一生懸命する五つの柱のはなし、工藤夕貴さんの場合
『厚切りジェイソンさん一生懸命する五つの柱』というタイトルで、以前に、ピン芸人、投資家、IT会社役員、IT技術者、後は何だったか、アメリカにマンションを所有していて貸しているという話もあったと思いますし、よき家庭人のようでもありました。それで、「そのどれがジェイソンさんの仕事?」と聞かれて、「これらすべてが自分だ」と答えたのです。
あまりのみごとな収益性に、私は自分の『一生懸命する五つの柱』のはなしはできませんでしたが、今回、同じように何本もの柱をもって生きているという工藤夕貴さんの話を『徹子の部屋』で見てまたまた大感心してしまいました。
五十代になったということでしたが、お父さんの井沢八郎さんが私たちより少し上の世代でしょうか。昔、アイドルとして活躍していた時代の愛くるしい姿はよく覚えていました。
その彼女がアメリカに行って、ハリウッドで俳優になったという話は聞いていました。ここまで日本でキャリアを積んでいたのにどうしてと思っていましたが、経歴を見ると日本でもアメリカでもたくさん主演賞をとっていたようです。派手ではないけれど、着実に実力をつけていたのでしょう。
その彼女が三十代で日本に帰ってきて、またキャリアを積み上げていくのですが、その過程で何本もの柱を建てて生きているさまが語られていました。
まず、お父さんの井沢八郎さんの『ああ、上野駅』を歌い次ぐという形で演歌歌手になり、俳優業も続け、富士宮で、無肥料無農薬の農場を持ち、再婚もし、近くにカフェを開き、後は何をしているのでしょう。すべて自分、自分のやりたいことを一生懸命しているという様子でした。
私も負けずに自分の生きる柱を数えてみましたが、やっぱり五本ぐらいはあります。最近は野菜も育てて、リフォームDIYもして、忙しいですが、やはりあまり収益性はないので大きな声で自慢できるほどのものではありません。でも、きっと私のように収益性の無い、大きな声で自慢できるほどのものでもない、『一生懸命する五つの柱』をもって生きている人は多いのではないでしょうか。