2016年9月17日土曜日


弱気ー広島の優勝について思う事

 『消え入りたい』という言葉がありますが、この頃、よく意味が分かった気がします。気の弱い私ですが、若い頃はあまり考えた事が無かったのです。この頃、『いつか死んでしまえば消える事ができるのだ』と思います。だから多分若い頃は、死というものが身近にあるとは思っていなかったのでしょう。
 この度,広島の優勝の経過をつぶさに見聞きして、選手やスタッフの成長を目の当たりにして、皆、強気もあるだろうが、弱気もあるだろう、それを練習して、考えて、乗り越えて、あんな大人の考えや言葉が出てくるようになったんだなあとつくづく思いました。
 一番先に感じたのはジョンソン投手です。アメリカではあまり成功せず、二年前日本に来てすぐに、準完全試合をした時に、一番最初にキャッチャーの石原選手のおかげだと感謝の言葉を贈りました。以来くすみかけていた石原選手がみるみる輝き出しました。苦労人なんだなと思いました。今年シーズン中に広島とあと三年の契約を結びましたが、誰が見てもそうだったのだろうと思います。
 そして最多勝を争う今、『野村と一緒に取れたらいい』と言いました。それに呼応するように、野村投手が『ジョンソンが言ってくれましたが、本当に一緒に取れればいいと思います』と言いました。これだったらチーム内がまとまるはずです。頭もいいのです。
 最初の頃に活躍した天谷選手が言った言葉も心に残りました。『石原さんや新井さんが老体にむち打って頑張っている。若手は活躍している。俺たち中堅も頑張らないと』。そして赤松選手,『ベンチにいる者はみんながレギュラーだと思っている』。
 比嘉広報の『コマブロ』をいつも見ているのですが、試合に勝ったあともブルペンで素振りをしてからロッカールームに行くという若手選手達の写真が時々載ります。きっと、それをしなかったら、弱気になってしまうのでしょうね。これだけやったという自信が強気と余裕になるのでしょう。
 応援に行ってくださるファンの方々も含めて、ありがとう広島。