今になって分かる事
生きてゆく、生活って面倒なものだと思います。風呂に入らなければ臭くなるし、食べなければ生きられない。食べるのはお腹が空くから自然に無意識のうちにでもできてしまうし、衣類も暑さ寒さに追い立てられて、いつの間にか準備をして着替えています。
昔、姑に聞いた『衣食住』です。住は何とか長期計画で建てて、DIYをしながら持ちこたえますが、私はお掃除が苦手でした。お風呂もお掃除のようなものです。あまり得意な人はいないと思いますが。
姑でさえ、大掃除は暮れに一回、大がかりにやって、後は朝、掃除機をかける程度でした。実家に至っては共働きでしたから、大掃除は暮れの31日、ほおかぶりで作業服姿の父を先頭にして、笹竹を使ったすす払いから始めました。古い家の話です。このお掃除は学校でもやらされました。朝の掃除、帰りの掃除、学期ごとの大掃除。お掃除は時間と時期でするものと、洗脳されていたような気がします。
でも今、夫も亡くなり、暇もでき、こまめに運動をしていると、結構埃が気になります。人がそんなにいないのだから、綿埃なんかできなくってもいいと思うのですが、一週間するともう大きくなっているのです。そこで掃除機。
あとはDIYでカーテンを取り換えたりすると、サッシの窓枠に積年の土埃が溜まり、積年の垢は拭いても落ちません。この際と思って、窓ガラスを拭くと、雑巾が真っ黒になりました。
今、まさに暮れの12月です。掃除の苦手な私は例年、暮れの大掃除はしませんが、さすがに緊張はしているのです。それで、気が付いたところはすかさず掃除しているのです。
そしてこれでいいのだと確信しました。
気の付いたところはすぐ掃除する。気が付いた事はすぐに実行する。例えば、海苔の乾燥剤がたくさん余っていたっけ、あれは捨てるか、そうだ、衣装ダンスに入れて乾燥剤として使おうと夜思ったら、朝を待たずに入れて回る。それで、余った乾燥剤はすっきり片付きます。DIYでカーテンを取り換えた時も、カーテンの洗濯、窓枠掃除、窓拭き、網戸拭きと一か所ごとですが、まとめてやりました。外の窓掃除は一気にまとめて暖かい日にやりますが、これで内側だけはオーケー。
で、何に気が付いたかというと、掃除は時間と時期に左右されずに、気が付いた時、不快に思った時にやればいい、これも、お腹が空いたときに食べるのと、暑さ寒さで服を脱ぎ着するのと同じなのだと今更ながら気付いたのです。