2025年5月18日日曜日

 ユーチューブ勉強、クラシックサーフィン

 事の発端は、確か佐賀県ののり漁師の徳永さんという方が、『あなたの夢かなえたろか』という番組で、フジコ・ヘミングさんの前で『ラ カンパネラ』を引くという動画が出てきた時のことです。

 音楽にあまりなじみのない私でも、フジコヘミングという名前は知っていました。ついこの間92歳で亡くなられたという話も知っていました。『魂のラカンパネラ』と言われていることも知っていました。なので、一度は聴いてみたいと思っていたのですが、音楽苦手な人はなかなかそっち方向には行きませんでした。

 で、この徳永さんという方はまったくの素人で、中年になって一から習い始めて『ラカンパネラ』を弾けるようになって、フジコヘミングさんの前で弾きたいと思われたのだそうです。で、夢をかなえてもらったという動画でした。

 動画はほとんど全編、こののり漁師さんの演奏でしたが、終わった後に、隣のピアノの前に座って聞いていたフジコヘミングさんが、確か「雑音が入る」と評価したと思うのですが、そのあと、自分で弾いて見せたのです。確かに音が澄んでいてきれいでした。

 それで、俄然、フジコヘミングさんの演奏の動画を見たくなって、探して見てしまいました。確かに本当に音が澄んでいてきれいでした。私が言うのもなんですが、メロディがあるんです。多分メロディ部分を強調して弾いて、もう一方は弱い音にしているのではないかと思いましたが、そういう美意識で弾いているのではないかと思いました。

 リストの超難曲なのだそうです。

 そのあと、吉村ひまりさんがどこかのコンクールでバイオリンで弾いていて、審査員たちがうっとりしている動画を見ました。その説明に、『イタリア人のパガニーニという人の作曲で、イタリア語で「鐘」という意味である』と書いてありました。『リストはこれを編曲してピアノ曲にした』のだそうです。

  『ああ、あのフジコヘミングさんの澄んだ音は鐘の音だったのか』と妙に納得。

 こののり漁師徳永さんの映画が、伊原剛志さん主演で作られたというニュース動画もありました。

 その隣にあった、『アランフェス協奏曲、ベルリンフィルハーモニー、ロドリーゴ』という動画も見てしまいました。『アランフェス協奏曲』ってなんとなくエキゾチックで興味をそそられたのです。

 見てみると、ギター曲のようでした。ギタリストとベルリンフィルの大演奏でした。ギターも素敵でしたが、ギタリストの苦悶の表情に合わせるように他の演奏者たちも指揮者もみんな同じ表情で演奏しているのです。

 何か意味ある曲なのかと思って、あとでウキペディアで調べてしまいました。

 『ロドリーゴはスペインの古都アランフエス(マドリード県南部にある都市で、宮殿が有名)が作曲当時のスペイン内戦で被害を受けたことから、スペインとアランフエスの平和への想いを込めて作曲したと言われている。第2楽章については、病によって重体となった妻や失った初めての子供に対する神への祈りが込められているとも言われている。』