ゴーンさんが逃げて行った頃はそんなに貧しい国ではなかったような感じがしていましたが、実際は大変なんですね。
またテレビ勉強の自学ノートですが、あそこには隣国シリアから難民が押し寄せているのだそうです。
地図で見ると、シリアは広大ですが、土色をした台地が多く、それに引き換えると、地中海沿いのレバノンは緑が多そうです。小国ですが、港も多く豊かになる素地はあったのでしょう。
その難民たちは、そこで家賃を払いながら、難民に割り当てられた仕事をし、いつかシリアに帰れる日を夢見ながら暮らしていたのです。ところがコロナ過で仕事がなくなり、家賃も払えない状況になってきました。
コロナ過で仕事がなくなったのはレバノン人も同じで、そうなると今まで寛大に接してきたシリア難民への排斥運動も起きてきます。
番組では、シリア難民の中で広まっていく臓器売買をおっています。ある男性は母親を医者に見せるために臓器を売って、その後遺症が回復しなくなってしまいます。それでも母親を医者に見せられてよかったといいます。たった二人で難民として生きていたらそう思うかもしれないと思いました。耕す畑もないのですから。
一家の大黒柱だった十代前半の兄が誘拐され、やがて死体がゴミ捨て場で発見されます。臓器を切り取られて。残された妹たちと母親は悲しみの中にも働いて生きていかなければなりません。
レバノン人の男性は窃盗の罪で逮捕されましたが、盗んだのはほんの少しの食料でした。子供たちに食べさせるためでした。まるでジャンバルジャンです。子供たちはどうなるのでしょう。
ある男性は家族を養えない自責の念で自殺してしまいました。
ゴーンさんとは別の種類の人たちです。
どうしてアサド大統領はいつまでもこんなことをしているのでしょう。プーチンさんが助けれくれているのなら、領土を分割して、アイエスでは困るけれども、いくつかの民兵組織に自治をさせたらいいのに。住んでいるところを取り上げられたら、みんな困るのです。そして、そこにコロナですから。