2017年5月27日土曜日

会社を閉める

 今年は物入りの年のようです。
 年々夏が暑くなるので、大昔の塩ビの波板の差し掛けを、太陽光を少し防ぐ機能のあると人気のポリカーボネイトの波板に変えようと、今年の計画に入れていました。金利が安くて家がぼんぼん建ち、忙しそうに仕事をしている屋根屋さんに手が空いたらと頼んでおいたのです。
 そうこうしている間に、車をぶっつけてしまい、けがはなかったのですが、相手方を含めてみんなに迷惑をかけ、車も壊してしまいました。で、車を買い替えたのです。新しい小さい車は快適ですが、大きな出費でした。
 そうして今年は夫の会社の仕事がいよいよ無くなったのです。今までは、均等割りの税金分にしかならなかったのですが、継続の仕事があって、残余資産も残っていたので、そのまま続けてきたのですが、いよいよ閉めようかということになり、法務局に相談に行き、税務署に相談に行き、そうしたら、これがまあ、お金がかかるのです。赤字の会社なのに「どこからとる気よ」と聞きたくなります。
 税務署に行ったときは、知識もないせいで、今まで赤字で私たちが補填していたお金を放棄すると会社の収入になり、多額の税金がかかってくるのだと言われて、「すわ、破産」という言葉が頭をよぎりました。
 で、家に帰って必死にネットで調べました。破産を申請すると、裁判所に70万円、弁護士さんに50万円を最低でも支払わないといけないのだそうです。計120万円、「どこからだすのよ」ですよね。「これなら、税金で払ったほうが、世の中の役に立つかな」と思えてきました。
 で、少し落ち着いて、税務署でもらってきた書類を見たら、全く分からない。それで、税理士さんに頼もうと決心しました。会社ってすぐ立ち上げられるのに、経理はこんなに難しく、規則はころころ変わり、新しい器械と同じで常に挑戦し続けなければ、置いていかれてしまうのです。得意でないことはするべきじゃありませんね。
 いよいよ屋根屋さんが来てくれて、見積もりも出してもらい、仕事も始まりましたが、これは予想よりずっと安くできそうです。
 「案ずるより産むは安し」かもしれません。事故処理は保険屋さんに任せて、少しは穏やかな気持ちでいられますし、車はわが家にしては大きな出費でしたが、軽なので、今までよりも経費が掛かりませんし、登録済未使用車だったので、新しく、軽快です。
 屋根も、おかげさまで、涼しげに、新しくなりました。
 きっと会社の閉鎖も、ある程度の出費でうまくいくかもしれません。とにかく、やらなければ前に進まないし、終わりません。