2021年3月11日木曜日

 コロナワクチン接種の影で

 ある日、ネットサーフィンをしていた時、派遣切りや雇止めが多くなって、いつもの炊き出しに4倍の人が並んでいるというニュースが出てきました。

 はるな愛さんが子供たちにたくさん食べさせてやりたいと言っているというニュースや、ひとり親家庭で、収入が減って充分食べられないニュース。

 こんなに不景気で、みんな苦しんでいるのに、どうして株は上がるんだろうと考えるのは、経済音痴の私だけでしょうか。

 知り合いでも、シングルマザーが仕事を探さなくっちゃと言い、家の娘も仕事が減った、時給が下がったと嘆いています。私は、こういう時はちょっと落ち着いて、今までできなかったことをしなさいなと、慰めにもならないアドバイスをしていますが、私だって、年金がなかったらどんなに節約しても追いつかないだろうなと思います。

 加えて、私のような対人恐怖症のような人、それとは見えなくて、優秀な大学を出ていても、人と協調できなくって仕事が続かない人、いわゆる落ちこぼれの人たちの貧困。その記事には『現代社会において「ちょっと変わった人」の居場所は確実に減った』と.書いてありました。現代社会においては誰もが同じ方を向いて走っているように感じます。ちょっとゆっくり歩きたい人、きょろきょろしたい人は置いて行かれてしまう。そして派遣社員、派遣切りの階層から抜け出せなくなってしまうのです。

 この非正規雇用の仕組みは何度も改正されたようですが、小泉政権時代の知恵袋竹中平蔵氏の改正が今でも恨まれているようです。

 これは企業にとってのセイフティネットで、これがないと企業は浮き沈みに耐えられず、世界の競争から置いて行かれてしまうということでした。確かに私が行った時、アメリカでは正規採用なんてないように見えました。

 昔、ソルトレークシティに行ったとき、モルモン教徒は収入の一割を教会に寄付するという話しを聞いて、それが宗教活動だけでなく、慈善にも使われているのだろうなと思いました。私も国民健康保険料は寄付しているつもりで、自分の健康は自分で守っています。これではだめでしょうか。

 もう一つ思い出したのはシベリアに抑留された人の話です。仲間同士で飢えないために、誰か一人が食料を手に入れたなら、それを少しずつみんなで分けて食べていたと書いてありました。

 こんな時に、日本に一つしかないものを買ったとか、株高で資産が増えたとかいう記事、イギリス王室のごたごた等を見ると、何をやっているんだろうなと思ってしまいます。