2020年2月6日木曜日

ベーシックインカム

 何ですか、世界の上位、二千何人かの資産と、世界の貧困層64億人の資産が同じなのだそうですか。64万人の間違いじゃないかと思いましたが、そんなはずないですよね。
 これ、昔から、友人から聞いてはいたのですが、暇になって、自分でニュースを見るようになって、そんな統計が飛び込んでくると、また、格差社会の進行が著しく進んでいるのを目のあたりにすると、社会の構成を何とか考えなくちゃダメなんじゃないかと思えてきます。
 そんな中でも、今、北ヨーロッパの方で実験的に施行されているらしい、ベーシックインカムというのがいいんじゃないかと思います。
 国民全てに、生活できるだけの基本給を与え、それで生活を維持しながら、自分のやりたいことや、さらなる経済活動を求めるという仕組みです。これなら、お金持ちもさらにお金持ちになれるし、生活保護に頼らなければならない人の何割かは生活の再建ができやすいのではないかと思います。
 今、なぜお金持ちが、こんなに資産を貯め込むかというと、子孫の将来が心配だからです。でも、ベーシックインカムが入るなら、子孫の将来まで心配しなくてもいいのです。彼らもベーシックインカムを受け取りながら、お金に振り回されない自分の生活をできるだろうと思えるからです。
 「障害者は無益だ」と言って、殺人を犯してしまった人の裁判がありましたが、彼自身も障害者のようでした。ベーシックインカムがあったら、彼は介護の仕事にはつかないで、もっと自分に向いた仕事を探すことができたのではないでしょうか。
 この基金は税金ではダメですね。それこそ、寄付を募るべきです。税金だと、あげる方も受け取る方も不服や遠慮が出てしまう。額は生活保護の半分くらいでもいいのです。自分にあった仕事を見つけることが前提なのですから。
 今、年金をもらう身になって、ベーシックインカムがあるということは本当に気持ちが楽です。お隣の同じ年代のご夫婦は老後、広い敷地を使って畑もしながら駐車場も経営しています。私は終活を兼ねて、家の中の本をネットで売っています。老人だから、この程度の経済活動で手一杯ですが、若い人なら、もっと動けると思うし、相談に乗ってくれる人がいれば、もっと的確に仕事をみつけられるとおもうのですが。