2016年9月20日火曜日


倉捕手の引退

 さあ、セリーグ優勝も決まった、とほっとする時期は、次々と引退も発表される時期でもあるんですね。
 広島でも、倉捕手と広瀬選手が引退と発表されました。私、黒田投手といつもバッテリーを組んでいた倉捕手が好きだったんです。捕手って、重要なポジションの割にあまり華やかではありませんよね。エースのように勝利数が数えられる訳ではありませんし、古田さんのような才能のある人は別にして、二千本なんてヒットもなかなか打てません。それほどハードなのだと思います。だって、立ったり座ったりしながら投手と同じだけ球を投げている訳ですから。ある意味準エースです。
 記事に倉捕手が、『黒田さんが帰って来るまでは現役でいようと思っていた』と書いてありましたが、それが倉捕手のモチベーションになっていて、一軍出場のできない過酷な辛い状況でも自分を鼓舞し、四十一歳まで選手を続けてこられたのだろうと思います。
 それが倉捕手の精神的な支えだったのだろうと思いましたが、反対にそうして待っていてくれる仲間がいたという事が、黒田投手が現役のまま広島に帰って来るモチベーションになったのだろうと思います。新井選手の復帰もそうかも知れませんが、倉捕手や鈴木本部長の信じて待ってる姿勢も、黒田投手の拠り所だったと思います。
 新井選手の記事に、『広島を去りたくはなかった。しかし、金本選手と一緒に野球がしたいという気持ちもあった。でも、黒田さんがメジャーに行かなければ、僕も行かなかっただろう』と、いうのがありました。
 私のようなあまり人と付き合わない人は、『なんて、自立心の無い』と思ってしまいそうですが、結局、人は自分を分かってくれる人と一緒にいたいのです。辛い事も一緒に頑張りたいのですね。私のような人は、頑張れないのです。すぐに諦めてしまいます。すぐに『どうせ』とか言ってしまいます。
 今年の広島はまさに『神って』ましたが、監督を始め選手みんなが『今年のチームは最高です』『チームが一丸となっています』というように、皆がお互いを信頼して、がんばりを認めあっているから、神懸かり的な勝利が次々と生まれたのでしょうね。小窪選手という絶妙なコーディネーターがいたようではありましたが。
 いよいよの十月決戦で、どうなるかは分かりませんが、悔いなく戦ってもらって、また、来年は新しい若いチームが生まれるのでしょうね。
 このところ、野球ブログのようになっていますが。