2021年2月9日火曜日

 英国ミステリー噂話 ポルダーク

  夫の死後、遺族年金のからくりにびっくりするのは、それまで安穏と気にも留めずに暮らしてきたせいなのでしょうか。

 父が亡くなった時の母のと同じだろうとつまり、四分の三だろうとばかり思っていたのです。ところがその間、改正が何度かあったようで、夫の基礎年金は対象にならない。妻の厚生年金部分と夫の厚生年金部分を比べて多いほうを、というのは昔も聞いたような気がしますが、その夫の遺族厚生年金部分から『支給停止額』というのが引かれていてびっくりしましたが、これが妻の厚生年金部分を停止にした額のようです。さらに物価スライド制も無くなったようです。

 こういう計算、機械でもできるでしょうに、それこそ何か月もかかって、ちびりちびりとやっと決定が出てきたときは、もうあきらめの境地になっていました。そういう作戦なんでしょうかね。

 いっそ機械に任せて、人員を削減したらどうでしょうと提案したくなりました。

 で、ここまでは表題と関係ない話なのですが、こちらも対応策を取らなければやっていけないと感じて、身の回りで削減できるものはないかと考えたのです。

 一つだけ、いらないものを思いつきました。それはテレビです。夫は情報源をテレビに頼っていましたし、相撲も楽しみに見ていたのですが、私はインターネット中心になっていて、ニュースも野球もネット画面で見ることが多くなっていました。そうしたら「英国ミステリーはどうするか」という問題だけです。

 ほとんどテレビを見ない娘の、「ネットでもドラマも映画も見られるよ」という言葉を信じて、ケーブルテレビ会社との契約を解除しました。もちろんNHKとの契約も解除です。電話も一緒になっていたのですが、電話とインターネットは娘の回線を使うことにして解除。もともと二回線入っていたのです。これで一つだけ節約しました。

 そうして、ネットで最初に見たのがこの『ポルダーク』でした。これは昔つくられた物のリメイク版だそうで、とても有名なコスチュームプレイと書いてありましたが、いわゆる時代劇ですね。昔、ケーブルテレビのオンデマンド放送を検索していた時に、この写真を見た覚えがあったのですが、その時は恋愛もの、歴史もののカテゴリーに入っていたので見なかったのです。でも、人生ドラマというのはとてもミステリアスで、探偵もの、刑事ものではありませんが、サスペンスの要素たっぷりです。

 主演はエイデン・ターナー、私は初めて見ましたが、とても有名な俳優さんのようです。でも、それよりも感激したのがわき役陣の多彩な名演技です。製作がITVということで、バーナビー警部のジョン・ネトルズも彼の二代目相棒だったダニエル・スコット役のジョン・ホプキンスも出ていて、それから、『検視法廷』で主人公の母親を演じた太った女優さんが出ていて、どこで見たんだっけと頭を悩ませました。

 このインターネットドラマは、自分の空き時間で何度でも見られて、便利です。負け惜しみではなく、これでテレビもとなったら、寝る時間も無くなってしまいます。