、今まで通りに生活していたら人の手に残らないような仕組みになっているような気がします。確かそんな統計も出ていたように記憶しています。トントンだっていう。つまり人件費が上がる、それが商品に反映されて、物価が上がるという仕組みです。
 だったら若者だって節約しないと。
 物価に連動して年金を上げるなんて言っていましたけど、そんなこと出来るわけないと思います。だって、若者の給与から吸い上げているのですから。
 確かにデフレの時代のように、若者に職が無くって、ホームレスになってしまうのも困りますが、どこかで、軌道修正してほしい気がします。何か、政治家が気前よく使えるお金だけが増えているような気がします。余分に発行した分を気前よく使っているような。

2018年5月25日金曜日

フリマのせい?

 実をいうと、ここ何か月か、私のネットショップにお客さんが来ていません。いや、来てくださってはいるようなのですが、前のように、それがお買い上げに繋がることはないようです。
 これって、やっぱり、フリーマーケットにみんなが参入したせいなのでしょうか。最初に『あれ』と思ったのは、メルカリがテレビで話題になりだした頃でした。『私と同じことを考えている』と思ったことを覚えています。つまり、家の不用品が、誰かの役に立って、かつ少しでも我が家の収入になればと思ったのです。つまり、私の副業ですし、我が家の終活です。。
 それを、大々的に、みんなが使えるものにしたのが、メルカリで、そのころ出資者を募っていました。それが、今度上場するというニュースがありましたが、今はこのフリマはメルカリだけじゃなくって、アマゾンは昔からあったようですが、楽天とかヤフーなんかもフリマのサイトを開いたようです。
 この間、テレビを見ていましたら、これらのサイトでいらないものを売って、十五年で1千万円くらい稼いだ女性が出ていました。どんなものを売るかというと、ペットボトルのキャップ、50個で500円、ワインのコルク栓、50個で500円、実際に彼女がコルク栓をアプリで申し込むと、ちょっと用事をしている間に、買いが入りました。
 驚きましたが、ちょっと私にはできそうもありません。
 私にできることは、私のショップの値段の改定くらいですね。多分、参入が多くなった分、値段が下がったのかもしれません。追々、暇を見つけてやっていこうと思います。あとは、商品を探し出すこと、まだ、不用品は我が家にもあるのではないかと思います。

2018年5月18日金曜日

白帝城

 この頃、テレビの英国ミステリーがほとんど『見たやつ』になってしまって、『起きていると食べちゃうし』、と、夜は寝床で本を読むことにしました。すぐ手近にあった岩波文庫の三国志を読み始めたのです。七巻くらいあって、先は長いです。
 これって、全編戦争の殺人の話ばっかりで、読み始めたころはミステリーのほうがまだましと思えました。とぎれとぎれに読み続けていくと、誰が誰だかわからなくなって、誰が正義で誰が極悪人だかわからなくなってきます。あるエピソードでは性格の悪い人だと思っても、次には度量の深いところが書かれていて、テレビドラマなどでは、いつも主人公の劉備も、三巻に入った今までのところではあっちを頼り、こっちに付きしているところで、いつの間にか、第二夫人まで登場してきました。
 これって、あちこちで語られていた戦国歴史絵巻をどなたかが一つにまとめたもののようです。だから、広い中国全土の地図を見ながら、歴史書を片手に読むのが正解なのだろうと思われます。
 で、「そういえば、劉備玄徳が、戦いに敗れて頼った先の城の大きな拓本をネットショップに出していたんだっけ」と思い出しました。それが「白帝城」です。ネットで見ると、幻想的な長江三峡にあって、今はダムができて、島になっていると書かれてありました。
 読書は、まだそこまで行っていませんが、いつか佳境に入ることがあったなら、ネットで中国の景色を見ながら、読んでいくと、迫力が違うだろうなと思います。
 その長江三峡だけでも感激しましたから。

2018年5月10日木曜日

小人閑居して不善をなす

 《「礼記」大学から》つまらない人間が暇でいると、ろくなことをしない。
 この言葉、昔から知っているのです。意味もよくわかりますが、これを、自分に当てはめて考えたことはありませんでした。自分が小人でないからと思っていたわけではありません。小人でないように努力しようとは思っていたのです。
 先日、つと考えるに、夫は、さんざん、不善をした、あれは、自分の好きなことを目いっぱいしようと仕事を辞めて、閑に飽かせて思いつくことを手当たり次第していたからじゃないかと思い至りました。
 『まさにこの言葉だ』と、いまだに恨みがましく言うほど、生活は、大変だったのです。
 でも、この頃、歳をとって私も暇になって、テレビの前で一日過ごしたりしていると、冷蔵庫の中が気になって仕方ありません。食べ物のことが頭を離れなくって、つまり、食べてしまうのです。
 でもです、暖かくなってきて、洋服の出し入れをするようになって、少し処分したり、リフォームしたりと、忙しく過ごしていると、おいしいもののことを忘れている自分に気が付きました。
 つまり、私が肥満から抜け出せなかったのは、私が小人で、暇を見つけては、過食という不善をなしていたのだということに気が付いたのです。
 以来、食間には、食卓の前を離れて、必ず、何かの仕事をするようにしました。そうすると、不思議と食への依存感は少なくなってきたように思えます。
 今の時期は、庭の水やり、草取り、野菜の収穫から調理、洋服の出し入れ、リフォーム、体操、買い物ウオーキング。老人にも、やるべき仕事はたくさんあります。冬が過ぎて、いい季節になりました。

2018年5月3日木曜日

お葬式の帰りに

 近所で亡くなられた方がいて、世話好きなお二人が声をかけてくれたので、「じゃ、私の車で」とお誘いしました。事故後に買った例の軽です。何せ、世間に疎い私のことですから、包むお金とか、斎場はどことか、彼らにいろいろ教えてもらわなければお葬式に行くのも、大変なのです。
 で、無事に、お葬式が終わって、外に出て車のところに来ましたら、前輪がぺちゃんこになっていました。パンクです。『どうしましょう』、『お誘いして、かえって悪いことをしてしまった』と悔いることばかり。
 男性の方は「スペアタイヤがあれば、替えられるよ」と言ってくれ、探したがない。今はスペアタイヤはないのだそうです。私のようにやらない人は、あってもどうしようもないけど。
 女性の方が、「近所に知り合いの自動車屋さんがあるから、聞いてこようか」と言ってくれて、お願いしました。
 自動車屋さんがタイヤを持って行って修理してくる間に、三人で話しながら待っていました。
 「このところ、ヒノキ花粉が大量に飛んで、せき込みが激しかったから、病人ならなおさらだったのじゃないかな」と、自分の経験から、亡くなった人の闘病を推し量ったつもりが、二人とも、「咳なんか全く出ないよ」「風邪もひかないもの」というのです。
 『ええ』ですよね。『そんな鉄人、隣に住んでいたんかい』という感じです。
 「じゃ、便秘もしないの」と、このところの我が家の悩みの種である症状も聞いてしまいました。「全く」と声をそろえて言われました。「よく食べるよ」「いっぱい食べる」という答え。それ以上言葉もありませんでした。
 実はお二人とも、家庭菜園をしていて、お料理上手なのです。男性は糠漬けを自分でつけているみたいですし、女性の方はやっぱりお漬物を自分で作っているようです。二人から前にもらったことがあったのを思い出しました。
 で、私は、彼らの元気は野菜と食事から来ていると結論付けましたが、夫は二人とも、仕事をしていながら、菜園もしている、その運動量じゃないかと言います。
 とにかく、彼らは私たちにはないものを、つまり、風邪もひかない元気と人の世話までしてしまう、頭の回転を持っているのです。見習わないわけにはいきません。
 『でも、』とも考えます。『私は、昔から切り替えがうまくいかない人だった、つまり、頭の回転が速くはなかった。これは生まれついてのものかもしれない』とも思いました。

2018年4月27日金曜日

家じゅうの健康器具をテレビの前に

 前回、トレーニング怠けたくなると書きました。そのくせ、あそこが痛い、ここが張ると、まるでスポーツ選手のように文句ばかりが出てきます。となると、当然、文句も言わずにマッサージしてくれる電動マッサージ機などを買い込んでしまうのです。
 使われていないマッサージ機、意外と多いのではないでしょうか。
 で、野球が始まったのを機会に、、野球観戦しながら体をもみほぐそうと、家じゅうのマッサージャーをテレビの前に集めました。
 まず、1、メインの背中マッサージャー、2、母のお下がりの腰マッサージャー、3、娘が懸賞で当てて、ほとんど使われていない、足裏をぼんぼんたたくやつ、4、同じく娘があてたジョーバ、5、そして電磁波でぴくぴくさせるのだけど、おなかにあてるやつではない小さな治療器。全部で五つもありました。そのほかにリクライニングのできる椅子、ヨガマット、ちょっと部屋では使えないけど、ノルディックウオーキング用のスティック、などなど、これでも少ないほうじゃないでしょうか。
 早速、昨夜、長い試合の間に、一通り使ってみました。何か調子がいいように感じます。

2018年4月20日金曜日

野球選手に学ぶこと

 昨夜、6時間に達しようというゲームを見てしまいました。延長12回で逆転勝利です。4対0から3点を返し、4対3の9回裏、2アウトから田中選手がヒットを打ち、二塁に盗塁して、菊池選手がヒットを打って同点。12回、2アウトから、阿部選手が二塁打を打ち、次の下水流選手が初球をヒットしてサヨナラ勝ちでした。
 私なんて、4対0の時に、相手のブキャナン投手がいいから、もう、負けだなと思いました。3点を返した時は満塁だったので、もしかしたら、同点になるかもしれないとわずかな希望を持ちましたが、それも潰えて、4対3で負けるなと思いました。途中で寝ようかなと思ったりして。
 9回裏、2アウトから田中選手と菊池選手がヒットを打って同点、これが3塁打だったので、これで勝てるかと思ったら、好調のはずの丸選手が不調。
 延長ではリリーフも結構打たれていたので、このまま同点でもいいやと思っていました。そして12回、2アウト、それまで不調だった阿部選手が、「絶対つなぎますから」と言って出て行ったとヒーローになった下水流選手が言っていました。『だから、絶対自分が帰そう』と思ったそうです。私なんてとっくの昔に諦めていたのに。彼らは諦めないんです。どうしてなんでしょう。仲間がいるからかなあ。
 もう何十年も前、いつも下から二番目の弱いチームの中で、負けても完投していたり、1対0で巨人に完投勝ちしたりしていた黒田投手を見ているうちに、いつの間にか広島ファンになっていました。ちなみに、1対0で巨人に完投勝ちした試合を病室で見ながら、「博樹にありがとうと言って」と言って、お母さんが亡くなったそうです。こんな話を読むと、応援したくなりますよね。メジャーに7年間行っていましたが、行く前にお父さんが亡くなり、良い家族に恵まれていたとは言え、偉業を両親に伝えられないのが残念と言っていました。
 引退会見の時は、「いい夢を見させてもらった」と、リーグ優勝をプレゼントしてくれた仲間に感謝していました。
 こういう仲間意識って、私にはあまりないんです。だからすぐに諦めてしまうんでしょうかね。これからは家族を仲間と思わないといけないかもしれません。お互いに歳をとって補い合わなければやっていけない感じです。
 それと、いわゆるファイティングスピリットというやつですね。黒田投手のお母さんは自身オリンピック選手?だったようで、大変厳しかったそうです。怠けを許さないし、甘えを許さない。お父さんは少年野球チームの監督で、負けるとグラウンドを何周も走らされたようです。
 目についたのは、打者黒田の時、阪神の藤浪投手が二球続けて、すっぽ抜けの頭部に近い球を投げ込んだ時、メジャーリーガーのように怒ったのです。普通日本人はそんなに怒らないし、ある程度寛容です。これもメジャー仕込みかと、ちょっと、興ざめして見ていたのですが、同じようにして、大瀬良投手がデッドボールを受けた時、藤浪投手と仲良しの大瀬良投手は「大丈夫だよ」という風に急いで笑って手を振ったのです。これ、『いい人』と思いますよね。
 後に黒田投手は大瀬良投手に「あの態度が、いいとか悪いとかは言わないが、グラウンドでは戦っているんだよ」という風な金言を残したそうです。
 私は太っているくらいだから、怠け者で、運動が嫌いです。その私がこの二年間、テレビとともに運動を続けているのですが、三十分の運動時間の間に何度時計を見ることか。いつも心ここにあらずなのです。
 そういう基本のトレーニングって、ゲームをするほどには楽しくないのでしょうが、野球選手は黙々としているのです。ランニング、ストレッチ、筋トレ、この間ゲームに負けた後にもかかわらず、ジョンソン投手が鉄アレーで、筋トレをしている写真がありました。野手はほとんど、ゲームの後に打ち込みをして帰るのだそうです。そういえば、王選手の素振りの話も有名です。皆さん怠けないのです。
 二年たって、なんとなくわかるのですが、少しでも筋肉がついてきて、そのせいで体と頭が連動して細かく動けるようになった気がします。そうすると、心に余裕ができる、周りに目配りができる。今の瞬間に集中していても、この感覚があると、菊池選手のように、飛んでくる球を分析し、くらいついてファインプレーができるのではないかと、勝手に素人分析しているのです。だから、私も怠けずに頑張る。ろうそくの火のような微かなファイティングスピリットです。
 あとは謙虚さです。皆さん,周りに超一流がたくさんいる、今日うまくいっても、明日はわからない。天狗になってはいられないのです。謙虚だから練習するという公式も成り立つような気がします。

2018年4月13日金曜日

本は人生

 先日来たお客さんも言っていましたが、「荷物を整理してくれ」と、娘さんに言われるそうです。「私も娘にそう言われたので、ネットショップを始めたんです。」と言いましたが、その方は、私より若く、まだ現役で仕事をしているので、私の例はあてはまりません。
 うちの場合は、モノにおしつぶされて生活していて、どうしても一部屋空けなくてはならなくなった時、夫が古本屋さんにトラック一台半の本を売りました。その時、清々もしましたが、ちょっと寂しかったのです。
 考えてみれば、本って生きてきた人生そのものなのです。あの時、この本が読みたくって買ったとか、読まなくっても持っていたかったとか。だれだれさんにいただいたとか。
 ま、そういうわけで、一度にどっとなくすのではなく、少しずつ少しずつ、欲しい人に買っていただいてお別れできるこの方法は良い方法だと思います。

2018年4月6日金曜日

トラフィック

 以前、ロシアからの便りのことを何回か書きました。最初は大量のペイジビューが記録されていて、驚いて、トラフィックとは何ぞやと調べていたころ、いくら調べても結局理解できないまま、それでもトラフィックがあるとお得みたいなことも書かれていたような気がします。     
 その後も年に何回か閲覧者の数が跳ね上がり、どこから来ているかを調べると、ほとんどがロシアでした。バルト三国やウクライナのこともありましたが、ダントツにロシアでした。
 で、今年の正月、大量のトラフィックがあった後に、アメリカでフェイクニュースが流れて、グーグルが謝罪して修理したようです。その後ロシアからの便りはピタリと来なくなりました。
 それと同時に、私のネットショップを訪れるお客さんの数も激減しました。
 これって、我が家にめぼしいものがなくなったからなのか、物価高で買い控えが起こっているのか、それとも、ロシアからのトラフィックがなくなったせいなのか、流動し、めぐり続けている世の中のことなので、よくわかりません。
 この頃、私のわからないことというのが、世の中にはたくさんあるのだということに気が付きました。考えてもしょうがないことです。堂々と大統領選の不正をさらして当選した大統領の気持ちもわかりませんが、それでも支持する人がいるのも不思議。ロシアから移住したい人のドキュメンタリーも時々見かけます。この間、イギリスで元スパイの殺害未遂も起こって、英国ミステリーを地で行く、まさにパワハラですね。
 とにかく、ロシアからのトラフィックが来なくなったことは、不正が正されたこととして、歓迎しようと思います。

2018年3月30日金曜日

確実なものはない

 日本列島で、次々に桜が開花して満開前線が北上中です。この満開前線もちょっとした気温や湿度や風向きによって微妙に変わっていくのです。いろんな要素が絡んで、天気が時々刻々と変わっていくのは、天気予報でもわかります。昨日、晴れと言われていたので、身内に晴れだよと伝えて、朝の天気予報を見ると雨に変わっているなんて言う経験は何度もありました。その要素がどこにどう絡んでいくかなんて天気予報士さんでも予測不可能なんでしょうね。地形もあるでしょうし、太陽からの熱もあるでしょうし、落ちた氷塊の流れる先によっても温度が微妙に変わり、風が起こり、PМ2・5の流れる先が変わるともやがかかって太陽が遮られと、私たちが生きている間、一瞬たりとも同じときはないのでしょう。
 こういう予測不能なことって体の中にもあるんだなってことを、この頃発見しました。ちょっと長く歩くと腰痛が起きると、この間書きましたが、その腰痛、翌日ではなく、翌々日に起こるのです。どこでどう発生しているのかわかりませんが、確か、子供のころの運動の後の筋肉痛も翌々日だったような気がします。
 それと、体の中の筋肉もあちこちにつながっているのですよね。この間ツボの本を見ましたが、目の治療には手から足まで押さないといけないのです。確かに、首を回すと、腰が痛くなることもありますから、つながっていて、筋肉の発達具合とかによっても予測不能なんでしょうね。
 あとは便秘、いくら野菜を食べても、ヨーグルトを食べても、頑として出ないくせに、夢中でコンピューターをしていて、忙しい時にトイレに行けと命令が来るのです。どこでどうつながっているのでしょう。腸内細菌さんのお仕事は全く予測不能です。
 これが経済となったら、全く予測不能です。黒田総裁はある程度計算して予測できているのでしょうね。
 社会も、こんなに世の中とつながりを持たないで生きているつもりの私でも、夫が動けば、それがどこかでつながっていて、いつも何かが起こるのです。
 若いころ、生意気に、世の中に確実なものはないとうそぶいたことがありましたが、あの時はそれが、こういうことだったんだとは思いもしませんでした。ある程度は自分の思い通りに行くもんだと思っていたんですが、そんなことはありませんでした。よっぽど自分をしっかりと持っていないと予測不能なことに直面して慌てふためいている間に人生が終わってしまう感じです。
 これからはしっかりしていないと。

2018年3月23日金曜日

パワハラ

 この言葉が話題になってから、どんどん事例が出てきました。
 職場の事例はそれまでにも何度もありましたが、こう派手になったのは最初はお相撲さんの話だったような気がします。それから、伊調馨選手の話、そして、今は政治家の話。
 パワハラを受けているのはつらいのですが、こう明るみに出て、反対に責められるようになると、今度はいじめた側がつらいでしょうね。栄監督が神経衰弱になるのは当たり前だろうと思います。
 いじめているときは、すべてが味方のような気がして、いわゆるかさにかかって、言いたい放題言っていて、自分がやりたい放題をしているなんて思いもしないんですよね。反抗されて初めてわかるんです。
 母親も時々そんなことがあります。私も随分自分勝手なことを娘たちに押し付けていたなと今になって反省します。
 これにお金や権力が絡むともっと深刻になるのです。
 お金が絡んだ1例としては、先日テレビで特集していたアメリカの国民的作曲家フォスターを見つけました。37歳で1864年に亡くなったそうですが、楽譜を安く買いたたかれ、版権も取られて、極貧のうちに亡くなったそうです。亡くなってから有名になったのだそうです。版権を安く買い取った人は大金持ちになったでしょうね。
 権力が絡んだのが、今の政治の混乱や前川さんへのパワハラです。前川さんの義弟に当たられる中曽根議員が、長期政権になると、何でもできるような気がして抑えがきかなくなる、腐敗は免れないといったような趣旨の発言をして、阿部さんとその取り巻きに一矢を報いていましたが、本当に権力をひけらかすパワハラが随分と出てきました。阿部さんにおもねる人しか自民党の公認を得られないし、そういう人が当選して阿部さんに忠誠をひけらかすのです。誰が悪いとも言えませんが、自然の流れでそうなっていくのでしょうね。だから、なおさら自省が必要になってくるのでしょう。
 これだけ誰の目にも明らかになっているのですから、悪いということに気が付いたら、栄監督のように精神耗弱になる必要はありませんが、みんなのために認めて改めてほしいと思います。
 世の中は、多かれ少なかれパワーバランスで成り立っているのでしょうが、過ぎてみればどちらに立っても辛いところです。

2018年3月16日金曜日

私にわかる経済

 今、アメリカがインフレ傾向になっているとニュースでやっていました。やっぱりと思いました。だって、あれだけ株高になっていて物価がそのままなはずないですよね。いくら物の豊かなアメリカでも。
 日本でも、株が上昇し、景気が良くなった、総生産2%の伸びが目標だと騒いでいますが、全く実感はありません。
 私たち老人は東日本大震災の前のデフレの時代を知っていますから、あの時代が懐かしくなってしまいます。あの時代、モノがすべて安かったのです。円高でしたから、輸出は減って輸入が多かったはずです。だからガソリンや灯油が安かったのです。輸出できないわけですから、国内にモノが滞留していてモノ余り状態だったはずです。私たち老人は豊かな感じがして、なんでもできそうな気がしました。これがデフレというものでした。なぜあれではいけなかったのでしょう。
 確かに就職難でした。人手が足りないと言われている今とは違いました。でも、これって、国の政策で変えられる可能性もあったような気がします。
 第二次阿部政権になって、経済が回復したと言いつつ、韓国にもお金を払い、あちこちの国にも多額の支援をし、アメリカから高価な戦争道具を買い入れています。どこにそんなお金があるのよと思ってしまいます。
 確かに、デベロッパーたちが暗躍し、あちこちで開発が行われ、新築住宅が次々に売れていきます。技術革新もあって、新築住宅は性能もよく、工期も短く、その分インフレの時代でも安いのでしょう。
 そういうものもあるのですが、普段の生活はとみると、お肉も野菜も、缶詰でさえ、みんな昔の倍近くになっています。国産のお肉は買えないから、どうしても外国産になりがちです。これで国内の生産者に利益があるのでしょうか。輸送のガソリンもデフレ時代の倍近くです。
 私にわかる経済は肌身に感じるこの程度ですが、これって、どう修正されるのでしょう。うまくソフトランディングできるのでしょうか。早く修正してほしいですね。でないと貧富の格差がますます広がってしまうような気がします。

2018年3月9日金曜日

英国ミステリー噂話、コナンドイルの事件簿再考

 前に見た時、感激して、イアン・リチャードソンのウキペディアを読んで書いたような気がします。
 あれから二度ほど再放送があって、私は三度目の再放送に何とか時間を合わせることができました。
 前回、『シャーロックホームズで泣いたのはこれだけ』と書きましたが、なぜ泣けたのかよくわかりました。
 それは最終回のところです。
 コナンドイルのお父さんは精神を患って施設に入っていました。預かっている弟を連れて、久しぶりにエジンバラにやってきたドイルは、ベル先生の事件の手助けをするとともに、お父さんを見舞いに行くのです。お父さんは、施設から出してほしいというのですが、もう家族では支えられない状態になっていたのです。で、弟には会わせないで、帰ろうとするドイルにベル先生が愛情をこめて言うのです。
 『もうここのことは忘れなさい、今だけに集中して生きなさい』
『医学は手放してはいけない』。これは、孤独なベル先生が自分自身に言っているようでもありました。こういう表現のできるイアン・リチャードソンって、やっぱり名優だったのです。 
 それと、私は、これ、私に言われたような気がしたのです。
 対人恐怖症の話は何度も書きましたが、私は、あまり楽しいことを思い出さないのです。何かのはずみで思い出すことは、いやなことばかり、時々、声をあげていて、我に返ると、恥ずかしい思いもします。二つ前に書きましたが、楽しかるべき学生生活もそうでした。後悔ばかりです。
 この言葉いいですよね。

2018年3月1日木曜日

ダイエットの成果

 毎日やっていると、必ず、体が変わってきますからと言われ続けて、腰が痛くなるほど一生懸命運動していたのに、そのころ、食欲の秋でもあったせいか、体重は一向に減らずに、75キロになってしまいました。手術をした後は62キロまで減っていたんですよ。
 それで、11月から、『やはりカロリーを計算しないとダメ』と思い直して、食べ順ダイエットを徹底して、カロリーを減らしました。カロリーの少ないものやおかずを先に食べると、最後の糖質を食べるころにはお腹がいっぱいになるのです。だから糖質は少しで済みます。
 それで、順調に月に1キロくらいずつ減っていっていたのです。それが、『毎日運動』を続けて二年目の冬が過ぎようとしていた2月の体重が減りませんでした。最悪です。いよいよ、70キロを割れるかというとき、この機会に古くて大きくなった服を一つ捨てようと思っていたときでした。なぜでしょう。
 原因はいろいろ思い当たります。
 その一、糖質が足りないとなんだか物忘れがひどくなったような気がして、お腹もすくし、補おうとしてこの頃間食に甘いものを食べてしまうようになりました。反省。
 その二、きんぴらやヨーグルトでおなかの調子がよくなってくると、気のせいかお腹がすくのです。ちゃんと出ているのだから、食べてもいいかなと思ってしまうのです。反省。
 とにかく、甘いものは買わないこと、でんぷん質はおかずにも入っているので、主食は毎食160キロカロリーくらいにしていましたが、これからは240キロカロリーは食べることにします。とにかく甘いものの入り込む隙をなくして、嫌いにはなれないかもしれませんが、お付き合い程度に食べることにします。
 お腹がすいたら、きんぴらを食べます。
 ちょっとどころか大変ショックでしたが、さあ、気を取り直して再出発です。

2018年2月23日金曜日

天は人の上に人を作らず

 有名な福沢諭吉先生の学問のすゝめです。その少し後に、『賢人と愚人の差は学ぶと学ばざるとにある』と続くらしいです。
 でもと思いました。
 私、学んだんですよ。頭がいいの優秀だのとおだてられて、オリンピック並みにみんなと競争しました。だって、団塊の世代ですから、田舎の中学だって、月に二度くらい県内一斉の学力テストがあって、返ってくる点数で、親もろとも一喜一憂して、小さな村だったからよけいです。親が喜ぶのが私の喜びでもありました。
 高校は、安全圏の女子校でしたから、学内での成績は良くても、対外的な大学受験には向きません。一年浪人して東京の国立大学に入りました。何のことはない、ミーハーで東京というところに行きたかったのです。
 大学には入りましたが、競争のモチベーションを学問に切り替えられなくって、中退寸前でした。親の期待だけが卒業の原動力だったと思います。
 『賢人と愚人の差は学ぶと学ばざるとにある』なんて嘘です。私は親のお金をたくさん使って、夢中で学びましたけれども、愚人です。この歳になっても、何をしたいか、何が出来るのかわからない人間です。
 『賢人と愚人の差は考えると流されるとにある』と言いたい気持ちです。追い立てられるように勉強して競争して,自分の人生等考えもせず、ただ流されて、ここにたどり着いたという感じです。
 ゆとり教育が国際競争に遅れを取るとの批判に遭い、修正されましたが、ゆとり教育が必要な子供もいるのではないかと思います。教育は一斉に競争、ではなく、一人一人に合わせて欲しかったな,学問だけでなく、人生で何がしたいか、どんな未来が可能なのかを考えさせて欲しかったなと今は思います。
 親の責任でもあったのでしょうが、私の母は運動抜群で競争大好き人間でしたし、生きるのに必死だった私も子供達に何もしませんでした。親にもゆとりがなかったのです。
  今、歳をとって,振り返って思うのです。
 でも、人生百年時代ですから、これからだって、遅くないのですよね。時間はいっぱいある。毎日、自問自答をしながら生きればいいのですよね。もう人のことなんか気にせずに、オリンピック選手のように自分に集中して、そしていつか賢人になれるように。
 そういえば、こんな言葉も有りましたね。『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』 「学んでも考えなければ、[ものごとは]はっきりしない。 考えても学ばなければ、[独断におちいって]危険である」 孔子 『論語』(金谷治訳注/岩波文庫)より 幸せのヒント 「学ぶこと/考えること」。
 こんな言葉もあったのを知っていたのに、私の身にはつきませんでした。
 これからですね、これから。幸い今はゆとりの時間がたくさんあるんです。

2018年2月16日金曜日

イヌリンその後

 JAの販売所はさすがです。キクイモもありました。で、ごぼう、人参、キクイモ、長ネギ等も買って、リュックにつめてしょって帰って来ました。そこは往復一時間くらいなので、ウオーキングコースなのです。
 料理はキンピラまたきんぴらです。まずは定番のごぼうと人参とキクイモのキンピラ、次はキクイモにニンニクを入れたキンピラ、次に、だいこんと人参とキクイモとニンニクを入れたキンピラ。
 これらを大量に作ったので、ほとんど一週間毎日食べ続けていました。そうしたら、便秘だったおなかが、おかしくなって、毎日のようにコロコロの便が少しずつ出るようになりました。
 乳酸菌のサプリメントも飲んでいる夫は、コロコロの便の後に、ある日突然に大量の便が出たと言っていました。
 私は一週間コロコロのままでしたが、おなかの方はだいぶ落ち着いて来ました。
 ここで止めてしまっては元の木阿弥です。明日は春一番がふきそうなので、外出は控えますが、明後日、またごぼうとキクイモのキンピラの材料を買いに行って来ます。
 果たして便秘の改善につながるでしょうか。もちろん、4ネバ(納豆、山芋、メカブと、あればオクラ)も、自家製ヨーグルトも断続的にですが、やっているのです。
 この便秘、改善できなければぼけてしまいそうと、運動と同じくらい悲壮な覚悟を持ってやろうと思っています。
 そうそう、その後、林先生の番組で水溶性の食物繊維の話をしていましたが、昆布に入っているそうなので、今度買物に行ったときに忘れずに買ってこようと思います。

2018年2月8日木曜日

太らない食べ物

 私が究極に欲しいものはこれだと思います。
 だって、ちょっと余分に食べると、翌朝、体重が確実に増えていて、それまでの努力が空しくなります。さらに、心を引き締めて我慢の生活をすると、すぐに便秘が襲ってきて、三日に一度、二日に一度という日が続きます。
 もちろん、運動は毎日一生懸命続けているのですよ。
 そんなある日、菊芋を食べている地方の人たちを取材したテレビを横目て見ていましたら、たぶん、たけしさんの番組だったと思います。その人たちは菊芋を大量に、食べているのです。それでも太らない。
 私も買って来て食べたことがありますが、そんなにおいしいものでもありません。あの時はサラダにして食べたか、それともきんぴらにしたか、忘れてしまうほど以前です。テレビでは天ぷらにして、シャキシャキしておいしいと言っていました。
 菊芋にはイヌリンという物質があって、それは水溶性の食物繊維で、糖を包み込んで、小腸から糖が吸収されて血液に流れ込むのを妨げるのだそうです。
 そこでハタと思いました。『糖が全く吸収されなかったら、それはそれで問題じゃないの』と。でも、一部は吸収されるようですし、吸収されなかったものは大腸まで行って、善玉菌の餌になるのだそうです。またハタと思いました、『全部の糖がカバーされちゃうわけでもないだろう、外れちゃうものがいっぱいあるから太っちゃうのだろう』と。
 で、そのイヌリンというのはどんな野菜に入っているのか、番組で十種類くらい調べたということですが、ナスやトマト、ピーマンなどのナス科の野菜には入っていないようでした。菊芋のほかにはにんにく、ゴボウ、玉ねぎ、カボチャなどの根菜類に入っているらしい。そういえば、誰かに、根菜類がいいと言われたことがあったのを思い出しました。でも、今の料理って、サラダといえば赤いトマトや青い葉物が目立ちます。根菜類は地味ですから。
 というわけで、野菜の高騰が続く中、比較的値段の変わらない根菜類を買ってきまして、玉ねぎたっぷりのカボチャのサラダを作りました。その前には、インフルエンザ予防のためのビタミンDが取れるというレバーとありあわせの野菜で、カレーを作りました。その時も、にんにくとカボチャと玉ねぎを入れて、家族に顰蹙を買ったのですが、これがいいんですね。
 今日は買い物に行く日なので、ゴボウを買って来ようと思います。菊芋は昔は農協の販売所で売っていたのですが、それはまた今度。お財布と相談しながら、ネットで料理法なども見ながら、やってみようと思います。

2018年2月2日金曜日

残っていない遺産

 ピラミッドや万里の長城、ヨーロッパの繁栄した年の建築のような立派な遺産を見ていると、『ああ、これは栄華の跡、これで苦しんだ人もいるはずだ』と、この頃思うようになったのは、やっぱり歳のせいでしょうか。
  昔、若い頃、古い建築が専門だった夫が、誰かの話として、『大きな建築は搾取の跡だ』と言うことを聞いて、『なるほど』とは思ったのですが、その頃あまり切実に世の中のことを考えていなかったので、知識としてしか考えていませんでした。夫もそうだったと思います。
 でも、それこそお金の苦労も心の苦労もいっぱいして、もう人生も先が見えて来たと思える今になると、そして、ビットコインや実業家、政治家として成功した人たち、飴と鞭を使い分けるトランプさんのような人たちを見ていると、『本当にそうだな』と思えてくるのです。
 インフラ整備は本当に有り難いです。貧しい私達の生活を豊かにしてくれました。でも、恐怖の産物の大きなお城や、立派なお寺は必要だったでしょうか。やっぱり、今は残っていない、武田信玄のつつじが崎の館は,信玄の治水工事とともに、遺産として語り継がれるべきだと思います。
 立派な世界遺産がいっぱい指定されていますが、きっと世の中にはそういう見えない遺産もいっぱいあったはずです。見えない遺産,弱者の為の遺産も登録してほしいものだと思います。

2018年1月25日木曜日

人生100年計画

 小泉進次郎議員が、これからは『人生100年』の政策を考えるべきだとおっしゃっているそうですが、確かに未来を見据えてリードしていく政治家には考えていただきたい政策ですし、政治家としての資質のある方だなと思いました。
 私も『百歳まで生きるとしたら』なんてブログを書いていますが、30年後の自分の百歳のあり様なんて想像もできないのです。ただ、何か社会に参加して少しでも収入のある生き方をしていないと、精神的にも不安このうえなくって、歳に関係なく、人に迷惑をかけることもない、ネットのフリーマーケットで古本屋をしているのです。
 これを始めて本当に良かったと思っています。幸い家には本がそれこそ売るほどあって、いわゆる仕入れをする必要がありませんでした。かつ、私も主婦ですから、それなりに忙しく、縛られる仕事はできないし、たとえ、ガソリン代くらいにしかならなくっても、ガソリン代だけでも稼げるのはありがたいことです。
 いつか、そういうテレビの特集を見ました。退職後の長い老後を見据えて、技術を身に着けようとする人々の話でした。でも、私もトライしたことはありますが、老人に仕事はないのです。自分で体力に自信がないと感じることもあります。認知症ではないにしても、出てこない言葉も多くなりますから、それも恐怖です。
 だから、終活を急いでも仕方ないとは思いますが、6年前から、家の古本を片づけながら、ガソリン代を稼いで来られて、本当に良かったと思います。もちろん、もっと売れるものをと考えて、グリーティングカードなどのいわゆる商品をを作ったこともありましたが、もちろんダメでした。よそのグリーティングカードはもっとずっと魅力的でした。
 で、家にある夫の古道具を写真に撮って載せたら、二個ほどお買い上げがありました。やっぱり、フリマは終活に適しているのですね。
 夫の会社の整理、モノの整理、衣食住、体力維持、これからも、まだ、やること、しなければならないことはたくさんあるので、すべきことを選びながら、一つ一つ片づけていかなければならないと思います。粛々と、これが私の、あと2,3年間の仕事の予定です。この歳になると、昔のようにがむしゃらに短時間でという訳にはいきません。政治家がよく使う『粛々と』という言葉を体感しています。

2018年1月18日木曜日

「スウェーデン式死の片付け」 母の著作が世界中でブームに

 これは息子さんが書いた記事のようです。
お母さんが一人になり、身の回りの整理を自分でしていて、今やほとんど何もない状態で小さなアパートに引っ越して、すっきりと暮らしているというお話です。
 これが、「スウェーデン式死の片付け」というものらしい。それを知人に話したら、本にしてみないかと言われ、お母さんが一年かけて書いたその本は世界的ベストセラーになったのだそうです。
 たった一つ持っていた高価なブレスレットもオークションで売ってしまったそうです。それは後々五人兄弟でどうやって分けるかという騒動にならないようにという心配りのようです。
 日本で言うところの終活ですよね。
 今、私も一生懸命やっています。
 『でも』と、いつものように思います。スウェーデンは社会保障がしっかりしているのですよね。ちゃんと働いていれば、子供たちも自分の老後もそんなに心配いらないのではないでしょうか。
 その点、日本は違います。ものが値上がりしていても、年金は目減りをします。それはそれを支える若い人たちに不安があるからです。収入が少ないために結婚できない若者がたくさんいるという話も何度か読みました。かつ、老人一人ではアパートも借りられないという話も聞きます。
 要は日本は貧しい国と言うことでしょうか。
 だから、私の終活は少しでもお金が入るように、捨てるのではなく、ネットショップで売っています。服はリフォーム。彼女もオークションで売ったと書いてありましたが、ほとんどのものは処分したと書いてありました。
 まあ、終活に変わりありませんが、急いでも仕方ありません。粛々と一つ一つ進めて行くしかありません。

2018年1月12日金曜日

フェイクニュース

 一月二日の私のブログの統計のところに、ロシアからの大量のトラフィックが記録されていました。
 三日には北がミサイルの準備を始めたようだとアメリカのメディアが報道したようです。
 四日にはそれを韓国政府が否定しました。  
 アメリカはフェイクニュースをつかまされたのでしょうか。
 誰に? 私のブログでは、トラフィックはロシアから出ているように記録されていますが、本当にロシアなのでしょうか。
 同じ時期、インテルの何かの機能が脆弱でグーグル等が修理を始めたというニュースもありました。
 もちろんロシアからという疑惑は拭えませんが、誰かが、ロシアを経由してやっているという可能性もあるように思えます。
 アメリカのメディアは簡単に騙されたのでしょうか。前回の大統領選の時のように。
 世界の人々を一瞬にして殺してしまって、何の得があるのでしょう。人は人の為に働いているのです。みんなの為に、そしてあなたの為に働いているのです。私のようなわがままな人間でも、歳をとればわかります。

2018年1月4日木曜日

小脳

 長く歩くと腰が痛くなるせいもあって、運動はウオーキングよりも室内のストレッチになりがちだったこの頃、たまにウオーキングに行くと、頭がふらふらして、歩き方がぎごちないと気付きました。
 昔、今は亡き父の歩き方が、ふらふらしていると母が心配してお医者さんに診てもらったことがありました。その時、小脳が老化で退化すると運動神経が悪くなるといわれて、なすすべもないと言われたのと同じだと思ったことを思い出しました。
 私の小脳も老化で退化し始めたのだろうか。それとも他に原因があるのだろうか。足の筋肉は以前よりずっとついたのです。後で腰が痛くなること以外、足はすごく軽やかなのです。が、少し歩くと、頭がふらっとして、足が地につかない感覚が出てきます。
 小脳ですかね。老化現象でしょうか、なすすべもない。
 この間読んだウェブ記事に、『欧米には寝たきり老人がいない』という本の紹介がありました。要は、余計な治療をしないのだそうです。胃瘻とか延命治療をしないのだそうです。
 それと、最近、野村沙知代さんが85歳で亡くなりましたが、心不全で意識を失ってそのまま亡くなったそうです。少し認知症が出てきたあたりで、理想的な死に方だったと思います。寝たきりにもならず、施設にも行かず。
 父の時は認知症だったのですが、私は、まだ考えることができます。。沙知代さんのような理想的な死に方をするまでは、元気で寝たきりにならないように過ごさなければなりません。
 そういうわけで、週に一回くらいは、夫とともにウオーキングをすることにしました。歩きを鍛えることによって、小脳にも働きかけができるのではないかと考えたのです。
 結果は? もしかしたら、便秘の改善にもつながるかもしれません。これも小脳でしたよね。