近頃のユーチューブ、とっさんTV
TVというのが英語なので、今までずっと「とっさんズTV」だと思っていました。日本語の題名は「とっさんTV」です。
コメントを書かれている視聴者さんと同じで、私も毎朝この「とっさんTV」を見てから出かけます。ウクライナはどうなっているかしらと気になって、とっさんの国際政治の分析を聞いて、「ああそうか」とちょっと安心して、車で乗り出すのです。
大東文化大学大学院で、国際政治を勉強した方だから、当然ながら、腑に落ちる説明をしてくださるのです。
そのとっさんが先日、「どうしても」聞いてほしいという動画を出しました。何事だろうと開けてみたのです。そしたら、いつものTシャツ姿ではなく、改まった背広姿で、ユーチューブの盾を抱いて、「視聴者が10万人を突破した」と涙ながらにお礼の報告をしているのです。涙もろいのは前にも何回か見ていたし、言葉がまるっきり政治家のそれなので、『この人政治家になれるわ』と前にも思ったのですが、その経歴の説明を聞いて納得しました。
この人はいわゆるロストジェネレーションの人たちと同じなのです。年齢はわかりませんが、多分、その年代だと思います。
名古屋出身で、大東文化大学の政治学科に入学、もともとそういう方面の勉強がしたかったのでしょう。弁が立つのも、政治を志す人がよく入るという弁論部にいたのかもしれません。でも、この年代の人たちはなかなか職に就けなかったのです。アルバイトや契約社員をしながらお金を貯めて28歳で大学院で国際政治を勉強、ジャーナリストになろうとあちこち原稿を送ったけれどご縁がなかった。
この頃、結婚、起業してみたけど、収入は二か月で一万円にしかならなかった。妻が背中をさすってくれたそうです。また泣いたのでしょう。なんとか獲得した長期の仕事が、コロナで流され、やっとアマゾンの配送の仕事を見つけ、しかし、それもコロナでダメになってしまう。その時、奥様が言われたそうです。「『今は動くな』という暗示かも知れないよ」と。この言葉、私も知り合いに言った覚えがあります。この頃、私の周りにも仕事を無くした人や仕事が減った人がたくさんいました。
それで、『何かをしなくては』と思い、始めたのがユーチューブだったそうです。はじめは政治の話は怖くてできなかったと言っていました。が、ウクライナ戦争がはじまり、まさに専門の分野をテーマにできるようになり、まさに突き進む勇気と自己実現で、精進したようです。そして10万人突破。苦節20年でしょうか。うちの娘もロストジェネレーションの年代ですから、ましてや彼は男の人ですから、涙の訳もよくわかります。
がんばれ、とっさん。説明もよくわかるし、努力のあともあるし、頭もいいし、人柄もいいし、自己実現が政治家なら、きっといつかいい政治家になれますよ。