2014年10月9日木曜日


おなじみ

 私が癒されているテレビ番組は、今のところ、野球と英国ミステリーです。冬になると野球がマラソンと駅伝にかわります。夫はニュース番組と相撲。我々はほとんど一緒にテレビを見ないで、二台で別々に見ています。何か性格が垣間見えます。
 でも、負けてばかりいると見るのがおっくうになり、横目で見るようになります。勝ちだすと私も元気になるのですが。そういえば、今日は黒田投手の登板です。これも心配で横目ですね。亡くなった黒田投手のお母さんが一度も球場に行かなかったというのもよくわかります。
 英国ミステリーは、お好みがあって、ハードな物はだめです。そうすると必然的におなじみの物しか安心して見られなくなります。今のところは、クリスティー作品とバーナビー、オックスフォードミステリーのモースとルイス、フロスト警部と女警部ビエラくらいでしょうか。それに時々、アメリカンミステリーのモンクとジェシカおばさんが入る程度です。
 前はCSIも見ていましたが、ちょっと映像がきつくって現実離れがしてきてやめました。
 でも、これらのおなじみが、もうほとんど見てしまったのです。ケーブルテレビで毎日のようにやっていますから、そうですよね。モース役のジョン・ソーは疾っくに亡くなっていますし、ルイスも老けました。トム・バーナビーは退職し、フロストも引退しました。二、三ヶ月くらいで全シリーズを放送すると、出演者が目に見えて老けて行くのです。あれも悲しいですね。
 でも、楽しいこともあって、これらに出ているごひいきの俳優さんたちを他のドラマや映画で見つけたときです。例えばこの間は、バーナビーの奥さん役をしていた女優さんがクリスティー作品に出ていました。若くてとてもきれいでした。同じくバーナビーに出ていたトロイ役の俳優さんがポアロだったと思いますが、若い学生のちょい役で出ていました。若きバーナビーも端役で出ているのを見つけましたし、ビエラ役の女優さんの若いときの準主役級の映画も見ました。ビエラ役の女優さんは大変な芸達者でした。そういえば、ルイスもポアロに出ていましたね。
 フロストは有名でしたが、あまりハンサムではなかったので、最初は敬遠していましたが、見出すとはまりますね。人間て性格が変えられないのですよね。我々が二台でテレビを見ているのと同じです。どんなに苦労しても努力しても一徹は変えられないのです。フロスとにとって、それは悲哀ですが、それを楽しんでもいます。楽天家でもあるのです。
 こうして、まるで友人のようによく知ってしまったおなじみ達が、前に見たという落胆させる物になって、見られなくなると、どんどん寂しくなって行きますね。その後、新しいおなじみはなかなかでてきませんが、この頃、ブラウン神父ともう一人のバーナビーを見始めました。
 たとえ、急に歳取っても、飛び飛びでなく、まとめて一気に放送されたから、深く知ることができて親近感が湧いたのかもしれません。