2021年3月25日木曜日

 英国ミステリー噂話 メジャークライムズ ロス市警重大犯罪課

 これは英国ミステリーではありません。アメリカのテレビドラマです。以前『クローザー』というドラマをたまに見ていたのですが、その続編という触れ込みです。そのチーフをシャロン・レイダーという女性警部が引き継ぎ、『メジャークライム』となったのです。

 私はあまりきちんとしていないクローザーのブレンダよりも、メジャークライムのシャロンのほうが人間らしくて好きで、それで見るようになったのですが、周りのプリベンザ警部補とかフリオ・サンチェスとか、マイク・タオとか、顔見知りの人間味のある捜査員たちがそのまま残っているのも懐かしくって、シーズン2あたりから毎週更新されるのを楽しみに見始めました。

 残念なことに、その役者さんがどうのこうのと調べるほどの気力はないのですが、例えば二度くらい結婚して離婚して今は一人で住んでいるらしいプリベンザ警部補が不幸な生い立ちのラスティにかける温かい言葉や教訓は心がこもっていて、以前よりも大好きになりました。あとは熱血漢のフリオ・サンチェス、冷静なマイク・タオ、みんなハンサムではありませんが、個性的でなり切っているのです。ちなみにハンサムな刑事も出てくるのですが、彼らの名前はほとんど覚えません。

 以前、『役者さんは演技力がついてきたころには老年になってしまっている』と書いたことがありましたが、今もその思いは変わりません。若くて美形で演技力がある人なんてなかなか見当たりません。要は個性があって、その人の人生が出ているような演技ができるのが一番いいのでしょう。

2021年3月20日土曜日

 英国ミステリー噂話 ハッピーヴァリー復讐の町

 英国らしい寒く落ち着いた街に、パトカーのサイレンが響くという設定でつかみはオーケーという引き込まれようです。内容を言うと怒られそうですが、『英国のアカデミー賞”BAFTA Awards最優秀ドラマ・シリーズほか9部門受賞』と銘打たれた有名なドラマのようで、概要はどの記事にも出ています。

 私は、サラ・ランカシャーという女優さんは初めて見ましたが、この方も有名なようで、大英帝国勲章も授与されているみたいです。私の好きだった『ラークライズ』というドラマでナレーターをしていたみたいです。 日本語でWikipediaに乗っています。機械訳みたいで大まかなことしかわかりませんが。この方は体も大きく、運動神経もよさそうで、警官役にはうってつけみたいです。

 見ていて、「あれ、見たことがある、誰だっけ」と思ったのが、極悪人トミーを演じるジェームズ・ノートンです。やっと思い出したのは、『牧師探偵シドニー・チェンバース』を演じた彼です。彼は優秀な役者さんのようで、他に『戦争と平和』に出ていましたが、私はあまり好きではなくってほとんど番宣しか見ていませんでした。でも、このトミー役は、彼の非凡さを裏付けています。

 もう一人、見たことがあると思ったのですが、どこでか思い出せない女優さんは、妹役を演じるシヴォーン・フィネランさん。調べてみると『ダウントン・ アビー』のシーズン2までレギュラーだった侍女のオブライエンさんでした。ひっつめ髪のオブライエンさんからは想像もできない役でした。

 最後に製作総指揮:サリー・ウェインライトさんについて調べました。どこかで聞いたことがある名前だと思ったからです。でも、作品は見ていなさそうでした。彼女も大英帝国勲章を貰っているみたいです。

2021年3月11日木曜日

 コロナワクチン接種の影で

 ある日、ネットサーフィンをしていた時、派遣切りや雇止めが多くなって、いつもの炊き出しに4倍の人が並んでいるというニュースが出てきました。

 はるな愛さんが子供たちにたくさん食べさせてやりたいと言っているというニュースや、ひとり親家庭で、収入が減って充分食べられないニュース。

 こんなに不景気で、みんな苦しんでいるのに、どうして株は上がるんだろうと考えるのは、経済音痴の私だけでしょうか。

 知り合いでも、シングルマザーが仕事を探さなくっちゃと言い、家の娘も仕事が減った、時給が下がったと嘆いています。私は、こういう時はちょっと落ち着いて、今までできなかったことをしなさいなと、慰めにもならないアドバイスをしていますが、私だって、年金がなかったらどんなに節約しても追いつかないだろうなと思います。

 加えて、私のような対人恐怖症のような人、それとは見えなくて、優秀な大学を出ていても、人と協調できなくって仕事が続かない人、いわゆる落ちこぼれの人たちの貧困。その記事には『現代社会において「ちょっと変わった人」の居場所は確実に減った』と.書いてありました。現代社会においては誰もが同じ方を向いて走っているように感じます。ちょっとゆっくり歩きたい人、きょろきょろしたい人は置いて行かれてしまう。そして派遣社員、派遣切りの階層から抜け出せなくなってしまうのです。

 この非正規雇用の仕組みは何度も改正されたようですが、小泉政権時代の知恵袋竹中平蔵氏の改正が今でも恨まれているようです。

 これは企業にとってのセイフティネットで、これがないと企業は浮き沈みに耐えられず、世界の競争から置いて行かれてしまうということでした。確かに私が行った時、アメリカでは正規採用なんてないように見えました。

 昔、ソルトレークシティに行ったとき、モルモン教徒は収入の一割を教会に寄付するという話しを聞いて、それが宗教活動だけでなく、慈善にも使われているのだろうなと思いました。私も国民健康保険料は寄付しているつもりで、自分の健康は自分で守っています。これではだめでしょうか。

 もう一つ思い出したのはシベリアに抑留された人の話です。仲間同士で飢えないために、誰か一人が食料を手に入れたなら、それを少しずつみんなで分けて食べていたと書いてありました。

 こんな時に、日本に一つしかないものを買ったとか、株高で資産が増えたとかいう記事、イギリス王室のごたごた等を見ると、何をやっているんだろうなと思ってしまいます。


2021年3月8日月曜日

 自分ファースト

 これは、夫が亡くなったと知らせたとき、アメリカの友人がくれた言葉です。「これからは自分ファーストで生きるのよ」という意味でした。彼女は私より年長で、先に長年介護したご主人を亡くされているため、そのようなアドバイスができたのだと思いますが、私はありがたい言葉だと思いました。あと何年命があるかわからない、悲しんでいる暇はないのです。

 その言葉を頼りに、私は夫の荷物を整理し、捨てて、家を自分の暮らしやすい空間に変えています。倉庫と化していた我が家は、そのまま倉庫にして、他に住むところを探そうかしらと以前、亡き夫とも話していたのですが、今は大分快適な私の住まいの空間になって、引っ越そうという気持ちも無くなりつつあります。古くって時々ネズミやヤモリやハクビシンの訪問に会うのはご愛敬ですが。

 それでも、まだまだ、捨てて、場所を空けるべきところはたくさんあります。ずっとどうしようと悩んでいたのですが、今、全30巻近くある百科事典を少しずつゴミに出しています。これまでの重いゴミの処分で、このごろ、足腰が痛くなって一度にはできなくなってしまったのですが、これはもう使わないし、置いておいても仕方がないと、処分を決めました。

 夫はインターネットをしなかったので、百科事典ほ必需品でしたが、今は誰も使いません。一時は老人ホームにあげれば、使ってくれる人もいるかな、コロナが明けたら聞いてみようかなと思ってもみたのですが、高い入居料をとって、競い合っている介護施設が、そんな使い古しを使うとも思えなくなって、ついに捨て始めました。

 もう一つ、半身不随で芸術活動のできなくなった夫の父が、楽しんで見ていた原色日本の美術、これも30巻近くがあるのですが、これも次に捨てていこうと思います。

 こうして、自分ファーストで自分の場所を確保していくのですが、思い出とともにあるものはある程度心を鬼にしないと捨てられないですね。