さて何が起こるでしょうか。
『それぞれの上に年月が流れているんだなあ』と感じます。
つまり、私が楽しんで見ている英国ミステリーも日本のミステリーも出演者たちはほとんど亡くなっているのです。そうであれば、古い作品のほとんどの製作者たちもしかりでしょう。それでもこうして私の老後を癒し続けてくれている、そう考えると、これも彼らの『空即是色』だったような気がします。
『クワイ河に虹をかけた男』永瀬さんの銅像がタイの有志の人たちによって建てられたそうです。それを見た人たちがこういう人がいたんだと心を暖かくするでしょうね。これも『空即是色』、しかも永瀬さんだけではない有志の人たちの『空即是色』でもあるのでしょう。
考えてみると、『空即是色』って、見えるものは遺産として、見えないものは私のように心の中に、いっぱいあるのですね。
でも、さらに考えてみると、森友学園も加計学園もみんなの『空即是色』の生み出したもの、おれおれ詐欺だってパワハラだって『空即是色』ですよね。
そう考えると、何をするか考えることから始まると思うので、私のように心の中だけで終わってしまっても、それはそれでいいような気がします。