映画の話 『最後のマイウェイ』
最近ギャオで見た映画で、ミステリーにはない感動を受けたのがこの作品でした。
『あの名曲「マイ・ウェイ」には、知られざる真実があった。1939年、エジプト。クロード・フランソワは、実業家の父と派手な母のもとで少年期を過ごしていた。しかし第二次中東戦争による父の失業にともない、一家はモナコへ移住。家計を助けるため楽団のヴォーカルとして働いていたクロードだが、厳格な父は決して仕事を認めなかった。デビューを果たし、生涯6700万枚のレコードを売り上げたクロード。そして世界的名曲「マイ・ウェイ」の誕生……。フランスのスーパースターの知られざる栄光が今、明かされる。』という説明がついていて、『マイ・ウエイ』という名前だけは知っていたので見たのです。
フランク・シナトラの歌で有名ですが、本当はクロード・フランソワ本人が書いたもので、映画の最後のころにロンドンのアルバート・ホールで熱唱する場面があり、それも素晴らしかったのですが、エンドクレジットの時の「アレクサンドリ・アレクサンドラ」の歌が本当に素晴らしかった。遺作だそうですが、あれは誰が歌っているのでしょうか。俳優か、本人のレコードか。
キャストは、出演:ジェレミー・レニエ ブノワ・マジメル モニカ・スカティーニ ジョセフィーヌ・ジャピ
スタッフは、監督:フローラン=エミリオ・シリ
あのクイーンのフレディ・マーキュリーの映画のような感じでステージが見ごたえありました。
フランスで絶大な人気を誇り、世界デビュー直前に39歳で亡くなったそうです。いかにも生き切ったという感じで、実話と歌がマッチしていて、レビューでは歌手の性格や生活に批判も多かったのですが、私は、感動しました。これ以上はできないというほどの努力と自我の人生だったと思います。
で、この俳優さん、ダンスも超うまいし、歌もうまい、本当に歌っているのかしらと思って、タイトルで調べてみましたが、わかりませんでした。ベルギーの俳優さんだそうです。ちなみに、歌詞は英語だと思ったら、作詞はポール・アンカだそうです。その間の事情が出ていました。『フランソワはジャック・ルヴォー、ジル・ティボとともに、彼の代表曲のひとつ「Comme d'Habitude」(「いつものように」の意)を制作する。この作品をテレビを通じて知ったポール・アンカは、まったく新たな英語の歌詞をこの曲に与え、それは1969年にはフランク・シナトラが歌う「マイ・ウェイ」として世界的にヒットし、またエルヴィス・プレスリーや、後にはシド・ヴィシャスらによりカバーされた。』
でも、シナトラよりも、クロードの人生を見た後では、クロード・フランソワの方がずっとマッチしている感じです。