2020年8月18日火曜日

 英国ミステリー噂話、高慢と偏見


 暑くて眠れない夏の夜に、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』全六回のテレビシリーズを真夜中まで一気に見て、久しぶりにお腹がすいて夜食を食べてしまいました。

 1995年のとても評価の高いものだったそうです。なぜわかるかというと、そのあとネットで調べたのです。

 ダーシー役のコリン・ファースが一躍有名になり、その後、多くの主演男優賞を受賞する若いころの作品のようです。と言っても撮影時は35歳ころで、とても若いエリザベス役の設定のジェニファー・イーリーも30歳くらいですから、二人とも脂の乗り切った時期の作品だったのだということが、その完成度の高さからわかります。

 圧巻はあまりお利巧とは言えない、お父さんも持て余し気味のお母さん役、アリソン・ステッドマンさんと下の三人の妹たち。上の二人はお父さん似、下の三人はお母さん似という設定で始まっていくのです。

 昔、原作を読んだことがあるのですが、ちょっとストーリー展開は違ったところもあるみたいでした。

 で、何にそんなにはまったのかというと、ダーシー役が本当にハンサムでまじめで誠実で、金持ちで、これは一生独身だったジェイン・オースティンの理想だったのでしょうね。分かります。そして、ハッピイエンドなのもいい。

 このコリン・ファースなる役者さん、今までほとんど見たことがありませんが、ミステリーには出てないのかと調べたのです。で、ちょっとがっかり、写真で見たところ、59歳になるという現在の顔は、もうハンサムとは程遠くなっていました。愛らしいジェニファーさんも50歳の姿は、ちょっと痩せ気味でした。

 コリンさんは結構たくさんのミステリー以外の作品には出演しているようです。時々放映される、例えば、恋に落ちたシェイクスピア、英国王のスピーチ、ブリジット・ジョーンズの日記、真珠の耳飾りの少女、秘密の花園、メリー・ポピンズ・リターンズなどなど。今まで題名を聞いたことはあったのですが、サスペンスじゃないので、スルーしていた作品ばかり。

 今度題名が出たら、逃さずに見てみようと思いました。このダーシー役で、一躍名を挙げたというのはうなずけました。


2020年8月8日土曜日

 コロナと水害で分かった


 新疆自治区は今どんな状態なのか、幸せにのんびりと生きている私たちには想像もつきませんでした。

 ところが、現実に起こっていることとして、BBC が映像を突き付けて、中国の駐英大使を問い詰めたということが大々的に報じられました。駐英大使は「初めて見た、そんなことしていない」といい、果ては内政干渉だとお決まりの文句を吐き捨てていました。

 本当に、民族浄化のようなウイグル人権侵害が起きているのかと、平和な国に住んでいると起きていること、起こして平気でいる人たちがいること自体も信じられないのですが、私もはたと思い出したドキュメンタリーがありました。

 昔、アフリカの子供たちが中国式の学校に入れられて、そこは無料で教育を与えてくれるし、食事もさせてもらえると、親たちは喜んで送りだしているのですが、その教育内容は中国語で、中国式の礼節を教え、アフリカの中国人を作り出しているというものでした。

 最近知ったのですが、『孔子学院』というこういう学校はどんどん増えて、先進国では大学に付属する講座のようになっているという報道もありました。

 そこでまたはたと思い出したのです。アメリカの友人の孫が中国語を専攻して中国に夏季研修に行くと言っていたことでした。私も彼女も大丈夫だろうかと言い合ったのですが、中国人の先生がついていくから大丈夫だろうと彼女は自分を納得させていました。今になってみると、あれが孔子学院だったんだと思いました。もう、10年以上前の話です。あの頃、お金が入りだした中国は世界戦略にお金を回し始めていたのです。

 そして、一帯一路、インフラ整備のための世界的銀行制度、そして、ここにきて、ウイグル族の民族浄化。方向性がだんだん明らかになってきました。何かの意図を感じて、賛同していた欧州も離れ始めました。

 そして、また、ここにきて、コロナと水害で、挫折とともにそういう意図が見え見えになってきてしまいました。国内からそれを隠すようにあちこちに覇権を広めようとしています。内部から「いざというときに誰も助けてくれなくなる」といった意見があるようですが、強権で押さえつけているようです。

 中国の発展のおこぼれにあずかれなかった中国貧困層には、シリア難民のように臓器売買をする人も多くいると聞きました。

 国のかじ取りをする李克強首相は「中国人は貧しい」という表現をし、仕事の無くなった人たちの願いを入れて、昔式の露店経済を復活させようと言いだしたそうですが、体面を重んじる習近平さんたちに一蹴されたそうです。

 私も含めて、貧しい人はどこにでもいますが、豊かになった中国で儲けたお金を、国民の生活向上のために使わないで、海外進出に使ったとなると、習近平さんは本当に困ることになるのでしょうね。


2020年7月31日金曜日

レバノンは

 ゴーンさんが逃げて行った頃はそんなに貧しい国ではなかったような感じがしていましたが、実際は大変なんですね。
 またテレビ勉強の自学ノートですが、あそこには隣国シリアから難民が押し寄せているのだそうです。
 地図で見ると、シリアは広大ですが、土色をした台地が多く、それに引き換えると、地中海沿いのレバノンは緑が多そうです。小国ですが、港も多く豊かになる素地はあったのでしょう。
 その難民たちは、そこで家賃を払いながら、難民に割り当てられた仕事をし、いつかシリアに帰れる日を夢見ながら暮らしていたのです。ところがコロナ過で仕事がなくなり、家賃も払えない状況になってきました。
 コロナ過で仕事がなくなったのはレバノン人も同じで、そうなると今まで寛大に接してきたシリア難民への排斥運動も起きてきます。
 番組では、シリア難民の中で広まっていく臓器売買をおっています。ある男性は母親を医者に見せるために臓器を売って、その後遺症が回復しなくなってしまいます。それでも母親を医者に見せられてよかったといいます。たった二人で難民として生きていたらそう思うかもしれないと思いました。耕す畑もないのですから。
 一家の大黒柱だった十代前半の兄が誘拐され、やがて死体がゴミ捨て場で発見されます。臓器を切り取られて。残された妹たちと母親は悲しみの中にも働いて生きていかなければなりません。
 レバノン人の男性は窃盗の罪で逮捕されましたが、盗んだのはほんの少しの食料でした。子供たちに食べさせるためでした。まるでジャンバルジャンです。子供たちはどうなるのでしょう。
 ある男性は家族を養えない自責の念で自殺してしまいました。
 ゴーンさんとは別の種類の人たちです。
 どうしてアサド大統領はいつまでもこんなことをしているのでしょう。プーチンさんが助けれくれているのなら、領土を分割して、アイエスでは困るけれども、いくつかの民兵組織に自治をさせたらいいのに。住んでいるところを取り上げられたら、みんな困るのです。そして、そこにコロナですから。

2020年7月22日水曜日

サバクトビバッタが来たら

 世界のニュースは今、コロナが一番で、二番目が水害です。そのほか、それぞれの地域のニュースもあって面白いのですが、例えば、コロナに感染したジョンソン首相が、EU離脱の原因とされた移民問題を言わなくなったのだそうです。感染して死線をさまよっていた時に、移民の医療従事者にお世話になったのだそうです。いいニュースなのですが、いいニュースばかりはないのです。
 話を元に戻しますと、コロナは中国の独裁政権の隠蔽で、ここまで拡大し、人びとの感情が恕を含むようになってきています。各国が角を突き出し、囲まれた中国は攻撃は最大の守備とばかりに、あちこちで小競り合いを演じています。
 そればかりではなく、今度は隣国カザフスタンでもっと強力な肺炎が発生したとフェイクニュースまで出す始末。
 自国の都合の悪いことはほとんど言わないで、長江の洪水の死者はいつまでたっても141人です。
 水害は地球温暖化の産物だといわれています。もう何年も言われ続けていたのに、日本でも現実に立て続けに起こって、私など初めて本当だったんだと気づいたのです。
 さらにはシベリアのツンドラが解け始めていて、今まで閉じ込められていたガスやウイルスが出てくるんじゃないか、それらが今度はどんな悪さをするのだろうかと恐怖をもって語られています。
 シベリアよりも、半分現実になっている恐怖はサバクトビバッタの大群です。食料を食べつくしてしまうのだそうです。
 もうインドや中国あたりまで来ていると書いてある記事もありましたが、中国はそのニュースを出さないので、どこまで来ているかはわかりません。中にはヒマラヤ山脈は越えられないと気休めのような記事もあり、中国はアヒルを配置している、つまりバッタを食べてしまおうという記事もあり、これはいいと頷けました。
 インドかパキスタンの記事には大群のバッタの写真もあり、ドローンでの防虫剤の散布が効果的だが、農地を襲われて収穫の無くなった途上国には資金がもたないと書いてあったと思います。
  でも、資金はあったとしても、頭上で防虫剤が撒かれたら、病気になる人が次々と出てくるのではないかと思います。人間は結構弱い生き物なのです。バッタよりも弱いかもしれません。
 で、この頃みんなが口にすること、「食べられないのかな」。
 その昔、田んぼにイナゴが出没していたころ、イナゴ取りをしたのを覚えています。竹筒の下に袋をつけ、イナゴを竹筒の先に誘い込んで袋に落します。結構、袋いっぱいくらい取れました。私たちの世代は食べませんでしたが、戦後食料のない時代に育った夫たちの世代は食べたようです。美味しかったと言っていました。一時は高級食材としてデパートでも売っていたように記憶しています。調理法が難しそうですが。

2020年7月16日木曜日

どうしてこの頃ミステリーは

 コロナで自粛しているのですから、当然面白い英国ミステリーを見たいと、テレビ族は思うのですが、再放送が多くって、なかなかこれというのがないんです。
 新しいのは放送権料が高いのかなと思いますし、面白いのは、世界中がコロナのご時世では、世界中で引っ張りだこなのかなとも思います。
 そこに来て野球が始まりまして、そちらに視聴率を取られてしまうと、余計、ミステリーの予算は低く抑えられてしまうのかなとも邪推します。
 面白いミステリー番組があるなら、野球はコマーシャルの間だけでもいいのにと思いますが、そうは行かないので、この頃はインターネットで野球をちら見しながら、世界のニュースを読んでいます。
 韓国のソウル市長の自殺とセクハラ疑惑とその周辺事情、朝鮮戦争の英雄のペク将軍の死に、一緒に戦ったアメリカは哀悼の意を国を挙げて表明しているのに、当事国の韓国は親日派だと冷たくあしらっているなど、憤ったり、涙したり。
 中国の国家安全維持法で塩を降られたなめくじのように意気消沈していた香港の民主派が、予備選という新しい戦略を繰り出したことに感嘆して応援したり。
 果たして三峡ダムはもちこたえられるか。国内不安を隠すために中国はわざと侵略姿勢を見せているのか。
 今、コロナと水害が世界を席巻している中での国際ニュースは決着のわからないミステリー以上のような気がします。

2020年7月9日木曜日

アメリカからの便り再び

 六月三十日、アメリカから四百件超くらいのトラフィックがありました。この頃ロシアからは少ししかありません。何なんでしょうね。
 でもこの日付を見ると、『香港の中国返還から23年となる7月1日を前に、香港での反政府的な動きを取り締まる中国の「香港国家安全維持法」が6月30日夜11時ごろ施行された』に符合するのです。
 ちなみにブラウザ別では、グーグルのクロームが523件で91%、オペレーティング システム別ではAndroidが352件で 61%、Windowsが169件で29%でした。
 こういうのって、どこかを、例えば私のURLを経由して香港の人とかと連絡を取り合えば、個人が特定されないということなのでしょうか。それとも、ハッカーが手当たり次第に目的物を探しているのでしょうか。
 中国は政権に不都合な誰かの意見表明をつぶすのに躍起になっているみたいですから。まるで戦時下のパルチザンみたいです。
 政府の体制を守ることも大事ですが、みんなのための政府であろうとし続ければ、みんなが政府を守ろうとするのではないかと思うのですが。なんか、誰のための政府、誰のための国家安全法なのかという気がしてきます。

2020年7月5日日曜日

分散する

 先日、財務アナリストのような方のブログを読んでいましたら、この言葉が出てきました。
 ある老人が先祖代々受け継いだ千坪ほどの土地を、そのまま息子たちに相続させて残したいと思ったのだそうです。ある程度の都市部のため相続税も固定資産税も馬鹿にならない額に上るため、借金をして賃貸マンションなどを建てて、収益が入るようにしておいたほうが息子たちの負担が少なくていいのではないかと相談してきたようです。
 いろいろ試行錯誤は書いてありましたが、結局財務アナリストは『先祖代々』に固執せず、資産を分散することを進め、老人は納得して提案を受け入れたようです。
 つまり、千坪のうち、借り手に便利そうな300坪ほどに10棟の賃貸用の戸建てを建て、賃貸収入を得る。後の700坪は相続税などが発生した時に、いざとなったら売る。また、戸建てもいざとなったら、一戸ずつ売れるので、アパートやマンションではないほうがよい。
 こうして先祖代々は解体して、資産を小分けにし、いざとなったら分散して使えるようにと提案したようです。
 この分散化、この頃コロナの記事を見ながら、あちこちの国のお金の使い方をいやでもみてしまうのですが、国の経済もそうですよね。公務員の給与、災害支援、国防、予備費、環境、研究、国際支援、アメリカのロビー代などなど、必要と思われる無数の事業に税金を分散させているわけです。
 中に、悪い奴がいて、その分散を自分のほうに引っ張ろうとするから問題が起きてしまうのですね。
 小泉さんが「権力は腐るものだ」と言っていましたが、長くやっていると、悪い奴も上手に寄ってきて、阿部さんも騙されまいとしていても信用して騙されてしまうのでしょうし、これくらいいいかという、感覚のマヒも起こるのでしょう。奥様もつらいですね。
 私からすると、温暖化阻止のための研究や行動に、もっとお金を取ってもらいたいと思うのですが、これからは国防にもっとお金がかかりそうです。アメリカの軍備にお金を払うだけではなく、自国で研究開発、製造をしなければならなくなるでしょう。
 と、雲の上だけの問題ではなく、我が家でも日々の支出にある程度、分散は必要なのです。
 我が家はエンゲル係数が高いと娘が言いますが、日々値上がりしているから余計に食費は減らないし、町内会費や健康保険料などは決まっています。電気、水道高熱費、通信費などは基本料金が決まっているから節約しても僅かです。衣料だって、服はリフォームしますが、靴や靴下は消耗します。
 分散してどこを減らすか。それでも衣と食しかありません。整理整頓して家にあるものを把握し、無駄な買い物をしないようにするしかありません。

2020年7月2日木曜日

でも殺伐としてきました

 コロナ後の不景気といいながら、今この時点で株価だけはほとんどコロナ前に戻りました。金融緩和でお札の量が増えて、それがみんな金持ちに行ってしまって、余分なお金は投資に回されたみたいです。
 やっぱり貧富の差が広がった気がします。
 一目でホームレスとわかる人たちが目立ちます。コロナ騒動で居場所をなくしたのでしょう。あの人たちは給付金を貰えたのでしょうか。
 そのような様子でマスクをしていない人にマスクをあげたいと思った私は差別をしているのでしょうか。そんな自意識が働いてあげることはできませんでした。
 消費税に加えて物価も上がってますよね。目立たないようにじわりじわりですが。できるだけ数か月前と同じ予算で済まそうとするのですが、収まり切れません。このための10万円の給付金ではないと思いたいのですが、徐々にそうなっていきそうです。
 世界でも中印の国境紛争、尖閣の問題、ボルトンさんの暴露本、南北朝鮮の不満の噴出、アメリカの人種差別、プーチンさんや習近平さんの独裁化。中豪の摩擦、そして、広がり続けるコロナパンデミック。
 周りでも不穏なニュースが噴出しています。私もこの間、煽り運転のような車に追いかけられてクラクションを鳴らされました。町内でも窃盗詐欺事件が起きたようです。
 野生生物の大量死が何件か伝えられていましたが、これからは自然災害も起こりうるのですから、まだまだ、平常心で、何事もないかのような心理状態と行動が必要だと思うのですが、やっぱりアドレナリンが出てしまうのでしょう。

2020年6月24日水曜日

コロナ後の私

 好きなことだけする、過去は忘れると決めたのですが、過去の失敗を忘れるとまた同じことをしてしまいそうな気がして、ここは歴史学者の言う、歴史から学ぶことは残しておこうと思いなおしました。傷と思わずに歴史と思えばストレスも小さくなるような気がします。
 あとはどんな生き方をするか、考えると、あのプロジェクトⅩで見た、瀬戸大橋を作った男性のことを思い出しました。あの企画の時はすでに故人でしたが、元部下という人が証言していました。何か問題があるというと、自身で水中に潜って確かめに行ったそうです。「まさに男の中の男です」。ずっとその言葉が忘れられないのですが、それはたぶん仕事以外のことも含めてだと思います。
 その当時、彼の奥さんは多分癌だったと思いますが、入院していたのです。彼は奥さんの看病をしながら、現場の仕事をこなし、二人の幼い娘たちを育てていたようでした。奥さんも亡くなり、長い建設工事の終わりとともに、彼は現場を退き、内勤の仕事に就いて娘たちを育てたそうです。娘さんが証言していました。そして長生きすることもなく亡くなりました。まさにあの『地上の星』の歌詞の通りです。「名もなき星たちよ」。
 もう一つ、昔、インドネシアの近くの狭い海峡をタンカーが通るとき、海賊が襲い、乗組員を人質にした事件がありました。九州の船会社の所有だったらしく、すぐに社長が現地に飛んだという報道があり、乗組員の家族たちを取材したニュースもありました。家族たちは「社長が行ったんだから心配していません」と言ったそうです。
 『この信頼は何なんだろうな』と思ったことを覚えています。もちろん、海賊の危険は知っていて、それなりの保険はかけていたんだろうなとは思いましたが、社長は現地で交渉の前面に立って、無事に乗組員たちを解放させました。後日談は聞こえてきませんでしたが、仕事ができるということはこういうことだと思ったことを覚えています。
 で、コロナ後の72歳の私が、こんな仕事のできる人間になれるとは思いませんが、すべてに正面から向き合うという姿勢は学んで取り入れたいと思っています。家族や庭木や野菜や掃除や終活などなど、大なり小なり向き合う問題はたくさんあります。もちろん、できないことはやりません。できることだけまっしぐら。

2020年6月17日水曜日

マインドフルネス、正体見たり

 今までの知識で言えば、マインドフルネスって、無我の境地とか言われるもので、座禅を組んで心を無にするなんていまいちわからなかったのです。座禅を組んで身体が動かなかったら、心は過去に行ったり未来に行ったり、無なんてもんじゃないはずです。
 ある日、ストレス解消のテレビ番組を見ていた時に、このマインドフルネスが出てきたんです。つまり「思い煩うことなかれ」です。人間は過去のことを思い出してストレスを感じることがある。まさに私です。未来のことを心配してストレスを感じる。確かに。コロナ後の世界を心配しても、汚染された地球を心配しても仕方ないのです。
 今この時に全神経を注いでいれば、ストレスを軽減できるというものでした。これがマインドフルネスです。これ、私の「人生の正体見たり、暇つぶし」と同じです。今しなければならないこと数時間に集中して、時間を重ねていくだけのことです。これ、悟りでしょうか。
 これをしていてもストレスは生まれてくるものですから、さらにその上の過去のことなんか思い煩っているのはばかばかしいことです。
 このコロナの機会をとらえて、一度周りの関りを整理してみようかと思いました。まず、夫の活動には、あまり口出しせず、要所だけ押さえておく。季節の挨拶は相手に了承を取ってしないことにしました。同窓会や法事など、義理のものは、今までも出ないようにしていましたが、もう絶対に止めます。
 自分のしたいと思うことだけする。今のところは孫のお守りと服のリフォーム、英国ミステリー、必要に迫られてのヨガ、畑。
 先日、例の『イタリアの小さな村の物語』を見ていたら、『好きなことをする』と決めた男の人の話が出てきました。最初は奥さんと二人で店を運営していましたが、これは自分がしたいこととは違うという気がして、話し合って、自分は畑を耕すことを選びました。次に、海が好き、釣りが好きという嗜好を生かして漁師になりました。そうして今は半日畑を耕し、作物を売り、半日漁に出て魚を捕る生活をしているのだそうです。結構きつそうですが、見ているほうにも幸せが伝わります。後悔はないから、ストレスもないのでしょう。これがマインドフルネスな生活なのかもしれません。

2020年6月2日火曜日

正体見たり

 以前から葬式はいらないと公言していて、火葬して海にまいてくれと言っています。でも考えてみれば、我が家では私が一番元気ですから、みんなの後始末をしなければならないのは私かもしれません。
 お葬式などの正体は以前から見ていた気がしますが、今回のコロナ騒動で、さらにいろんなことを考えてしまいました。
 例えば、写真、昔は貴重で大事にとっておいたものです。今はいくらでも撮れるし、取っておいても結局誰も見ないのです。何十億分の一の人間など結局誰も知らないのです。
 そして、明日の未来もわからない難民を生むこの世の中、果たして生まれてくる価値があったのでしょうか。
 『百日で死ぬワニ』という漫画が今話題なのだそうですか。私は見ていないのですが、「あと何日だからこれをしよう」と優先順位を決めて生きられるらしいですよ。結局、人間も死に向かって生きているのですよね。死を回避することはできないのです。そう考えると自ずと優先順位が決まって来るような気がします。
 難民を救うことのような大きなことはできませんが、せめて周りの人たちや家族がやすらかに息をしていられるように、頭と体を使おうと思います。
 若いころからそうしていれば、そういうことが分かっていればと思いますが、若いころの自分を振り返ってみても、本当に分かっていなかったのです。だから、恥ずかしい、生きづらいのですね。
 あと何日あるかはわかりませんが、そんなに長くはないでしょう。
 それと、生きるということは暇つぶしだと言った人がいたような気がしますが、この頃、確かにそう思えてきました。好きな英国ミステリーを見ながら過ごすのも数時間、家族のために食事を整えるのも数時間、草を取るのも数時間。孫のお守りも数時間。一生懸命すればあっという間に過ぎてしまいます。そうして死に至るなら、未来など見据える必要はないのです。これが人生の正体だとこの頃特に思うのです。

2020年5月14日木曜日

コロナ後の世界

 コロナ前もコロナ後も老人の生活はさほど変わりません。用心はしていますが、食料品や日用品のの買い出しにはいかなければなりませんから。
 相変わらず、その合間を見つけてはインターネットで最新のニュースやブログを見ていますが、その頻度はさすがに多くなりました。興味があるというのは不遜な言い方ですが、自分の身に降りかかったサスペンスのような気がするのです。どうやって避けるのか、どんな症状になるのか、それらを参照にして身を処さなければならないのです。
 ニュースや特別番組の中でも特にこの頃『コロナ後の世界』という言葉が多くなった気がしますが、どんな世界になるのかと興味があります。
 イスラエルの歴史学者のハラリさんがいう、知らず知らずのうちに操られてしまうという未来の世界はとても想像もできないし、住みたいとも思えませんが、世界の状況を見ていると、これから格差はますます大きくなるかもしれないとは思えます。
 株を見ていても、リーマンの時のようには下がらないのを見ると、お金持ちはまだお金を持っているのだろうし、仕事のなくなった人たちはどうやって生活を再建していくのだろうかと気になります。ハラリさんの言う二極化です。
 悪い予感にはらはらしながら、怖いもの見たさにどんな世界になっていくのだろうかと薄目を開けてニュースを物色しています。
 今の段階では、とりあえずは身辺整理をして身軽になり、無駄なものにお金を使わないように、必要なものに使えるように、心して準備しておこうと思っています。

2020年5月6日水曜日

コロナ狂騒曲

 このゴールデンウイーク、皆さん、協力して外出を自粛したようです。
 私は毎年この休みを、夫のほとんど休眠会社の申告書作りに充てていたので、いつも通りの休みで、ゆっくりできましたし、旺盛になって来ている草抜きにも時間が取れました。
 前の週は真夏並みに気温が上がり、我が家の豆も大きくなりましたが、草も見る見る大きくなったのです。当然のことながら衣類の出し入れもしました。
 で、今週は雨も降り、平年並みの気温に戻り、仕舞った衣類を引っ張り出す始末です。
 いわゆる季節の変わり目で、体調を崩すことも普通なのですが、今年は気圧や気温の大幅な変化で、頭痛がしたりとか、疲れやすいとか、きょうなどは鼻水が出たりすると、コロナかなと不安になったりしてしまいます。
 今までに、テレビで、その症状や熱や対処の仕方などの情報をいっぱい仕込んでいるので、ある程度は自分で自己診断ができ、この症状は違うなとは思うのですが、症状のない人もいるそうですから、もしかしたら、私も知らないうちに罹ったかもしれないと思ったりして、知らないうちに抗体ができていたというマドンナさんをかえって羨ましく思ったりもしています。
 まさに狂騒曲です。

2020年5月2日土曜日

コロナまたコロナ

 本当のことを言うと、毎日、感染者数と死者数と、株式、為替、住宅価格、そして世界の動きを見ています。やっぱりコロナで、世の中がどんなふうに動いていくんだろうなと気になりますよね。気になる以上に自学の興味ですかね。
 もちろん、恐怖もあります。今、岡江さんのように私が死んだら、みんな困るだろうなと心配があります。やはり、気が小さくてもゴッドマザーがいなくなったら、我が家も大変なんです。しかも、志村さんと同じ年ですから。
 国が10万円を分けてくださるそうですが、我が家は年金受給者二人とフリーランスが一人、年金受給者は収入が減らないからあげなくていいのではないかと言っていた識者がいまして、私も最初はそうかなと思いましたが、今私は今後罹患した時のためにいただいておこうと思っています。
 普段、私は自助努力であまり好きではない運動に時間を割き、お医者にはいかないようにしているのです。だから国民健康保険は、毎年寄付していると思っています。本当のことを言うと、三割の自己負担も重荷だった時がありまして、行かないようになったのですが、でも、それくらいでよかったと思っています。薬害にも会わないし、時々サプリメントで騙されたと思うことも経験しましたが、自分の意志ですぐに止められました。自分の身体観察も敏感にできるようになりました。
 この十万円、他に困っている人もたくさんいるだろうけれども、罹患しても死なないために、ゴッドマザーの私には必要なのだと結論付けたのです。

2020年4月23日木曜日

自学ノート 

 『自らテーマを見つけて学ぶ「自学」を小3~中3までの7年間、人知れず続けた少年の記録。昨年の「子どもノンフィクション文学賞」大賞作を基に描くドキュメンタリー。』
 NНKの番組で、何かの拍子に一部見たような気がしたのですが、内容を把握しないまま、ただちょっと私に似てるような気がしてずっと気になっていたのです。それで、ネットで調べて、いつか見ようとお気に入りに入れておいたのです。それを今回見てみました。
 その中で、詳しく内容を説明し、私見を書いておられる『思泳雑記』というブログ『2019.12.15 Sunday「自学ノート」に励まされてーNHKスペシャル『ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険~』ー』を拝読させていただきました。
 この自学ノートの説明もよくわかり、梅田明日佳君のあり様もお母さんの心情もよくわかり、きっと自分で番組を見るより深く心に響いた気がしました。
 それに加えて、70代のこのブログの書き手が、このブログを自身の「自学ノート」として書いていられるということに、やっぱりああ、同じだと思ったのです。
 この方は、実際にいろいろ勉強されて自学ブログを書いていられるようですが、そんな暇は幸いにもないと豪語する勉強嫌いの私は、自分と摩擦のあるものに触発されるように、「真実とは」と大上段に構えて、生意気にも憂さ晴らしをしている感じです。それでも、図々しくも表現することによって、『わかった』と思えることは多々あります。
 この歳になると、自学も大ぴらにできますし、その時間もゆとりもあるのです。しかし、件の少年は周りの意見に左右されがちな年代に自分の心の声に従って、興味のある問題の本質を見極めようと自学を続けてきたのです。『ああ、私もそうすればよかったな、そうすべきだったな』と、人生も終盤に差し掛かったものとしてはうらやましく思います。どうせ私も『オタク』っぽかったのだから。
 そうは言っても、人生は誰にとっても、幾つになってもこれからです。しがらみや優柔不断さを断ち切って、心の赴くままに真実を見極め、苦手な『人とのかかわり』を見据えていきたいと思います。

2020年4月17日金曜日

つながりたいのかな

 コロナで身の回りがせわしなく、忙しくなってくると、ブログのネタもなかなかキャッチできません。結果、書くことは短いエピソードになってしまいます。
 コロナ注意報にもかかわらず、二日に一遍くらいス-パーに水を貰いに行くのですが、そこである出来事に遭遇しました。
 前に汲んでいる人がいたので、後ろに並びましたら、向こう側にも並んだ人がいました。いっぱい買い物をしたらしく、カートは箱で山になっていました。
 幸い、私側の前の人が終わったので、そのまま、そこで汲み始めましたら、山盛りのカートの人が、私の隣に近づいてきて、耳のそばで言ったのです。
 「おばさん、私より、先だっけ。」
 私はびっくりしましたが、確信があったので、「そうよ」と言いました。
 やがて、隣も空いて、その人も汲み始めましたが、その人は一本だけ汲んで、その帰り際に、「年寄りは遠慮がないから」と聞こえよがしに言っていきました。
 『なんだろうね』と思いましたが、こういうことって、後々まで気になるのですよね。
 最初に思ったことは、『なんて礼儀知らずな』でしたが、だんだん、『あの人はこんな嫌味なことを言いながらでも人とつながりたいのかな』と思い始めました。『誰にも相手にされないのかな』、『私なんて、できるだけ人と関わらないようにしているのに』。
 二日ほどして、それでもなお心に残っていて、『そういえば』とまた考え始めました。『あの時、彼女は一本しか汲なかった。確かに彼女は後から来たのだけれど、もしかしたら、彼女はたくさんのボトルを持ってきていて、ある本数を汲んで、後ろに並びなおしたのかもしれない。ボトルは見えなかったけれども、あのたくさんの段ボール箱にそれが入っていたのかもしれない』と思えてきました。『ちょっとどこかに行っていたのかもしれない』
 彼女を悪者にせずに、これで私も納得しました。
 でも、黙っていればいいだけなのに、きっと損な役回りをしているのだろうなと思ってしまいました。 

2020年4月11日土曜日

人は死ぬために

 本当はこんなことは書いてはいけないのかもしれないのですが、歳を取ってくると自然に出てくる考えですよね。
 特に、あの強靭なアメリカで、いとも簡単に何千人もの人が死んでいくと聞くと、そういえば、私の人生でもいいことばかりはなくって、夢に描いたことはほとんど叶わず、(これ、私の意気地なさと欲張りのせいがほとんどなんですが)、あとは家族の役に立ちながら、死ぬのを待つだけという感じです。
 どうせ死ぬなら、家族の役に立ちたいと、今更ながら思ったのです。そして、長崎の牧師さんが訪ねた男性のように、自分の都合は言わないことにしたのです。

2020年4月3日金曜日

筋肉と脳の関係

 相変わらず、自己中の私見ですが、足は第二の心臓、腸は脳の一部といわれますが、筋肉と脳にも関係がありそうに思えてきました。
 週一、二のテレビヨガから初めて毎日ヨガになり、もう六年目を迎えた話は何度もしていますが、本当に体が変わってきた感じがします。
 「きっと、体が変わっていきますよ」という言葉を眉唾で聞きながらやっていたのですが、結局、最低でも5年はやらないと実感できないということですね。
 ポーズが全部できるようになったということではなく、できるポーズが多くなり、できる深度というか、精度が高くなりました。
 例えば、「スキのポーズ」は足先が頭の上方につくわけではないのですが、要求された回数だけひっくり返ることができ、以前にも書いた「春風のシークエンス」が型通りできるようになりました。もちろん、できないものもあります。例えば、「鶴のポーズ」はあと5年かかってもできるかどうか。さらに、上級者向けのシークエンスは後10年かかってもできるかどうか。
 それは考えないことにして、今一番欲しいのは、骨盤と肩の柔らかさです。これをもう少し何とかしないと、足を組むポーズや背中で上下の手を結ぶといったポーズが相変わらず中途半端にしかできません。これはあと5年やればできそうな気がします。
 で、何が変わったかというと、やはり、筋肉がついたということだと思います。ひっくり返るためには、体幹の筋肉がつかなければできませんから、腕や足の筋肉とともに、腹筋や背筋も、見えませんがついてきているのだと思います。
 おなかを触ってみると凹んだような気がしますが、腹囲はあまり変わりません、これ、腹筋、背筋が太くなったのだと思います。体重は同じです。体形は変わっても筋肉が増えると重くなります。つまり洋服は確かにゆるくなっている感じがするのですが、脂肪より重いといわれる筋肉のせいでそんなに変わりません。
 で、それが脳とどう関係してくるのかというと、動きが雑ではなくなったような気がするのです。以前、筋肉がないときは、いつも乱暴な動きしかできないような気がして、自分で恐怖感を持っていたのですが、今は体がスムーズに動けることで、雑な思考もなくなって、気持ちが柔らかくなった気がします。
 これって、いつもスポーツ選手に感じていたことでした。皆さんとても繊細に考え、話し、行動しているなと思っていたのです。つまり、体が細かく動けることによって、頭、つまり脳も細かく働けるようになるような気がします。
 今回、これを実感して、やはり、スポーツは若いころからすべきだったと思いました。

2020年3月27日金曜日

なぜ画家は長生きするのか

 昔弟が、世の中で一番体に悪いのはストレスだと言っていました。あれは糖尿病で入院していて、たぶんお医者さんに聞いたのでしょう。弟も私と同じで、気になるタイプで、なかなか忘れることができなくって、ストレスが溜まるのでしょう。
 で、ある著名な画家が、90歳代まで長生きして、絵を描き続けたという記事を読んだときに、「ああ、画家はあまりストレスが溜まらないのかもしれない」と思ったのです。一人だけじゃなくって、長生きな画家は結構いますよね。
 でも、世の中で、絵ばかり描いて生きていける人はそんなにいませんよね。やっぱり周りが気になって当たり前なのかもしれません。

2020年3月20日金曜日

新型コロナウイルス

 生物兵器を疑うアメリカが「武漢ウイルス」という言葉を使い続けるように、その猛威は拡大し続けて、前回、私が取り上げた時から比べると、全世界に広がり、各国の首脳たちも、この戦いは戦争だといい始めました。
 誰が考えても、武漢ウイルスなのに、中国政府は「アメリカがウイルスを撒いた」などと公式発言をしています。こんなことをしたら、中国の人たちみんなの良識が疑われてしまいます。
 世界で一二を争う経済大国で技術先進国、あっちこっちにお金を貸している、いわば大金持ちが損害賠償を請求されるのを恐れて、言い逃れをしているとしか思われません。
 この状態で、武漢ウイルス騒動が終息した後も、強権国家が続き、ますます発展し、強大になるとしたら、世の中終わりのような気がします。ちょっと悲観的になりました。
 超能力(奇跡)を期待するのは甘いのでしょうか。

2020年3月14日土曜日

アメリカからの便り

 昔、ロシアからのトラフィックがたくさん来て、こんなにみている人がいるなんて思えないと怪しんでいましたが、今度はアメリカからのトラフィックが大量に来ました。思えば、民主党の候補者選びがたけなわのスーパーチューズデーの頃でした。
 そういえば、ロシアからのは、トランプさんの大統領選挙の時でした。何か関係があるんでしょうね。
 私とは全く関係がない、こんなことにも、どこかでつながっているのが現代社会というものなのでしょう。私的にはサンダースさんに当選してもらって、格差を埋めてほしいと願っているのですが、全く関係のない私のこんな願いが、トラフィックに現れる、これって、超能力、超常現象でしょうか。
 ところで、昨今のニュースは、ほとんど新型コロナウイルス関係です。中国が隠ぺいし、春節で感染が拡大をしている間に、世界中に広がってしまいました。
 今、中国は自分たちの国が終息し始めると、今度は原因は自分たちではないと言い始めたようです。言ったもん勝ちでしょうか。
 他の国は心配して、マスクを送ったり、防護服を送ったりしたのに、謝罪とは言わないまでも、「おかげさまで克服できそうです」という感謝の発信があってしかるべきだと思います。
 こういう気持ち、誰もが持っているような気がします。中国の人も、削除されても削除されても、書き込んでいるようです。中国当局の人だってそう思っている人、多いんじゃないでしょうか。思っていないのは弱みを見せられないと思っている習近平さんだけです。
 これって、いつの日か、きっと超能力になりますよね。グレタさんの願いがみんなに届いて、私の町でもプラスチックごみの回収が盛んになったように、いつか、世界の指導者が、みんな、ドイツのメルケル首相のような常識ある人になってくれるような気がします。
 まず、日本では、グレタさんに批判的だった小泉進次郎さんは選んではだめですね。私たちも意見を持って、政治する人を選ばないと。自分たちの未来に関係する事なんです。
 という私も、世の中に関心を持ち出したのはごく最近です。若いときは生きるだけで精いっぱいだったような気がします。小泉進次郎さんもそうなのかもしれません。お子さんを持たれて、変わってくれるかもしれません。でも、今のままでは上に立ってはダメですよね。

2020年3月6日金曜日

直葬
 献体の勇気は出ませんが、わが家では葬式はしないということで意思統一ができています。 信心深い姑に育てられた夫は、結構お墓大事で、最初のころは「うん」とは言いませんでしたが、四男だったこと、男の子がいないことなどで、この頃はしぶしぶ納得した様子を見せています。
 歴史に詳しいので、「庶民のお墓は明治以降」と、この頃言い出しましたから、諦めたんだと思います。
 で、どうするかというと、直葬とか、火葬式とかいう言葉が、ネット上でうろうろしています。よく焼いてもらって、後で海に捨ててもらうのです。充分だと思います。今こういう形が多くなっているようです。周りに迷惑が掛かりませんし、費用も少なくて済みます。
 結婚式とか、葬式とか、今はお金のかかることは、充分にお金のある人がすればいいことという冷静な認識が広まっているようです。
 今はお金の使い道は、スマホとか、家とか、SNSとか、AIとか、自動運転車とか、昔はなかったものに広がっているのです。昔ながらの葬式や、宗教にかけるお金を削るしかないのです。
 ついでに、宗教も諦められたら、揉め事が起こらなくっていいのにと思います。

2020年2月28日金曜日

腸内フローラ十二ヶ月後、最後の賭け、『腸のリンパマッサージ』『下半身の冷え対策』

 1週目、NHKの『美と若さの新常識」の腸のリンパマッサージの話をしましたが、早速やっています。まだ如実な効果は表れず、体重の変化は無しですが、なんとなくお腹が凹んだ気がします。便秘対策の『紅あずま』は相変わらず食べています。
 2週目、冷え対策を特集した、NHKの『東洋医学 ホントのチカラ』で、下半身の冷えのある人、つまり、私のように、足の血行不良に悩む人だと勝手に解釈して、腰にボールを当てて腰の筋肉のマッサージをするというのを、「やったんです」。そうしたら、どうなったと思いますか。二日目、さすがに腰が痛くなりましたが、確かに食欲はおさえられて、体重も減り始めました。三日目、歯のかみ合わせが違ってきて、頬の内側を何度も噛んでしまいました。これって、以前O脚を直そうとして足裏の使い方を変えた時と同じ症状です。『やっぱり、骨盤と顎って関連しているんだ』と改めて思いました。今回は前回よりひどかったので、四日目は休みました。それからは少しずつ。でも、これ、体重が減りそうです。一キロ減って、68キロ台になりましたから。
 3週目、喜んだのもつかの間、また69キロ台に戻って、がっかり。でもそれからは68と69を行ったり来たり。なんとなく減りそうな期待大です。
 4週目、これで一年間の最後ですが、便秘はまだまだ治りません。体重は68と69を行ったり来たりしていますが、68キロ台で落ち着きそうです。落ち着かせたいです。なんだかんだといろいろ試しましたが、結局、この歳になると、無理はできませんでしたし、しませんでした。
 この週も新たに発見したことがあります。以前から、便秘しているときのほうが体重が下がって、一気に排便があったりすると、次の朝、体重はどんと上がるのを、ずっと『なぜかしら』と思っていたのです。娘も同じ疑問を持っていたといいます。で、この間、便秘対策のコマーシャルを見たときに、『ああ、これだ』と思いました。つまり、便には油が混じっているのだそうです。だから、便とともに油がどっと出ると、その後には油よりも重い水分が入ってくるわけです。だから、体重が増えるんだなと思いました。納得。
 腸内の脂分を取り込んで体内に回すのが腸のリンパ管なのだそうで、これで、腸のリンパマッサージの意義も納得。広島の選手たちと同様に、忙しいトレーニングの春が始まりそうです。
 一年間で、12キロ減るかもしれないと期待して始めたダイエットですが、結局、5キロ減でした。本人的には「ちょっと、足りないな」と思うのですが、体調は悪くないので、ひとまず成功としておきましょう。

2020年2月21日金曜日

新型肺炎

 毎日が新型肺炎のニュースです。
 孫が熱を出したからと言っても、病院へも行けませんし、「そうかしら」、などと横目でにらみながら、ニュースを見ているのみです。

2020年2月11日火曜日

老後の人間関係

 『日頃、連れだって談笑する女性たちも、互いの距離の取り方には悩むもの。幸せな老後を送るための人間関係の極意を聞いた。』というキャッチコピーに引かれて、『30代で『女が家を買うとき』で作家デビューして以降、「ひとりの生き方」をテーマに執筆、講演活動を行ってきた私も、70代になりました。』という作家 松原惇子氏の記事を読んでしまいました。
 私も70歳を過ぎて、ほとんど地元に近いところで暮らしていると、あの人もこの人もまだ元気でいるかなとか、同窓会のお知らせに、出なくては悪いかなとか、悩むのですが、幸か不幸か家族が近くにいて、夫もフラフラしているとなると、私は風邪をひく暇もないほど忙しく、お付き合いなど、重荷でしかなくなってしまいます。これ、一人になってしまった人と比べて、私は幸せなんでしょうかね。
 それで、松原氏のいう、軽い人間関係、『互いに名前も素性も明かさぬ理想のジム』で、トレーニングをしながら、おしゃべりをしている人間関係が最適だというお話に、心の底から頷いてしまいました。
 私もときどき、プールに行ったりマッサージをしてきたりしているところがあるのですが、そこで80代の方と、時々おしゃべりをします。私が「70代で孫のお守りは大変だ」と愚痴を言っても、娘たちに聞こえることはありませんし、「70代で、元気に孫のお守りをさせてもらえることは幸せなことよ」と、人生経験豊かな彼女に教えを受けます。それでいて私たちはお互い名前も知らないのです。そこで時間が合って、出会った時だけの友達です。とても幸せな楽しい時間だけを共有しているのです。
 また、『ランⅩスマ』で80代のフルマラソンの世界記録保持者の女性が出ていましたが、「私は若い時、いろいろ苦労をしたので、今が青春だと思っている」と言っているのを聞いて、これも私と同じだと思いました。彼女もまた、四つのランニンググループに入っていても、もう年代的に違うので、深いおつきあいはしないで、85歳以上の世界記録を塗り替えたいという目標をもってやっていると言っていました。
 この歳になったら、お付き合いは自分本位でいいのですね。
 そういえば、何かと批判の多かった野村沙知代さんは、いつも「大丈夫よ」と野村監督を励まし続けたと書いてありました。最後の言葉も「大丈夫よ」だったそうです。今日、野村監督の訃報が伝わりました。あの二人を見ていると、『自分たち本位がいいのだ』と羨ましく思います。
 
 

2020年2月6日木曜日

ベーシックインカム

 何ですか、世界の上位、二千何人かの資産と、世界の貧困層64億人の資産が同じなのだそうですか。64万人の間違いじゃないかと思いましたが、そんなはずないですよね。
 これ、昔から、友人から聞いてはいたのですが、暇になって、自分でニュースを見るようになって、そんな統計が飛び込んでくると、また、格差社会の進行が著しく進んでいるのを目のあたりにすると、社会の構成を何とか考えなくちゃダメなんじゃないかと思えてきます。
 そんな中でも、今、北ヨーロッパの方で実験的に施行されているらしい、ベーシックインカムというのがいいんじゃないかと思います。
 国民全てに、生活できるだけの基本給を与え、それで生活を維持しながら、自分のやりたいことや、さらなる経済活動を求めるという仕組みです。これなら、お金持ちもさらにお金持ちになれるし、生活保護に頼らなければならない人の何割かは生活の再建ができやすいのではないかと思います。
 今、なぜお金持ちが、こんなに資産を貯め込むかというと、子孫の将来が心配だからです。でも、ベーシックインカムが入るなら、子孫の将来まで心配しなくてもいいのです。彼らもベーシックインカムを受け取りながら、お金に振り回されない自分の生活をできるだろうと思えるからです。
 「障害者は無益だ」と言って、殺人を犯してしまった人の裁判がありましたが、彼自身も障害者のようでした。ベーシックインカムがあったら、彼は介護の仕事にはつかないで、もっと自分に向いた仕事を探すことができたのではないでしょうか。
 この基金は税金ではダメですね。それこそ、寄付を募るべきです。税金だと、あげる方も受け取る方も不服や遠慮が出てしまう。額は生活保護の半分くらいでもいいのです。自分にあった仕事を見つけることが前提なのですから。
 今、年金をもらう身になって、ベーシックインカムがあるということは本当に気持ちが楽です。お隣の同じ年代のご夫婦は老後、広い敷地を使って畑もしながら駐車場も経営しています。私は終活を兼ねて、家の中の本をネットで売っています。老人だから、この程度の経済活動で手一杯ですが、若い人なら、もっと動けると思うし、相談に乗ってくれる人がいれば、もっと的確に仕事をみつけられるとおもうのですが。

腸内フローラ十一ヶ月後、「よく噛むこと」「腹筋トレ」「野菜スープ」

 1週目は暮れ正月でした。暮れは、忙しく働きました。テーマにも忠実に従って、よく噛みました。で、正月は? 幸いにも現状維持でした。
 2週目、現状維持でした。最近、腹筋トレーニングのテレビ番組を見て、そういえば、脚を上げたときに太ももがお腹に当たるなと思えてきて、腹筋トレも何回かやってみましたが、ちょっと継続は無理でした。
 3週目、食物繊維をとって、便秘の解消を狙ったのですが、「紅あずま」をたくさん食べると、便は出ても体重は変わりません。
 ある日、訪ねてきた友人に、ちょっとこぼしてしまったら、農家育ちで、大家族で住む彼女は、「野菜スープ」を教えてくれました。有る野菜をなんでも放り込んで煮ておくのだそうです。食事の時に、味噌とか、醤油とか、洋風とか、鍋用とか、味を変えると、飽きずに食べられるということでした。これいただきです。
でも、紅あずまももう少し続けてみようと思います。出ない日は不安ですから。
 4週目、変わりなし。「便秘の改善」、「野菜多め」、「紅あずま」、もちろんヨガは毎日やっています。前にも書きましたが、以前履けなかったズボンがスッと入るようにはなったんです。だから、お腹周りはしまってきているのです。それが体重に反映されないというのは、内臓脂肪が減って、筋肉質になったと言うことなのでしょうが、体重に反映して欲しいですね。
 5週目、今月は5週目までありました。「月1プール」にも行きました。おかげさまで、変化なしです。69キロ台。
 でも先日NHKの『美と若さの新常識」を見る機会がありまして、そうしたら、(この番組、ちょっとわかりずらいところもあるのですが)、リンパ管て、腸に7割があるんだそうです。で、腸で、脂肪を取り込んで、鎖骨のところで血液に流すのだそうです。その脂肪が、血液に運ばれて、体内のエネルギーになるのだそうです。当然、腸で取り込まれなかった脂肪は内臓脂肪になるわけです。
 この腸のリンパマッサージがあるそうで、いよいよ十二か月目はそれを実行してみようと思います。はたして、もう、ほとんど出回らなくなった『紅あずま』を大量に食べなくっても便秘は直るでしょうか。最後の頼みの綱です。

2020年1月25日土曜日

洗剤で鼻血?

 ダボス会議でトランプさんが金持ちの支持者向けの発言をして、顰蹙を買っていました。
 そういえば、お肉や魚は生産コストがかかりすぎるということで、コオロギのパンを作って売っている話をしていましたが、結構美味しいそうです。私達が子供の頃は、イナゴをとって、駆除と食糧の両方に役立てていましたが、今、イナゴはいなくなりました。
 農薬のせいですよね。それで、駆除して、お米を量産して、高く売る。どっちがいいのかな。
 で、本題の洗剤で鼻血が出たという話ですが、娘が真っ白になるという強力な洗濯洗剤を買ってきて、使っていたのです。娘はいつも室内干しをするので、近くの部屋で寝ていた私が、ふた晩にわたって鼻血を出したのです。たらーりと音もなく。
 娘に文句を言ったところ、最初は抗弁していましたが、そのうち、『そういえば、この体調の悪さは』と思ったようです。ある日、「掃除に使うわ」と認めました。
 いつか、トランプさんも、認めて欲しいですね。環境に悪いものというのが有るということを。

2020年1月18日土曜日

広島の護摩業、私の移り気

 今年も、広島の選手たち四人が護摩業に行ったようです。
 『14回目の参加という石原慶は「もう一人の自分に勝つ、負けないようにやっていました』という記事に、なるほどなと思いました。
 私がこの歳になるまで、「何者にもなることができなかった」「何もできなかった」と思うのは、いつも、「もうダメだ」、「何とか楽になろう」、「逃げよう」と思う自分に負けてしまうからなんだと思いました。
 「ここで頑張ろう」「弱気の自分を乗り越えよう」とは思わなかったのです。
 だから、仕事もいろいろやって、「自分は移り気だなあ」と思っていました。
 でも、言い訳をさせて貰えば、もし私が我慢して続けていたら、私はストレスで、神経的にダウンしてしまっていたでしょう。
 結局のところ、自分が本当にやりたいと思うこと、面白いと思うことを見つけられなかったということでしょうか。いや、面白いと思うところまで、続けられなかったということかもしれません。
 もう人生も終盤ですから、今やっていること、ブログにしろ、ネット古本屋にしろ、家族の食事管理にしろ、私のダイエットにしろ、衣服のリフォームにしろ、あまりストレスもたまらないので、やりたくないと思った時でも、「やりたくないと思うもう一人の自分に勝って」、笑顔で続けようと思います。

2020年1月11日土曜日

辛いドラマ、辛い話

 歳のせいか、この頃シリアスなドラマは見なくなりました。それが現実かもしれないとは思うのですが、見たくないのです。
 ポアロでも、歳を取ったポアロの活躍劇は、寂しくって嫌ですね。同じ老人でも、「ニュートリックス」のはちゃめちゃの方が好きです。歳をとって、成功したポアロが有るべき姿だとは思うのですが。
 『ネトウヨになった』人の話というのをこの間ネットの記事で読みました。ネトウヨとは何だろうと興味に惹かれて読んでしまったのです。彼はいわゆる「ロストジェネレーション」と言われる世代の一人でした。
 失われた十年に入る人たちで、ウチの娘もこの世代です。世の中が不況だったために、正規の職につけずに、アルバイトを転々としなければならない世代です。年越しテント村が日比谷公園にできたのもこのときだったと思います。
 彼は結局、非正規雇用のまま、それでも技術習得にも努力し、自分なりに一生懸命やってきたのに、大企業の中では制度が変わるたびに弾き出されてしまいます。何も改善されないまま、ネットカフェなどを転々とする生活の中、お父さんが亡くなって、天涯孤独の身になり、ネトウヨになったのだそうです。ネトウヨとはネット右翼の短縮だそうです。最後に出てきました。
 ちょっと脱線しますが、この間、『「就職氷河期世代」とされる30代半ば~40代半ばの人を正規職員として採用する方針を明らかにしていた兵庫県宝塚市は30日、募集締め切りとなる同日までに計1816人の応募があったと発表した。』結局、この世代の人たちを四人採用してくれて、辞令の伝達式の模様をテレビで放送していましたが、この70代の女性市長さんのスーツが私の目を止めたのです。私が、よくする古い服のリフォームの形をしていました。思わず立派な市長さんだと思ってしまいました。IR誘致のどこかの大都市の市長さんとは全く違います。
 人手不足と言っているなら、外国人移民と言わずに、是非、辛い思いをしているこの世代を採用して欲しいものです。
 また、こういう記事も読みました。『2020年1月4日 - 9連休となった年末年始で追い詰められた人に温かい食事と生活・労働相談を無料で提供した「年越し大人食堂」に、2日間で102人もの人が訪れた。』連休になると、日給の人にはお金が入らなくなるから、年越しは大変なのだそうです。みんなが、食材や労力をだしあって、困っている大人を助けたのだそうです。例えば、料理研究家が集まった食材を使って、美味しい料理を作り、ボランティアが提供し、泊まるところの無い人にはNPO法人が数日の宿代を出してくれ、生活保護申請の手助けをしてくれ、就職の相談にも乗ってくれたようです。
 こんな記事を見ると、私もいつかは加わってみたいと思うのですが、なかなかできないですね。
 でも、人助けは辛い中にも暖かさと、喜びがありますよね。人助けできる人が幸せなのです。

2020年1月2日木曜日

才能と自覚

 暮れになると、その年に亡くなった著名人の追悼番組をしますよね。そのひとつ、NHKの『耳をすませば』という番組で、田辺聖子さんの何本かのインタビューが流されました。
 NHKの連ドラは見ていて、すごい人生を生きた人だとは思っていたのですが、実は本は読んだことがなかったのです。その頃も話を聞いていると、とても面白い、だからと思って、本も実は一冊買ったのですが、読まずじまいでした。
 この時の何本かのインタビューも面白かったですし、選ばれた部分だったからか、内容に思わず頷くような才能を感じました。
 今、私はその言葉を再現はできませんが、大阪弁の言葉ひとつ一つに、言っている人の心を解き明かして見せてくれるのです。「こんな気持ちが入っているんだよ」と、普通の人にはわからない細かな感情まで説明されると、聞いている人は「わかった」という気になって、いわゆる、ほっこりします。これがこの人が作家として幸せにやってこられた才能なんだなと思いました。
 もうひとつ、物故者ではないのですが、夏井いつきさんのドキュメンタリーも見ました。NHKのホームページによると、
『俳句の種まき”と呼ぶ普及活動を愛媛県松山市を拠点に続ける俳人の夏井いつきさんに密着。見えてきたのは、難病と闘う女性や社会になじめず「引きこもり」だった若者、 子育てに追われ自分の時間をもてない主婦など俳句に全く縁の無かっ』た人たちに、俳句を通じて生きる力を与えているエネルギッシュな俳人の姿がかい間見えました。
 実はこれにも驚かされたのです。私はこれまで、俳句を作ることも読むこともありましたが、この短い詩がどんな役に立っているのかしらと、疑問に思うこともありました。
 ちょっと甘めのサスペンスが好きな私ですから、見終えて現実逃避の別世界に入れたことの、開放感や満足感のようなものがあるのが、文学だと規定しているところがあって、そう考えると、俳句は短くって、なかなかその世界に入れないし、入ったと思っても一瞬で終わってしまいます。線香花火のようなものです。
 でも、このドキュメンタリーを見て気づかされたことがありました。難病の女性が、俳句を作ることで、辛い病気を耐え忍んでいけているという姿でした。みんな何かを吐露したいのです。わかって欲しいのです。これはきっと手紙のような文学なのでしょうと思いました。
 思えば、正岡子規も病に苦しみながら作っていたのでした。