練れたということでしょうか老いたということでしょうか
ある日、イオンに水汲みに行った時のことです。二台あるうちの二台とも空いていたので、両方とも使って汲んでいたら、そこに来た、おばさんが、まあ、私から見るとお姉さんですが、険しい顔をして「二台とも使っているんですか」と咎めるように言い放ったのです。
空いていたから使ったのにと思いましたが、すぐに「あらごめんなさい、こちらどうぞ」と、終わった方を開けました。
こう言う事態は二度目でしたが、昔はグズグズと後々まで思い出して、引き摺っていたものでした。今回は「まあいいや」と思えました。「若いんだなあ」と思ったり、「きっと、言ったことを後で後悔するだろうな」と思いやったり、心が大きくなったと言うことでしょうか、歳を重ねて成長したと言うことでしょうか。
もう一つは、「お若いですね」と言われた時に、その言い方が、あまりに空々しかったので、言った人に「いくつに見えますか」と逆襲してしまいました。言った人は返事に窮して、「60代ですか」と言いました。流石に、その通りとは言わないで、「71歳になりました」と答えました。大して変わりないとがっかりしたそぶりは見せませんでした。
これは心が練れたと言うことか、老成したと言うことか。