2020年8月18日火曜日

 英国ミステリー噂話、高慢と偏見


 暑くて眠れない夏の夜に、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』全六回のテレビシリーズを真夜中まで一気に見て、久しぶりにお腹がすいて夜食を食べてしまいました。

 1995年のとても評価の高いものだったそうです。なぜわかるかというと、そのあとネットで調べたのです。

 ダーシー役のコリン・ファースが一躍有名になり、その後、多くの主演男優賞を受賞する若いころの作品のようです。と言っても撮影時は35歳ころで、とても若いエリザベス役の設定のジェニファー・イーリーも30歳くらいですから、二人とも脂の乗り切った時期の作品だったのだということが、その完成度の高さからわかります。

 圧巻はあまりお利巧とは言えない、お父さんも持て余し気味のお母さん役、アリソン・ステッドマンさんと下の三人の妹たち。上の二人はお父さん似、下の三人はお母さん似という設定で始まっていくのです。

 昔、原作を読んだことがあるのですが、ちょっとストーリー展開は違ったところもあるみたいでした。

 で、何にそんなにはまったのかというと、ダーシー役が本当にハンサムでまじめで誠実で、金持ちで、これは一生独身だったジェイン・オースティンの理想だったのでしょうね。分かります。そして、ハッピイエンドなのもいい。

 このコリン・ファースなる役者さん、今までほとんど見たことがありませんが、ミステリーには出てないのかと調べたのです。で、ちょっとがっかり、写真で見たところ、59歳になるという現在の顔は、もうハンサムとは程遠くなっていました。愛らしいジェニファーさんも50歳の姿は、ちょっと痩せ気味でした。

 コリンさんは結構たくさんのミステリー以外の作品には出演しているようです。時々放映される、例えば、恋に落ちたシェイクスピア、英国王のスピーチ、ブリジット・ジョーンズの日記、真珠の耳飾りの少女、秘密の花園、メリー・ポピンズ・リターンズなどなど。今まで題名を聞いたことはあったのですが、サスペンスじゃないので、スルーしていた作品ばかり。

 今度題名が出たら、逃さずに見てみようと思いました。このダーシー役で、一躍名を挙げたというのはうなずけました。