2015年11月27日金曜日


じわじわと値上がり

 家はこの頃、無添加の液体洗濯石けんを使っているのですが、使う量が多いせいか、すぐに無くなります。で、月に三本くらい買います。
 一本くらいずつ買っていたのが無くなり、ちょっと多めに買っておこうかと思って買いに行ったらびっくりでした。一本三百八十円になっていたのです。それまでは三百六十円くらいでした。消費税も入れると四百円以上。二、三軒他のお店も見に行ったのですが、同じ値段でした。『ああ、安い時にたくさん買っておけばよかった』と思いますよね。
 それでなくても、年金が目減りを続け、デフレの頃が懐かしい今日この頃なのです。
 この間、自動車保健の見直しをして、年に二万円ほど節約した話しはしましたが、後、節約できるものと言ったら、食費くらいでしょうか。
 他には電力費が上がっていますが、これを抑えると生活が寂しくなります。水道代はできるだけ節約、ガス代は電気の調理器具が増えた分、安く抑えられています。灯油は新しい追い炊き釜に換えたら、熱効率がいいのか半分ほどになりました。
 で、料理に工夫して、食費を抑えようと試みますが、それがなかなか抑えられないのです。という事は、消費税の事もありますが、食材そのものも値上がりしているような気がします。かといって、食材だけは安くても、質の悪いものでは困ります。
 この間、下流老人という記事を読んでいましたら、年金支給日の前は、野草を食べると書いてありました。これ、悪いことでも恥ずかしい事でもありません。だって、食べられるとわかっている野草なら、安心で安全で、かつ、高級です。山がちの村に育った私達の子供の頃は春になると野草を摘みに行ったものです。セリ、モチ草、ワラビ、ゼンマイ、秋になると茸採り。消極的で家弁慶の私でしたが、当薬(センブリ)などの漢方薬も摘みに行きました。友達が『蛇穴さらい』と言っていた、山に行って落ち葉や松葉をかき集めて籠で背負って来るのも、一緒に遊びたいばっかりにやりました。これはちょっと違いましたが、落ち葉などは、肥料にも燃料にもなったのです。水辺の町に育った夫は魚を捕ったり、エビがにをつったり、食用蛙も食べたと言っていました。だから、本当は食料を自分たちで調達する事は、昔から当たり前なのです。
 そう言う訳で、わが家でも、狭い庭にいろいろ植えています。ニラ、小ネギ、しそなどは野草並みに生えてくれます。その他、種を買って来ては蒔くのですが、野草でない栽培種は蒔いて芽が出ても、よっぽど手入れをしないと大きくなってくれません。
 まあ、野草でもあればいいのです。何かを加えて、天ぷらにすれば、おいしい一品が出来上がります。これで、食材の値上がり分を少しでも緩和できたらと思っています。