本、『私の嫁いびり』「覚えてほしい、わが家のホームマネージメント」西川 勢津子
昭和58年、第14刷。ということは、私は結婚して、子供もできていました。姑さんとはうまくいかず、核家族で独立したころでしょう。藁をもすがる時期だったので、きっと読んだとは思いますが、ほとんど覚えていません。
『西川 勢津子(にしかわ せつこ、1922年9月13日 - )は、日本の家事評論家。筆名・山田のぶ、東山花子、桑井いね。
奈良県出身。日本女子大学校卒。掃除、洗濯、料理、家族関係まで多岐にわたる家事評論で活躍。1961年西武百貨店池袋店の家庭用品コンサルタントとなる。桑井いねの筆名で書いた『おばあさんの知恵袋』がロングセラーとなった。洗濯科学協会理事』
私の若いころ、家事評論家というのは吉沢久子さんか、西川勢津子さんかという感じだったと思います。このお二人しか覚えていません。
吉沢久子さんのは雑誌などで読んでいたのか、家に本はありません。西川勢津子さんのは、『おばあさんの知恵袋』の題名は知っていたのですが、買ったのはこの一冊だけだったようです。
西川勢津子さんは今読むとまさに自己実現された方だと思います。あの頃、どんな思いで読んでいたのか、全く覚えていませんが、結果が明らかになった今読むと、私の生活とは全くかけ離れていると思います。これって実用本の宿命でしょうか。確か、『棟梁の知恵袋』の時もそんなことを書いたような気がします。
学者さんのように、研究して、調べて、自分がこれと思ったものを書いているのです。ご主人の転勤で回った外国にまで視野を広げて、特にお掃除関係が、まるで科学者のように実験して、良いものを推奨しているのです。
しかし、この年月の間にわが家はアレルギー家族になってしまって、漂白剤を使うとか、次亜塩素酸で消毒するとかは全くNGになってしまいました。
でも、西川勢津子さんの輝かしい自己実現だけは称賛に値すると確信しています。
私もこの歳になると、『口から先に出せないもの』があるということもわきまえるようになってきましたが、やっぱり、言わせてもらえば、生活のレベルが違うのです。何せ、私はミニマリストですから、この本は私にはフィットしませんでした。