2012年9月22日土曜日

値段を付ける

  次に値段です。最初に並べるのはINAXブックレット。昔、バブルの頃、INAXギャラリーが展示会を開くたびに展示品の説明と写真を一冊の本にして出していた逸品です。ギャラリーではそれを千円前後で売っていたようでした。
  以前ホームページで売れた二冊のうち、一冊は『立版古』という読み方も分からない、何か、紙芝居のようなものだった気がします。もちろん今は手元にありませんから正確ではありませんが、きっとそういう趣味を持った人が買ってくれたようなレアものだったのです。もう一つは『学校—学校建築の冒険』、これは卒論を書く学生さんのような方が買ってくれたような気がしていました。
  他の本も専門性が高く、写真がフンダンに入り、数人の専門家が説明文を書いています。
 それで娘達に話してみると、『オークションに出したらいい。本当に必要な人なら高く買ってくれるよ』という意見でした。
  『オークションねえ』と思いましたが、一度オークションサイトは覗いてみたのです。でも、案の定、『私には無理』と、すぐに諦めました。
  そうすると、今度は私が値段を決める必要が生まれて来ました。以前二冊売ったときは、私も原価の千円の値段を付けていたのですが、1900年代の終り頃の本ですし、見るたびにきれいなのです。長く所蔵していたのだし、こんなに手間ひまかけて売り出すのだから、原価+手間ひま、レアものの価値、倉庫代、それにインターネット代を加えて五千円でどうだろうかと、強気に思いました。
  そこで娘が一言、アマゾンで中古品の値段を出しているサイトがあるというのです。見てみました。確かに五千円するものもありました。INAXアルバムというのも一冊一緒に入れようと思って調べてみると、それは一万円超でした。でも、千円に満たないものもありました。
  因みに、『学校』は千円超でしたが、『立版古』は三千円超,立体透かし絵と書いてありました。
  と言うことはこれに準じて値段を付けるのが妥当かも知れないと思い、これよりは少し高めに設定しました。家のものは、ほとんどが初版本で、値段も昔の値段がついていますし、今回私がぱらぱらとめくった程度で、本当に誰も読んでいないのです。アマゾンはものによって配送料無料と書いてありましたが、なかなかそうも行きません。こうして高くはなってしまうのですが、あちらが無くなってしまったら、こちらに注文が来ると思ったのです。
  そしてアマゾンにも出ていない、本当のレアものはいくらにしましょうか。