2017年6月11日日曜日

中古住宅の値段

 私は経済には疎いし、計算も苦手で、最初からあきらめている感じがしますが、この年になるまで、世の中の動きを、(見るともなしにですが)見ていると、さすがに、(わかるということではないにしても)、感じることはあります。
 例えば、一番身近なことでは、ガソリンとトイレットペーパーの値段。円高になると下がるのです。逆に輸出にいいと大企業が喜ぶ円安になると、値段は上がります。そして企業がもうかれば、景気が良くなり、給料が上がるとみんな喜ぶのですが、物価も上がるのです。目減りし続ける年金生活者になって初めて知りました。こんなことが考えられるのも、必死に働く必要のない心のゆとりのせいだと感謝してはいますが。
 そこに来て、この間、日銀が紙幣を大量に発行しているということを知りました。デフレ(物価安)解消のためだそうです。つまり、インフレ状態にしているわけです。だから、お金はあっても、モノが高くなっていて買えないのです。お金の価値が下がっているのです。
 これって、一昔前のバブルの時と同じです。あの時、日本企業はトランプタワーを買ったのではなかったでしょうか。つまり、日本で不動産を買うより、外国で買った方が安かったのです。お金がだぶついていたのです。今の中国もそうですね。日本の不動産を買った方が安いと報道されていました。
 これって、中古住宅のウオッチングを続けている私の感じるところです。一時期、あれはデフレの時だったでしょうか、よさそうな中古住宅が結構出ていたのです。今はほとんど出ていません。たまに『これなら』と思うものは、10年特例という文字が付いています。ちょっとよさそうだと思う物はたぶん、不動産屋さんが先に買ってしまうのです。それで、少し直したり、時期を見計らって、高値を付けて売るのです。でも、これってバブルの崩壊の時が来ると、不動産屋さんの倒産になるんですよね。
 まあ、今のところわが家で中古住宅を買える見込みはありませんが、何かを欲しいと思って、ウオッチングを続けていると、それなりに、何かを感じ取れるような気がします。私の場合はたまたま中古住宅でしたが。