2013年1月11日金曜日

ここで注文が来たら 

 その他にも、夫の書斎には大型の単行本や雑誌等もありまして、大型本で書棚を一つ占領していました。その書棚の整理をしながら、値段を確かめたり、写真を撮ってアップしたりしていると、本当に夢中になってしまって、『こんな最中に注文が来たら面倒だな』等と不遜な事を思ったりしていました。
  幸い、それらの大型本も何とかクリスマス前に片が付いて、40MBも突破して、『後は、来年』と思っていたその朝に、注文メールが入っていました。
  これがショップ開設以来二件目です。やっぱり『うれしいー』と言って、夫に報告しに行きました。今回は残念ながら夫の著作ではなかったのですが、でも、所蔵本で、値段の判らない本でした。もう一冊同じような題名の本があったので、それと同じ値段にしておいたのです。
  最初は『本当にこれでいいのかしら』と思いました。もう一冊の方は出版社の出した単行本で、装丁もしっかりしていましたが、注文された本は財団が出版したせいか、報告書のような装丁だったのです。よっぽど『これでいいんですか』と聞こうと思いましたが、写真が豊富できれいでしたから、『これでいいのかもしれない』と思い返して、振込先を送りました。
  それこそ、速攻で振り込んでくれて、私も翌朝速攻で準備をして郵便局に持って行きました。年内に届くだろうかと思いながら。
  その翌日、注文主さんから、届いたと言うメールが入っていました。実は『長年、探していた本だった』という事でした。『他ではもっと高く売っていたのに、こんなに安く売って頂いて』と書いてありましたので、夫にそういいましたら、『いいさ、いいさ』と言いました。
  本当にそうです。こんなに喜んで頂けるなら、長年夫の書斎に埋もれていたあの本は幸せです。やっと自分のいるべき場所を見つけたでしょう。これが、きっと古本屋さんの醍醐味です。
  今までは、『アマゾンに載っていない本は、値段も判らないし、売れない』と思っていましたが、『アマゾンに載っていない本を探している人もいるんだ』と判りました。
  年が明けて商品アップをスタートしたら、その辺も考慮に入れて商品を選んで行こうと思いました。