2013年1月5日土曜日

いよいよ夫の書斎 

 前にも書きましたが、夫の本は全集ものが多いのです。哲学の全集は、以前古本屋さんに来てもらって売った時に、二束三文で持っていって貰いましたが、美術全集、建築全集、絵巻集成の類いは、いっぱい残っているのです。今回それらを調べてみると、出版年月日が結婚した前後と重なっているのです。それを見て、『ムムム』と思いました。独身貴族のままで、結婚後も買い続けていたとわかってしまいました。しかも、見た跡のあるのは最初の巻くらいです。
  あとは書道をしていた義母のために買ったらしい書道の全集がよく見られていた程度という事は、義母だけは真面目にその全集で練習していたということでしょう。
  増大する本の山に、ダメと言ったのは毎月届く文庫本を買い続けていた時でした。本当に、小さな文庫本が五、六冊毎月届いて、三千いくらかを払い続けていたのです。しかも全く読みもしないで、並ぶところもなくなった棚に押し込むか積んどくか。しかも、その時は会社もうまくいかず、借金がどんどん嵩んでいるときでした。いい顔しいで断れない夫に、『絶対に駄目』と言いました。その後、こういう経験は何度かしましたが、今思えば、あれが最初だったのです。
  犬も喰わない話をしてしまいましたが、この全集もの、結構安いのです。で、美術全集は諦めました。建築の全集や絵巻物の全集は一冊一万円近いものでしたが、これは巻によって値段が違いました。値の上がっているものもあり、下がっているものもありです。それで、全巻揃っているものは、全巻で写真を撮ってショップに並べました。絵巻物は二冊ほど抜けていたので、その内出て来るかも知れませんが、一冊ずつ値段を付けて並べました。
  これらは大型本に属して、スキャナーの画面をはみ出すのですが、あの時代、こういう大型の豪華本が多く出版されたような気がします。バブルに向かっていた良き時代だったからかも知れません。
  これで、30MB突破です。