2019年7月15日月曜日

自然界のバランス

 このところ、時々流れる除草剤のコマーシャル、よその人はどんな思いで見ているのかなと思います。その除草剤は効き目が強くって、地表に撒くと地中の根の先端に至るまでみるみる枯らしていきます。つまり、根まで枯らすから雑草はもう生えないんだそうです。
 『自然農法』では『雑草にも存在意義がある』『根は地中に酸素を送り、葉は虫たちの家となり、動物の餌となる』と書いてあったのを見た後だっただけに余計恐ろしく感じました。
 そんな中、テレビのワールドニュースでイギリスとドイツの番組が同じことを言っていました。『種の減少』です。例えば人間の都合で一つの植物が減少すると、それを餌にしていた昆虫なり動物なりが減少する。そういう連鎖で、種が減少すると、やがて絶滅し、自然界のバランスが崩れるという感じだったと思います。
 自然界のバランスって、個人がいくら叫んでもどうにもならなく進んでいくのですよね。この間、どこかの国の少女が、「私たちの未来を奪わないでください」というキャンペーンを学校を休んで訴えているというニュースも見ました。そのしっかりした語り口に感動したのを覚えています。私も『これからを生きる人達は大変だなあ』と思っていたところでしたので。
 その一方で、住宅街で、増えすぎてしまったイノシシに人が襲われるというニュースもありました。人間がえさ場に入ってきたと思ったらしいと分析されていました。住宅街では発砲ができないので、ごみ捨て場がえさ場になってしまったようです。
 我が家の近くにもハクビシンが住んでいます。一度我が家の天井裏で子育てをしていたらしい一匹が天井裏から落ちてきて、捕まえて山に放しに行った話はしましたが、その後も年に一度くらいは天井裏に入ってきて、うち中でトントン天井をたたいて追い出しています。この間屋根の修理をした時には、屋根の通り道にフンが落ちて硬くなっていました。娘は何かの気配で窓を開けたら「目が合った。怖かった」と言っていました。
 このハクビシンの一族は隣の崩れかけた空き家に住んでいるのだそうです。畑の野菜や果物、土に埋めた生ごみなどを探して夜に出かけ、冬になると、暖房のきいた家の屋根裏などで子育てをするみたいです。これって、減少しているのは人間のほうでしょうか。
 生活圏が競合する動物は狩猟して、昔みたいに食べるしかないでしょう。ジビエ料理というのが盛んになってもいいのではないでしょうか。外国では盛んらしいのですが。
 どんなに考えても世界中の流れを把握することはできません。私たち個人レベルでできることは余り極端なことをしないということでしょうか。過度の農薬や過度の便利を求めずに適度な草取りでいいでしょう。そうそう、あの薬剤を使ったゴキブリ駆除のコマーシャルも怖いですよね。スリッパでたたいたり、トラップを仕掛けたり、その場しのぎでもいいのではないですか。余りきついときっと人間にも影響がでるんですよね。
 私事ですが、サプリだって副作用があるだろうと思っています。