2022年12月20日火曜日

 運転免許証

 私は今74歳ですが、亡夫は74歳の時に運転免許証を返納しました。亡夫は脳梗塞をした経緯がありましたが、運転はできていましたので、どうしようかと話し合いました。脳梗塞をした人には『主治医の許可がいる』という一行がありましたので、『先生に責任を押し付けることになってしまってはいけないだろう』という結論に達しました。 

 それからは私がどこへ行くにも運転手をしたのですが、今まで思い通りに出かけていた人がいちいち都合を聞きながら、乗せて行ってもらうという生活は、見ていても元気を削ぐような気がしました。

 亡くなる80歳の頃には、少し認知症気味になっていて、免許証はなくてよかったと思いましたが、運転免許証って、ある意味、元気の素、現役の印のようなものだったのではないかと、今自分がその判断すべきあたりの歳になって、『どうするか』となった時に未練が出てしまいます。

 友人は旦那さんに頼って、「もう運転はしない」と言っていましたし、近所の男性は「75歳で返納すると決めていた」と言っていました。また、近所の女性も「そろそろ、返納しようと思う」と言っていました。

 ニュースでも、老人が加害者となった事故のニュースが大々的に取り上げられるので、プレッシャーになります。でもこの間の人は、老人と言っても60歳だったみたいです。だから、年齢はあまり関係ないのです。

 多分、友人も近所の方たちも、脳梗塞とまでは行かなくっても何かしら体の不調を感じて気弱になったのだろうと推察します。というのは、私も今年の暑い夏の盛りに、運転をしていて貧血症状に見舞われたのです。『止まるべきか、どうしよう』と思いながら、深呼吸をして乗り切ったことを鮮明に覚えています。『事故が多かった』と書いた暑い夏のことです。

 それ以来、私の運転と体調管理はさらに慎重になりました。体調不良の娘に代わり孫の送り迎えをしている私は、今、免許証を返納するわけにはいかないからです。思うに、体調不良の娘も、運転していて不安に感じるときがあったから、運転をしなくなったのだろうと思われます。隣に誰かが乗っているときは運転することもあるのですから。

 で、結論としては、体調管理を万全にして、車間距離を十分にとるなど、安全運転を心がけ、後、2、3年したら、自動ブレーキのついた車に乗り換えることにしようと思います。

 あと、2、3年、頑張らなくては。