2025年8月17日日曜日

 AIの歌

 この頃、ユーチューブサーフィンをしていると、ハッとさせられる歌に出会います。最初のうちはたまにだったのですが、この頃は頻繁に出てきます。でもどこか違和感があるのです。

 確かにとってもいい歌なのです。音程も外れないし、スムースにそれこそ流れるように歌われていきます。画面は私が好きで見ているゴットタレントのようですが、審査員が似て非なるものがありました。とても感動的な歌で、聞いている人たちが涙を流しているのですが、どうも涙が固まっている気がしました。流れていないのです。

 で、何べんも聞いていまして、やっとその英語の歌詞がわかるようになってきまして、そのいくつかのフレーズをつなぎ合わせると、『私は家庭を持った。その家庭を支えるために一生懸命生きてきた。やがて日は流れ、息子は成人し、飛び立ってしまった。彼に翼を与えたのは私だけれど、私は今、歳を取り、一人になり、あちこちに痛みを抱えながら、こうしてステージに立って歌っている。お金のためではなく、名声のためでもなく、ただドアのところで待っているよと伝えたくて。』

 正確ではありませんが、私も泣きながら聞いている歌詞はこんな意味でした。皆さんが泣いているのがわかります。

 ごく最近、この歌をAIで作った人の顔出し動画がありました。本当に歌った人の映像も見た気がします。でもこのAIの歌手さんと歌は別格でした。なめらかで一分の狂いもないのです。よく見ると、他にもありました。子供が事故にあったお父さんに教わった歌を歌っていたり、とにかく誰が歌っても音程の乱れもなく、別格なのです。AI、恐るべしです。一体どんな仕組みなのでしょう。見てみたいものです。