経済活動が無ければ
人と接するのが苦手だと何度も書きましたが、昔はこんなことを言ったら、なんと思われるかしらとか、自分が言ってしまったことが後々まで頭の中に渦巻いていて、後悔したり、自己嫌悪になったり、人生の半分も外で活動できていないと感じていました。
でも、この歳になってみると、割り方楽に人と接することができている自分に気が付くことがあります。つまり、どんなことを言っても、自分の賃金に反映されることはないのです。どんな風に思われても、自分の生活に影響することはないのです。
後悔したり、自己嫌悪に陥ることはまゝありますが、忘れてしまおうと思ったり、もうその人に会わないようにしようと思えば、それで生活できるのです。
経済活動をしていないというのは本当に気楽なものです。
その気楽さの中で、人にも優しく寛容になれてきている自分に気が付きました。お金はあまりないですから、騙されると疑う必要もないですし、若くはないから、色恋沙汰になることもない。よく、年金暮らしのシニアがボランティア活動をしている話を耳にしますが、頷ける話です。
でも、これも組織だったボランティアだと嫌ですね。気楽な優しさだけとはいかないですから。組織の中に入ると、経済活動というか、社会活動というか、責任感などという重荷が表に出てしまうのです。
今、私は心の中で一生懸命周りの人にやさしく、できる限り人の役に立とうとしています。外に出たくない私が実行しているのですから、誰も気が付かないようなほんの少しのことです。他の人は、若い人も老人も、普通にやっていることなのでしょうが、私はこの歳になって初めてそれを人知れず、一生懸命実行しているのです。