2017年8月18日金曜日

間違いの許される世界

 長嶋さんが、「野球は人生そのものです」と言われた話は有名ですが、私も野球が大好きで、ほとんど毎日見ています。 先夜はプロ初先発の二十歳の投手が四回八失点で降板しました。それこそ大恥をかいてしまったわけです。そこからどう立ち直るか、まさに人生と同じですね。
 人生でも、いろんな人が、いろんな間違いをします。どう立ち直ったらいいのでしょうねえ。
 私などは、間違いを犯すのが怖くって、行動を極力控えています。人と接しなければ、間違いの起こる確率は少ないのです。つまらない、味気ない生活になるでしょうが、疑心暗鬼や後悔の念に苛まれるよりましと思っているのです。
 でも、年金暮らしの年寄ならまだしも、若い人たちにそんなことはできないし、引きこもりになられても大変です。
 野球なら、努力して倍返しをすることによって、立ち直っていくのでしょうか。ぼろクソにたたかれた選手が、別人かと思えるほどに名手になっていることもあります。それでも負けた記憶は消えないので自らつぶれてしまうのでしょうか。水曜日の藤浪選手や木曜日の福井選手、私もそうですが、メンタルトレーニングって必要なのかもしれません。この歳になって考えます。
 どちらにしろ、現実の世界と違って、ハードでもゲームの世界はいいですね。夢も、失望も、成功も、人を傷つけることなく体験できます。
 現実の世界で、どちらかというと活動派の夫は、忘却の名人です。言質を取られるのが嫌だから、手紙は書かないと言っていました。まさに、『この世の中は恥だらけ』です。忘れることで、前に進めることもあるんでしょうね。でも、時々、唸っているのは思い出すからなんじゃないでしょうか。