例年にない暑さに、我が家の断熱の方法をいろいろ考えてしまいました。何せ、例年は年に一、二度しか使わない我が家の冷房機が、フル活動しているのです。
考えるに、西に45度傾いているので、西日が当たります。そうすると、夜、外気温が下がっても、家の中は暑いままです。反対に午前中は外気温より2,3度低いのです。
ここ数年は、農業用の黒い日よけをカーテン状にして下げていて、それで夜、結構涼しいなと思っていたのです。
ところが今年は、全く効き目がありません。天井の熱気が抜けないせいだと思いますが、それはちょっと私の手には負えません。
数年前屋根のペンキ塗りをしたことがありまして、その時はいつもより涼しいと感じたこともありましたが、この暑さに今は屋根はできません。
それで、あの時のペンキがまだ残っていたことを思い出しました。築40年で、暑さ対策の掃き出しのガラス戸が多い我が家には、全く使われていない大きな木の雨戸がありまして、一、二枚は寒さ除けに閉めてあります。あれにペンキを塗って、壁代わりにしてみたらどうだろうと思い、全部で六枚、居間の三枚は裏表、塗ってみました。ガラス戸と交互に閉めておくと暗くはなりましたが、黒い日よけ程度には効いているかなと思います。寝室の一枚は裏に発泡スチロールを貼って、ちょっと厚めにしてみようかなと思っています。
こんなことをしていると、私には、アカデミックなことよりも、こんな手仕事が向いていたんだと思いました。アカデミックって、あこがれでしたが、江戸時代に大工統領がいたという我が家の家系から、今更ながら、私は、クラフトマンになるべきだったと思いました。
就職しても、仕事場で周りの気持ちを忖度してしまうと、居辛くなって長続きしない事が多かったのです。モノを作る職人になれば、仕事に集中すれば、周りが気にならなくなるかもしれません。
それでも経済の不安はついてくるとは思いますが。
女性が仕事を辞めると一兆円超の損失になると試算されるとテレビのニュースでやっていました。でも、今になって、適性や社会進出をうたわれても、70歳にならんとする私の時代には、女性は働くことを想定して生きてこなかった人も多いはずです。適正なんて考えもしませんでした。当時の流行に従って大学の英文科を出たのです。入ってしまってから適性がないとわかり、四苦八苦だった経験もあります。
今になって、クラフトマンに目覚めた私は、手作りハウスのキッドがあれば、家だって手作りできそうな気がしていますが、もちろん無理な話です。