何もない日常なんてない
じ治療薬ボラギノールのCM のセリフはこんな言葉だったと思います。なぜ正確に覚えていないかというと、きれいな女優さんに見とれて、ちゃんと言葉を咀嚼していなかったのです。
それがある日突然、はっと気づきました。この人、痔で苦しんでいるのだ。いつも痛いのだ。『何もない日常なんてない』。
私も、膝が痛い、足が痛い。肩が凝る、腕が上がらない。『何もない日常なんてない』、毎日は不足との戦いなのだ。
だから、私も、「痛い」というのを止めようと思いました。誰に言っても治るわけでもないし、相手がつらい思いをするだけです。
昔、書いた長崎の神父さんのお母さんの言葉が思い出されます。「つらいとか苦しいという言葉は神様だけに言うんだ」と息子を諭したのです。
今思い出しても立派な言葉です。皆さん、日々の中で、いろんな哲学を体得していられるのに、私はこの年になって、初めて自学しています。