2012年8月25日土曜日

初めて注文が来た

 その日、外泊して昼頃に帰って来て、メールを開くと新しいメールが二通も来ていました。一つは自動メールを送信したというショップからのメール、もう一つはそのお客様からの送り方の指示を書いたメールでした。
 『わー、どうして』という感じでした。『誰も見てくれていないかも知れない』と思っていたのに、見てくれていた人がいたのです。『バンザーイ』と心で叫びながら、口では「どうしよう、どうしよう」と叫んで、夜中仕事をしていて、昼まで寝ている娘に相談しようとして、気がついて思いとどまり、テレビを見ていた夫のところに行って叫んでいました。「注文が来た。まだ一ヶ月も経たないのに」。
 夫の返事はこれ叉変なもので、「もうすぐ『下』が出るよ」。夫の『もうすぐ』はあまり当てにはならないのですが。やがて起きて来た娘は「上まで聞こえたよ」。
 ショップを開いてから一ヶ月弱ですが、『このまま誰も見てくれないで、前みたいに一年二年と経って行くのじゃないか』と、何となく不安で否定的で、落ち着かない日々でしたが、いっぺんに自信が湧いて来ました。理由もなくやって行けそうな気になって来ました。
 急いでコンピューターの前に座って重さを量り、送料を決めて払い込みをお願いするメールを出しました。出してしまってから、心配になってまた計算し直したりするのはいつものことです。
 払い込みの手紙が来て、一刻も早くとレターパックに入れ、近くのポストまで行って、ポストに入れてしまってから、『そう言えば』と、ガサガサと音がしていたことが気になりました。それで例の教科書に『詰め物』というのが載っていたのを思い出しました。緩衝剤です。家に娘が寒さ対策にいいと言って買った緩衝剤がいっぱい残っていたのを思い出しましたが、もう後の祭りです。
 発送済みのメールに『もし不都合があったときは』と書いて送りましたら、ご丁寧に『無事つきました』と言うメールが送られて来ました。ありがとうございます、最初のお客様。