2015年1月7日水曜日


風呂床

 家の中でも水回りは一番最初に弱ってきます。台所、トイレ、風呂です。
 築37年のわが家でもご多分に漏れず、台所の床は張り替え、レンジも取り替え、バスタブと便器も取り替えました。あの頃は一体式のシステムバスではなく、タイルの床に据え付けのバスタブ、外付けのボイラーでした。ボイラーは給湯式だったのがすぐにだめになって、穴をあけた循環型にして、それが東日本大震災まで三十年近くもちました。今のは三台目ですが、その熱効率のいい事。長持ちしたからいいとは限りません。今は灯油も今までの半分以下で済みます。もちろんこれは、やはり大震災でだめになった太陽熱温水器を新しくしたせいもあるのです。両方とも性能が上がっているのです。
 太陽熱温水器が経済的であると思っているわけでは有りませんが、環境に優しいという事で納得しているのです。
 そのタイルの床はとても腕のいいと評判の職人さんが、貼ったもので、かつ私はお掃除苦手人間ですから、ごしごしなんて、週に一度もしませんで、バスタブを入れ替えてくれた職人さんにもほめられるくらい、きれいに保っていたのです。
 それも、大震災後、割れ目が入って、あの頃、保険金をもらった人も居たようですが、わが家では考えもしませんでした。多分、地震保険には入っていなかったような気もしますが、でも、とにかく、家は壊れるものとしか頭に無かったのです。
 娘がコーキング剤を塗りまして、それがあまり上手じゃなく、最近また穴があき始めました。さて、どうしようかと考えたのです。床張りのDIYで気を良くしていた私が、DIY好きの弟がしたように、上にもう一度タイルを貼るのはどうかと言い出しますと、娘が,ネットも参考にしてみたらと言います。それでネットを調べてみると、新しい材料が出てきて、それはクッション性もあってタイルの上にも貼れると書いてありました。
 で,また、DIYショップに行き、まずタイルのところで、相談しました。タイル担当の方が言うには、タイルの上に塗る接着剤は置いていないというのです。一旦もとのタイルを外してやり直すのだと言います。これではできません。そこで、ネットで見た、新しい材料のカタログを見せてもらいましたが、材料だけで三万円、現物は無くって、どう工事するのか見通しが立てられませんでした。
 さて、と、『弟に聞いてみよう』と一旦家に帰って、風呂床のコーティングをはがしてみましたら、割れ目がくっきりと出てきました。そこ一カ所だけ割れ目を埋めればなんとかなりそうです。そこで、埋める材料を買いにまたDIYショップに行き、今度はセメント売り場で事情を話し、おすすめのセメントと、目地剤を買ってきました。そのセメントはタイルの上にも塗れると書いてありましたから、弟が使ったのはこれだなと思いました。弟はこのセメントを塗ってその上に新しい大きなタイルを並べたようです。私にもできそうでしたが、私はほんの少し使って、割れ目を埋め、外れた小さなタイルをのせました。目地剤は使わないで返品して、九七七円なりで、以前よりきれいになりましたから、今はこれでいいと思います。
 いろいろ騒ぎ回ったおかげで、この次だめになったら、やる方法も見えてきました。結局、家って、こうして補修、補修を繰り返して住んで行くんだなと,またまたこの歳になってわかった気がします。