2018年3月23日金曜日

パワハラ

 この言葉が話題になってから、どんどん事例が出てきました。
 職場の事例はそれまでにも何度もありましたが、こう派手になったのは最初はお相撲さんの話だったような気がします。それから、伊調馨選手の話、そして、今は政治家の話。
 パワハラを受けているのはつらいのですが、こう明るみに出て、反対に責められるようになると、今度はいじめた側がつらいでしょうね。栄監督が神経衰弱になるのは当たり前だろうと思います。
 いじめているときは、すべてが味方のような気がして、いわゆるかさにかかって、言いたい放題言っていて、自分がやりたい放題をしているなんて思いもしないんですよね。反抗されて初めてわかるんです。
 母親も時々そんなことがあります。私も随分自分勝手なことを娘たちに押し付けていたなと今になって反省します。
 これにお金や権力が絡むともっと深刻になるのです。
 お金が絡んだ1例としては、先日テレビで特集していたアメリカの国民的作曲家フォスターを見つけました。37歳で1864年に亡くなったそうですが、楽譜を安く買いたたかれ、版権も取られて、極貧のうちに亡くなったそうです。亡くなってから有名になったのだそうです。版権を安く買い取った人は大金持ちになったでしょうね。
 権力が絡んだのが、今の政治の混乱や前川さんへのパワハラです。前川さんの義弟に当たられる中曽根議員が、長期政権になると、何でもできるような気がして抑えがきかなくなる、腐敗は免れないといったような趣旨の発言をして、阿部さんとその取り巻きに一矢を報いていましたが、本当に権力をひけらかすパワハラが随分と出てきました。阿部さんにおもねる人しか自民党の公認を得られないし、そういう人が当選して阿部さんに忠誠をひけらかすのです。誰が悪いとも言えませんが、自然の流れでそうなっていくのでしょうね。だから、なおさら自省が必要になってくるのでしょう。
 これだけ誰の目にも明らかになっているのですから、悪いということに気が付いたら、栄監督のように精神耗弱になる必要はありませんが、みんなのために認めて改めてほしいと思います。
 世の中は、多かれ少なかれパワーバランスで成り立っているのでしょうが、過ぎてみればどちらに立っても辛いところです。