2015年4月17日金曜日


英国ミステリー噂話、神出鬼没のナンシー・キャロル

 彼女は私達より若いので、あまり知られていないんじゃないかと思います。この頃、『ブラウン神父』を見ているので、ちょっと存在感のあるレディ・フィリシア・モンターギュ役の女優さんが気になっていて、さっさと流れて行ってしまうキャストの字幕を追ってやっと掴まえたのがこの名前でした。
 その後、『ウイッチャーの事件簿』の3話と4話を見たら、彼女が大家さん、シャーロット・パイパー役で出ていて、全く違うイメージの役でしたが、気がつきました。
 レディ・フィリシアは元はどんな出自かわからないのですが、多分中央で活躍する地位も身分もある金持ち老人の夫を掴まえて結婚し、浮気も自由自在にする頭のいい華やかな女性です。反対にミセス・パイパーは夫に先立たれ、兄から相続した家の部屋を貸しながら生計を立て、クリミア戦争で看護婦をしていた経験をボランティアに役立てているという設定で、いつも黒っぽい服を着て働いている、地味なそれでいてしっかりした女性の役です。次が待ち遠しいのですが。
 その他にもウキペディアによると、『バーナビー警部』にも、2005年と2010年に出ているようなのですが、バーナビー警部はほとんど見たと思うのですが、全く気がつきませんでした。
 まだ若いせいか、といっても、1974年生まれの40歳くらいですが、それとも、地味な舞台が多いせいか、私生活も波瀾万丈という事も無く、平穏のようで、あまり書いてありません。
 彼女はロンドンアカデミーの音楽演劇科を1998年に卒業しました。24歳ですから、どこか回り道もしたのでしょうか。
 夫はジョー・ストーンーファーリング、シェイクスピア俳優で、出会いもシェイクスピア関係だったようです。二人の子供がいる。劇的と言ったら、2003年、出会ってから9日で婚約したという事でしょうか。他はあまり書いてありませんでした。
 余談で恐縮ですが、『ブラウン神父』の作者、ギルバート・ケイス・チェスタトン(英: Gilbert Keith Chesterton、1874年5月29日 - 1936年6月14日)という方は大変有名な方のようで、日本語で書かれたウキペディアがあります。ミステリー以外でも、論客、批評家として一時代を築いた方のようで、読んでみたいですね。