2020年1月11日土曜日

辛いドラマ、辛い話

 歳のせいか、この頃シリアスなドラマは見なくなりました。それが現実かもしれないとは思うのですが、見たくないのです。
 ポアロでも、歳を取ったポアロの活躍劇は、寂しくって嫌ですね。同じ老人でも、「ニュートリックス」のはちゃめちゃの方が好きです。歳をとって、成功したポアロが有るべき姿だとは思うのですが。
 『ネトウヨになった』人の話というのをこの間ネットの記事で読みました。ネトウヨとは何だろうと興味に惹かれて読んでしまったのです。彼はいわゆる「ロストジェネレーション」と言われる世代の一人でした。
 失われた十年に入る人たちで、ウチの娘もこの世代です。世の中が不況だったために、正規の職につけずに、アルバイトを転々としなければならない世代です。年越しテント村が日比谷公園にできたのもこのときだったと思います。
 彼は結局、非正規雇用のまま、それでも技術習得にも努力し、自分なりに一生懸命やってきたのに、大企業の中では制度が変わるたびに弾き出されてしまいます。何も改善されないまま、ネットカフェなどを転々とする生活の中、お父さんが亡くなって、天涯孤独の身になり、ネトウヨになったのだそうです。ネトウヨとはネット右翼の短縮だそうです。最後に出てきました。
 ちょっと脱線しますが、この間、『「就職氷河期世代」とされる30代半ば~40代半ばの人を正規職員として採用する方針を明らかにしていた兵庫県宝塚市は30日、募集締め切りとなる同日までに計1816人の応募があったと発表した。』結局、この世代の人たちを四人採用してくれて、辞令の伝達式の模様をテレビで放送していましたが、この70代の女性市長さんのスーツが私の目を止めたのです。私が、よくする古い服のリフォームの形をしていました。思わず立派な市長さんだと思ってしまいました。IR誘致のどこかの大都市の市長さんとは全く違います。
 人手不足と言っているなら、外国人移民と言わずに、是非、辛い思いをしているこの世代を採用して欲しいものです。
 また、こういう記事も読みました。『2020年1月4日 - 9連休となった年末年始で追い詰められた人に温かい食事と生活・労働相談を無料で提供した「年越し大人食堂」に、2日間で102人もの人が訪れた。』連休になると、日給の人にはお金が入らなくなるから、年越しは大変なのだそうです。みんなが、食材や労力をだしあって、困っている大人を助けたのだそうです。例えば、料理研究家が集まった食材を使って、美味しい料理を作り、ボランティアが提供し、泊まるところの無い人にはNPO法人が数日の宿代を出してくれ、生活保護申請の手助けをしてくれ、就職の相談にも乗ってくれたようです。
 こんな記事を見ると、私もいつかは加わってみたいと思うのですが、なかなかできないですね。
 でも、人助けは辛い中にも暖かさと、喜びがありますよね。人助けできる人が幸せなのです。